そもそもスタディースペースとは?メリットとデメリット
写真2 メリットとデメリットのピンクの積み木 -min.jpg 82.42 KBスタディースペースとは、子どもの学習やリモートワーク、趣味など、さまざまな用途で活用できるコーナーのことです。リビングなど家族が共有して使う場所の一角に設けるため、子ども部屋や書斎といった専用の部屋をつくる必要がなくなります。読書やちょっとした事務作業をするスペースなどにも活用できるため、あると便利な空間です。
スタディースペースのメリット
スタディースペースには、さまざまなメリットがあります。例えば、家事をしながら子どもの学習を見守れること。また、リモートワークをしながら家族の様子をチェックできます。さらに、狭い空間でも設置できるため、勉強用やリモートワーク用として専用の部屋を設けるよりも費用がかからない点も大きな魅力でしょう。
スタディースペースのデメリット
一方で、スタディースペースにはデメリットもあります。例えば、リビングなど家族が集まる場所の一部に設置することが多いため、勉強や仕事に集中しにくい可能性があります。また、スタディースペースを設けることで、本来の目的スペースが狭くなってしまうケースも。さらに十分に検討しないと、使い勝手が悪く、活用されない空間になってしまう可能性もあるため、間取りや設備の工夫を取り入れることが大切です。
スタディースペースを設ける際のポイント
写真3 ポイントの文字と色鉛筆 -min.jpg 56.66 KBそれでは、後悔しないスタディースペースにするために押さえておきたいポイントを見てみましょう。
スタディースペースの間取りのポイント
スタディースペースが設けられる場所として多いのは、一般的にリビングやダイニング、階段の踊り場、2階のホールスペース、階段下などです。また、スキップフロアに設置される場合もあります。スタディースペースを設ける際は、用途や間取りを考慮することが大切です。例えば、子どもの学習スペースにしたい場合は、リビングの一角、特にキッチン近くなら、家事をしながら学習している様子を見守りやすく便利でしょう。
このほか、間取りを考える際は、以下のようなポイントも大切です。
● 集中しやすい空間かどうか
● リビングが散らかって見えない場所かどうか
集中しやすい空間にするためには、ある程度仕切られた空間にしたり、テレビから離れた場所に設置したりすることがポイントです。スタディースペースからリビングの様子が見えにくい配置にするのも良いでしょう。用途によっては、階段の踊り場や2階に設置すると仕事や作業がはかどる場合もあります。
このほか、注意しておきたいこととしては、スタディースペースは勉強道具や資料などが散らかりやすいスペースであること。リビングから見えやすい場所にスタディースペースがあると、散らかっている印象を与えてしまうことがあります。仕切りを設けたり、目につきにくい場所に設置したりするなど、ストレスにならない工夫も大切でしょう。
スタディースペースにおすすめの広さ
スタディースペースの広さは、使う方の人数や用途によって異なります。1人で使用する場合は、幅が80cm程度でもいいかもしれませんが、パソコンのほかに資料を使うようなリモートワークの場合は、もう少し広さがあると便利かもしれません。また、2人で使う場合は、横幅が150cmほどあると干渉しづらく、利用しやすくなるでしょう。奥行きは、45~60cm程度がおすすめです。高さは子どもだけでなく、大人でも使いやすいサイズを選んでおくと、さまざまな用途で利用できます。
スタディースペースに必要な設備
スタディースペースを設けるときは、設備面にも目を向け、使いやすい空間づくりを目指すことが大切です。例えば、以下のような項目については、しっかりと検討しましょう。
● コンセントの数
● 収納スペース
● 照明
在宅ワークや勉強をするときは、パソコンを使用することが少なくありません。さらにスマートフォンやプリンターを使うこともあるため、必要なコンセントの数を検討しておくこと大切です。また、カバンやランドセル、勉強道具の収納スペースがあると、学校から帰ってからスタディースペースへ行くまでの動線が短くなり、使い勝手もよくなるでしょう。
将来的な用途も考慮する
スタディースペースを考えるときは、長い目でどのように活用するのか検討しておくことが大切です。特に、学習用として設けた場合、子どもの成長に伴って活用されないスペースになってしまうことは少なくありません。また、子どもによっては、スタディースペースよりも自分の部屋やほかの空間で宿題をする方が合っていることも。スタディースペースが活用されずに後悔しないためには、幅広い用途で使用できるような空間にしておくと良いでしょう。例えば、カウンターは置かずに可動式のテーブルを設置すると、活用されなかったときにもテーブルを排除すればほかの用途で使用できます。
R+houseネットワークでは、経験豊かな建築家がお施主様のニーズを汲み、プラン作成を行うのが大きな特徴の1つです。スタディーコーナーも、お施主様のライフスタイルや家族構成の変化などを考慮し、最適なプランを提案しますので、ぜひお気軽にご相談ください。
