中吉田町の街中に建つ25坪の平屋が今回の物件です。コンパクトな形状で周囲にはアパートがせまり、前面道路も車の行き来が多い敷地です。要望として、平屋であること、そしてそれが美しくあることが求められていました。南側に建物がせまる中、勾配天井により高く上がった窓から光を取り入れ、車がちょうど入る面積を除いた部分に平面配置を行い、その中に雁行した空間を創り出し坪庭として家の中に景色と開放感を与える計画としました。異なる形状の屋根と、素材の異なる外壁が織りなす2つのボリュームが調和し、建築に奥行きとリズムを生み出します。さらに、正面へと伸びる深い軒がファサードを引き締め、全体の印象を整えます。この厳しい条件のもと、様々な建築的手法を検討し実現されたこの住宅をぜひご体感ください。
