テラスとデッキの違い
「テラス」と「デッキ」は、似ているようですが「段差」部分に違いがあります。まず、それぞれの特徴を見ていきましょう。
テラス
フランス語で「盛り土」を意味するテラスは、地面や庭よりも1段高い部分にあるのが特徴。庭の延長として捉えられています。庭の一部に配置するものや、最近ではリビングの掃き出し窓につながっているケースもあります。屋根をつけ、テーブルやイスを置いてリビングのようにゆったり楽しく過ごす空間として活用。庭にある程度の広さがあり、人を招いたりバーベキューをしたりする機会が多い方は、テラスの方が利便性は高いでしょう。
デッキ
デッキとは、建物の1階部分にあり、一般的に住宅のリビングと同じ高さに合わせて併設されたものです。元々船舶の甲板といった広く平らな床を表し、ゆったりとした広さがあり、室内の延長として捉えられることも。屋根がないことが多いです。
リビングの掃き出し窓から行き来がしやすいので、小さな子どもが遊ぶスペースがほしい、洗濯物干し場として利用したい方におすすめです。
おしゃれなテラス・デッキを作るには?
おしゃれなテラスやデッキを作るためには、以下のポイントに注目してみましょう。
目隠し
外から丸見えにならないよう、おしゃれな柄のフェンスや簡易的な日よけのシェード、オーニング、マルチクロスなどで目隠しをします。
ルーフ
直射日光や雨を防ぐ屋根です。洗濯物を干したりバーベキューをしたりするときに重宝します。テラス屋根・シェード・オーニングの3タイプがあります。
フロア
フロア(床)は、室内からつながるよう、できるだけ段差が低いものを採用すると、行き来や物を運ぶときなどの小さなストレスがなくなります。室内の床と高さが合うとバリアフリーになり、子どもから大人まで誰でも使いやすいテラスになります。
色味
デッキは外観または室内の色味と合わせるのがおすすめです。ブラウンは住宅の色と合わせやすく使い勝手の良い色です。洋風住宅は明るめ、和風住宅は暗めを選ぶといいでしょう。明るめの外観なら、どんな色とでも調和する白もおすすめ。一方で汚れが目立ちやすいため、こまめな掃除が推奨されます。モノトーン好きならグレーを選ぶと引き締まった印象を与えます。
素材・形状
お手入れしやすい人工木ウッドデッキやバーベキューなども安心してできるタイル素材がおすすめです。
タイルデッキには、カラーバリエーションが豊富な陶器製とナチュラルな雰囲気を出せる石製があります。また、タイルデッキのサイズは10~60cm角までサイズがさまざまです。形状も正方形や長方形、波形、六角形などがあるので、デザインに合わせて選ぶといいでしょう。
ガーデンファニチャー
リビングのようにくつろぐための家具です。基本的に外に出したままなので、丸洗いしやすいプラスチック製がおすすめ。
どのような過ごし方をしたいか考えてから選ぶといいでしょう。テラスをシックな雰囲気にしたいならアイアン製、ナチュラルにしたいなら木製がベストです。また、チェアや色柄物のブランケットやラグ、キャンドルなどもあるとおしゃれ度がアップします。
植物
テラスに植物があると、四季の移ろいを身近で感じられ、リラックス効果にも期待できます。シンボルツリーを植えるのもおすすめ。また、カフェのようなおしゃれな空間が演出できるのもポイントです。室内に置けないような大きめの植物も育てやすいでしょう。背の高い植物は目隠しになり便利です。
照明
テラスやデッキに、埋め込みタイプのLEDライトやダウンライトなどの照明を設置すると、光の陰影でおしゃれな雰囲気が演出できます。夜に晩酌を楽しむときにムードを作ってくれるでしょう。
おしゃれなテラス・デッキ事例18選
ここからは、全国のR+houseネットワークの工務店が手掛けたおしゃれなテラスとデッキの事例を紹介します。デザイン性あふれるものばかりなので、好みのテラスやデッキがきっと見つかるはずです。外構作りのヒントにしてください。
のどかな田園風景を一望できるデッキ
広々とした解放感のあるデッキ
写真③広々とした解放感のあるデッキ.jpg 100.67 KBのどかな土地に大家族が暮らす2階建ての家です。LDKの大きな掃き出し窓から広々としたウッドデッキが広がります。大家族にぴったりな広さで、
バーベキューをしたり子どもたちが思いっきり遊んだりできるスペースに仕上げました。左側には使い勝手が良いようにウッドデッキと同じ素材でベンチを用意。青い空と畑が広がり、四季を感じながら、家族や友人で思い出を作れる空間です。
>>施工事例:奈良県北葛城郡「家族との距離が近すぎず離れすぎない 心地の良い家」
自分たちだけの特別な中庭