使いやすい&後悔しないスタディースペース事例12選
ここからは、 R+houseネットワークの工務店が手がけたスタディースペースの事例を紹介していきます。初めにリビングに設置したスタディースペースを紹介していきます。
キッチン奥に設置されたスタディースペース
写真4 黒枠のガラス扉がアクセントのスタディースペース.jpg 130.4 KBこちらは、キッチン奥にスタディースペースを設置した住宅です。白を基調としつつも、黒枠のガラス扉がアクセントになっているスタディースペースは、キッチンからアクセスしやすく、家事の合間に調べ物をしたり作業したりするのにぴったり。
ガラス扉で仕切っているため、適度にこもり感があるのも魅力です。>>施工事例:東京都「妥協しない先にある こだわり抜かれた空間美」
収納たっぷりのスタディースペース
大きな窓から自然を満喫できるスタディースペース
写真7 開放的なLDK-min.jpg 31.79 KBテレビ裏に設置されたスタディースペースは、程よく壁に囲まれているため、集中しやすい空間。キッチンから目が届く場所にあるため、家事をしながら子どもの勉強している様子を確認できるのも魅力です。
写真8 大きな窓のあるスタディースペース.jpg 44.89 KB大きな窓があるので、仕事や勉強の合間には自然を眺めながらリラックスも。シンプルな造りで、読書や作業など、さまざまな用途で活用できます。
>>施工事例:長野県小諸市「風景に溶け込むランドマークの家」
リビングの一角に設けられたスタディースペース
写真9 リビングの一角に設けられたスタディースペース.jpg 60.4 KBリビングの一角に設けられたスタディースペースは、広めのカウンターがあり、2人でもゆとりを持って使用できます
。リビングのすぐ隣ですが、仕切りを設け、椅子は壁に向かっているため、集中しやすい環境づくりを意識しています。また、窓が高い位置に設置されており、やさしく日光が降り注ぐのも魅力です。
>>施工事例:岡山県岡山市「日常に彩りを添える緑の景色を眺める平屋」
家事と仕事を両立しやすいキッチン横のワークスペース
階段下を有効活用したスタディースペース
写真13 階段下を有効活用したスタディースペース-min.jpg 37.43 KB階段下を有効活用したスタディースペースです。階段がスケルトンなので、暗くなりにくいのが魅力。大きな窓から降り注ぐ日の光がしっかりと届き、昼間なら明かりを使用しなくても作業できそうです。
写真14 吹き抜け大空間に一枚板テーブル-min.jpg 39.04 KBキッチンやリビング、ダイニングから目が届くところにあるので、家事をしながら子どもが学習している様子を見守れます。
>>施工事例:兵庫県淡路市「中庭と繋がる美術館のような家」
収納をたっぷり確保したスタディースペース
写真15 ダイニングの横に設けられたスタディースペース-min.jpg 33.25 KBダイニングの横に設けられたスタディースペースです。キッチンやダイニングからすぐ近くにスタディースペースが設けられているため、家事をしながら子どもの様子を見られます。
カウンターの隣には大きな収納スペースがあり、学習道具や本などを整理しやすいのも特徴。大きな窓が設置されているため、明るく学習や作業がしやすい空間です。
>>施工事例:東京都港区「やわらかな光と風が巡る家」
集中しやすいワーキングスペース
写真16 落ち着いた空間のワーキングスペース.jpg 73.24 KBこちらは、キッチンの横に設けられたワークスペース。グレーの壁紙に、ダークトーンのカウンターが設置されており、落ち着いた空間です。パソコンを置いて仕事をするのに便利なコンセントも設置。壁には棚を設けており、ちょっとした収納に便利でしょう。
また、仕事の合間に家事をこなせるよう、洗濯スペースからも近い間取りで、動線にも配慮されています。>>施工事例:静岡県沼津市「プライバシーに配慮した大屋根の家」
収納の一角に設けられたワークスペース
写真17 L字カウンターと稼働棚のあるワークスペース-min.jpg 22.5 KBこちらの住宅は、ストレージの一角にスタディースペースを設置しています。
こぢんまりとした空間ですが、カウンターをL字に延ばすことで作業スペースを広げているのがポイント。また、可動棚が設けられているため、整理整頓しやすい環境が整っています。手元を照らすライトも設置されているので、作業もしやすいでしょう。
>>施工事例:岐阜県岐阜市「コートヤードハウス17」
ガラスでゆったりと仕切られたスタディースペース
写真18 リビングの一角に設けられたスタディースペース-min.jpg 41.82 KBリビングの一角に設けられたスタディースペースは、ガラスで仕切られており、家族の雰囲気を感じながら作業できる空間です。キッチンに立ちなら目が届くため、家事をしながら子どもが勉強している様子を確認できます。
写真19 広いカウンターと大きな窓があるスタディースペース.jpeg 67.21 KB広めの空間なので、背面に大きな収納を設置しても余裕があります。また広いカウンターなので、きょうだいが多い家庭にもぴったりです。目の前には大きな窓があり、ときには外の様子を見て、リラックスしながら仕事や勉強ができます。
>>施工事例:千葉県「感性を高める2階リビングの家」
たっぷりの収納スペースを設けたスタディースペース
写真20 たっぷりの収納スペースを設けたスタディースペース-min.jpg 46.31 KB用途に合わせて活用できる、大きな可動棚があるスタディースペース。外の様子が気になりにくい高めの窓で、集中しやすい空間になっています。また、白を基調とした空間に、やさしい木目のカウンターや収納棚が配置されており、落ち着いた雰囲気の中で勉強や作業ができます。
写真21 広々としたキッチンとダイニング-min.jpg 44.57 KBスタディースペースは、リビングダイニングの近くに配置されているため、仕事をしながら家族を感じられるのも魅力。子どもの勉強にも活用できるので、家事をしながら声をかけたり見守ったりすることができるでしょう。
>>施工事例:茨城県神栖市「計算尽くされた生活動線と収納が叶えた 快適な暮らし」
2階リビングに設けられたワークスペース
写真22 2階リビングに設けられたワークスペース.jpg 39.48 KB2階のリビングに設けられた夫婦2人用のワークスペース。リモートワークをしている夫婦のためにつくられたこちらの空間は、2人が座っても余裕がある広めのカウンターが魅力です。パソコンを2台設置しても窮屈でなく、横並びでもそれぞれの作業を干渉しにくいでしょう。目の前にある大きな窓からは自然豊かな景色を眺められるのもメリットです。
>>施工事例:千葉県八千代市「猫と暮らす緑豊かな中庭のある家」
2階や階段の踊り場などを活用したスタディースペース5選
ここからは、2階や階段の特徴を活かしたスタディースペースを紹介します。
吹き抜け横の広いワークスペース
写真23 吹き抜け横の広いワークスペース.jpg 61.95 KB吹き抜けに面した空間に設けられたワークスペースです。広いカウンターのみのシンプルな空間で、さまざまな作業に活用できます。白い壁に囲まれ、木のぬくもりが感じられる明るい空間は、趣味や仕事がはかどるスペース。
広々としているため、数人でも作業しやすいでしょう。>>施工事例:和歌山県和歌山市「心が温かくなる居心地の良い家」
シンプルなのに収納たっぷりのスタディースペース
明るく開放的なスタディースペース
写真25 明るく開放的なスタディースペース-min.jpg 31.13 KB2階のフリースペースの一角に設けられたスタディースペースは、明るく開放的な空間です。白を基調とした空間に、ぬくもりあふれる木のカウンターが映えます。窓がたっぷりと確保されているため風が通りやすく、心地よい空気の中で学習や作業できるでしょう。
写真26 壁の一部に有孔ボードを設置したデスク-min.jpg 38.19 KBシンプルにカウンターのみのつくりですが、壁の一部に有孔ボードを設置。ちょっとしたメモを張ったり、インテリアを飾ったりするのにぴったりです。
>>施工事例:奈良県生駒市「20代で建てた好きなものに囲まれた家」
階段の踊り場を活用したスタディースペース
2階の廊下に設置したスタディースペース
写真28 2階の廊下に設置したスタディースペース-min.jpg 40.38 KB2階の廊下にカウンターを設置し、スタディースペースを確保した住宅です。
通路だけでなく、スタディースペースとしても活用することで、空間を効率的に使った間取りです。長いカウンターは、2人でもゆったりと作業できるスペース。カウンターの向こうは吹き抜けになっているため、リビングの家族の声が聞こえるのもポイントです。窓も設置されており、明るく居心地も良いでしょう。
>>施工事例:岐阜県下呂市「丘の上のランドマークな家」
失敗しないスタディースペースのある注文住宅づくりならR+houseネットワークの工務店へ!
スタディースペースは、子どもが学習したりリモートワークの方が使用したりするのに便利な空間です。しかし、間取りや動線、設備を十分に検討せずにつくってしまうと、物置のようになってしまったり、無駄な空間になってしまったりすることも。後悔しないスタディースペースにするためには、用途や設備をしっかりと考え、自分たちにとって使用しやすい便利な環境を整えることが大切でしょう。
R+houseネットワークの工務店では、タッグを組む建築家がお客様の日常の過ごし方や趣味、大切にしている時間などをヒアリングして最適なプランを提案します。スタディースペースについても、将来を見据えた柔軟性のある空間や活用しやすい間取りにデザインします。後悔しないスタディースペースのある注文住宅を検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。
>>お客様の想いが詰まった事例がたくさん!R+houseネットワークの施工事例はこちら