写真④プライバシーの守られた中庭.jpg 89.42 KB室内に採光を届ける中庭を設けた平屋です。テーブルとチェアを置き、食事ができるように床材はモルタルで仕上げています。
四季折々の空の様子と植栽の変化を感じながら、誰にも邪魔されず自分たちだけの特別な空間でゆっくり過ごせます。プライバシーに配慮しながら採光も重視したい方は、中庭にテラスを設けるのもおすすめです。
>>施工事例:熊本県阿蘇郡「自然と共存する 土間のある平屋」
週末が待ち遠しくなるデッキ
森と共存するデッキ
写真⑥森となじむ色のデッキ.jpg 299.33 KB都会暮らしに窮屈さを感じたお施主様が、旅行で訪れた地の自然に魅了され、移住を決意し暮らす平屋です。周辺環境を一体化するよう外構を計画しました。
リビングと自然の風景をつなぐウッドデッキの配色も味わいがあります。遊びや食事にも活用できるのはもちろんのこと、深呼吸で大自然を体いっぱいに取り込みたくなるような癒し時間を与えてくれるウッドデッキです。
>>施工事例:長野県軽井沢町「森に包まれた住まい」
季節の移り変わりを楽しめるテラス
写真⑦季節の移り変わりを楽しめるテラス.jpg 125.76 KB家の中に土間が広がる2階建ての家です。土間からリビングにかけてウッドデッキがゆるやかに広がり一体感を与えます。LDKやフリースペースからも自然を感じながら過ごせます。ウッドデッキは斜めにカットし、カフェテーブルとチェアを設ければランチや晩酌が楽しめる空間に。
植栽付近にライトを設置し、夜間もムーディーな印象に仕上げました。>>施工事例:京都府京丹後市「家の中心に「通り土間」がある家」
中庭を設け採光条件をクリアした家
写真⑧光が降り注ぐ中庭.jpeg 102.85 KB採光条件が難しい逆ひな壇の敷地にある2階建てです。採光取得と近隣の視線を遮るために中庭を設けました。シンボルツリーが中庭のアクセントになっています。
日中は照明が不要なほど十分な採光が取れ、室内空間を広く見せる効果も。建物に囲まれているので、愛猫が遊んだり日向ぼっこをしたりするときも安心です。
>>施工事例:千葉県千葉市「中庭と共に暮らす家」
開放感ある美術館のようなテラス
写真⑨リビングの掃き出し窓から庭に続くタイル貼りのテラス.jpeg 116.28 KB美術館のような家を望まれたお施主様。美術館を思わせるグレーのスタイリッシュな外観が印象的です。
リビングの掃き出し窓から庭に続くテラスはタイル貼りにして外観と統一感を持たせました。段差が低く、子どもと愛犬が安全に走り回れる広さがポイント。シートを敷いてピクニックも楽しめます。
>>施工事例:埼玉県所沢市「愛犬と暮らす 開放感のある美術館のような家」
緑あふれるデッキ
写真⑩グリーンの外壁に明るさをもたらすウッドデッキ.jpeg 131.44 KB細長い敷地の特徴を活かした平屋です。
リビングから続くウッドデッキは四季折々の変化を見せる植栽を眺められます。グリーンの外壁にウッドデッキの色が明るさをもたらします。カフェテーブルやチェアを用意して、ゆっくりティータイムを過ごすスペースとしてもぴったりでしょう。
>>施工事例:長野県松本市「流れるようにスムーズに暮らすFLOW HOUSE」
塀と交差するウッドデッキ
写真⑪リビングから塀までつながったウッドデッキ.jpeg 149.75 KB三角形と段々の変形地に建つ白のガルバリウムが特徴の2階建ての家です。大開口の吹き抜けから冬は効率的に日射熱を取り込めます。
外からの視線対策になる塀とウッドデッキが交差する独創的なデザインの中に、アオダモがそよぎます。外壁や塀の色味に合わせてデッキも白系に。ピクニックをしたり、テーブルやチェアを用意してカフェ気分を楽しんだりするのにもぴったりなウッドデッキです。
>>施工事例:岐阜県下呂市「丘の上のランドマークな家」
おうち時間を豊かにするデッキ
写真⑫天井が木目の大きな庇がついたデッキ.jpeg 103.44 KB広々とした外構が特徴の平屋です。
リビングから続くウッドデッキには、大きな庇(ひさし)を設けました。夏は暑い日差しを遮り、冬は暖かい日差しを取り込みつつ、外からの視線はカットできるパッシブデザインを採用。庭の中央には、おしゃれなカフェのようなテラスを配置。
カフェテーブルやイス、ベンチを設けたことで、休日にリラックスしながら非日常を体感できる特別感があります。>>施工事例:静岡県富士市「趣味を愉しめる カフェスペースのある平屋」
白の広いテラスが印象的な家
写真⑬白いタイルが貼られた広々としたテラス.jpeg 111.75 KB白を基調とした外観の2階建ての家は、家族と自然、笑顔が交わるイメージでデザインされました。キッチン前に広がるテラスは、外観に合わせて白のタイルでまとめています。掃除やお手入れがしやすいのもポイント。
リビングを思わせるような広さを確保し、家族や友達と一緒にバーベキューを楽しんだり、子どもの遊び場としても活用できたりします。角には植栽を設け、白の中に緑が映えます。テーブルやチェアを用意して、ランチやカフェタイムを楽しむのもいいでしょう。
>>施工事例:岡山県津山市「どこにいても家族と繋がれる 吹き抜けのある家」
日本家屋をイメージさせる外構
写真⑭自然に囲まれた黒い外観の平屋.jpeg 159.61 KB自然に囲まれた中に、クールな黒の外壁に勾配のある木目の軒天(のきてん)が印象的な平屋です。南側に大きな連続掃き出し窓を設け、遠くの景色と庭とLDKがつながるようなデザインにしました
。昔ながらの日本家屋を思わせるような縁側をモダンな形で採用。シンボルツリーの成長や四季ごとの自然を感じながら、縁側で日向ぼっこをしたりゆっくりお茶を飲んだりとリラックスできる空間に仕上げました。
>>施工事例:長野県佐久市「外との繋がりを感じる 縁側のある住まい」
家族でバーベキューを楽しめるデッキ
写真⑯白い外観の家と広々としたデッキ.jpeg 83.38 KB真っ白な外観が目を引く2階建ての家です。リビングから開放的なデッキと庭が続きます。タイルデッキの色も外観に合わせて統一感を持たせました。
目隠しに塀を設けたことで、人目を気にせずバーベキューや趣味、遊び、庭ではガーデニングや家庭菜園が楽しめる空間になっています。>>施工事例:兵庫県神崎郡「家族を感じる家」
プライベート空間で家族時間を楽しめるデッキ
写真⑰塀を高くしてプライベートの守られたウッドデッキ.jpeg 177.9 KB空と緑が室内に入り込むよう、大きな吹き抜けを設けた2階建ての家です。ふとした瞬間に空や緑を見ることで癒しを感じます。
リビングからそのまま出られるウッドデッキは、塀を高くして外からの視線を遮断。花壇には植物も多く、自然を感じながらプライベート空間でバーベキューやプールなど家族時間を楽しめます。
>>施工事例:東京都練馬区「空と緑をひとり占め ダイナミックな吹き抜け空間」
プライベートテラスで豊かな暮らしが実現
写真⑱ALT:ソファセットと滑り台の置かれたタイル張りのテラス.jpeg 112.16 KBアメリカ暮らしの経験があるお施主様がスタイリッシュな空間と暮らしに憧れて建てた2階建ての家です。道路から一番遠い場所にプライベートテラスを配置。リビングに解放感を与えながら、非日常な空間を演出します
。屋外用の家具を置き、食事をしたり夏は大型のプールで思いっきり遊んだりできます。メンテナンスを考慮してタイルデッキを採用。中と外をゆるやかにつなげることで豊かな暮らしを実現しました。
>>施工事例:埼玉県狭山市「リビング続きのテラスで実現する贅沢な空間」
庭とともに暮らす家
写真⑲デッキのイスに座る女性と芝の手入れをする男性.jpeg 149.56 KB「庭とともに暮らしたい」というお施主様の希望を実現したL字型の平屋です。木仕上げの軒とテラスがリビングと庭をつなげ、リビングと子ども部屋からはいつも季節ごとに色づく樹木があふれる庭を眺められます。タイルデッキなのでお手入れもラク。
カフェテーブルとチェアを設置し、自然を感じながら食事やカフェタイムが楽しめる空間に仕上げました。>>施工事例:福岡県宗像市「庭と暮らす 平屋の家」
南アルプスを眺められるデッキ
写真⑳深い庇のあるウッドデッキ.jpeg 129.56 KB南西側に広がる南アルプスを家から眺められる2階建ての家です。
リビングから続くウッドデッキには深い庇(ひさし)を設けました。夏の日差しを遮り、冬は暖かな光を取り込みます。
目隠しのフェンスを設け、人目を気にすることなくバーベキューやプール、ピクニックを楽しめる空間に仕上げています。>>施工事例:長野県安曇野市「アルプスを眺めながら暮らす ぐるりと回遊できる家」
おしゃれなテラスやデッキはR+houseネットワークの工務店にお任せください
R+houseネットワークの工務店は、建築家とタッグを組み、理想をカタチにする家づくりが特徴です。デザイン・性能・コストのバランスを重視しながら快適で後悔のない注文住宅を手の届く価格で提供します。土地や気候条件を活かした家づくりを得意とするため、思い描くおしゃれなテラスやデッキも実現するでしょう。
また、R+houseネットワークの工務店では、見学会や勉強会、相談会を定期的に開催中です。おしゃれな高性能住宅を建てたいという方は、お近くのR+houseネットワークの工務店までお気軽にお問い合わせください。
>>充実したおうち時間を過ごせるテラスやデッキの事例がたくさん!R+houseのフォトギャラリーはこちら