バルコニーとは?
バルコニーは2階や3階などの上層階にある、手すりのついた屋外スペース。バルコニーが屋根(ルーフ)代わりになっている場合はルーフバルコニー、建物の中に組み込まれたバルコニーはインナーバルコニーと言います。バルコニーとよく似たワードがベランダとテラス。テラスは1階にあって、地面と段差をつけた屋外スペースです。
バルコニーやベランダ、テラスをつくることで、住宅の中にいても外にいるような心地よさを感じられるでしょう。おしゃれなバルコニーは、家での過ごし方にメリハリをもたらします。子どもの遊び場や家族で団らんの時間を過ごす場所として、また夜空を眺めながらお酒を楽しむ場所としてなど、使い方は無限大に広げられるのです。まずは、さまざまな施工事例をチェックして、自分好みのバルコニーをつくってみましょう。
おしゃれなバルコニーをつくるコツ
ここでは、おしゃれなバルコニーをつくるポイントを紹介しましょう。
リビングとのつながりを意識する
リビングとつながるようなデザインのバルコニーをつくると、室内を広く、開放的に見せることができます。インテリアに統一感が出るよう配慮すれば、室内とバルコニーをひとつの空間として使いやすいでしょう。リビングとの段差をなくし、大きな掃き出し窓を採用して、気軽に行き来できるようにするのもおすすめです。室内のフローリングとバルコニーの床材の色味を合わせることで、より広さを感じられる空間を演出できます。
外壁やサッシと統一感を持たせる
バルコニーの壁や床を選ぶときは、外壁やサッシ、玄関ドアなどと、色や素材で統一感を持たせるのがおすすめです。バルコニーを単体でとらえて色や素材を決めてしまった場合、家全体で見たときに、バランスが悪く、まとまらない印象になってしまうことも考えられます。素材や色など、全体のバランスを見ながら、バルコニーに使用する建材を決めましょう。
床材にこだわる
おしゃれなバルコニーをつくるには、床材もこだわりたいポイント。ウッド素材を使えば、ナチュラルであたたかみのある空間になります。ウッド素材には天然木と人工木があります。手入れが少なく、バルコニーで人気なのは人工木のパネルです。ほかにも防水性が高くメンテナンスが容易な樹脂製の床材や、カラーや素材が種類豊富なタイルなど、つくりたい雰囲気に合わせて、床材にこだわってみましょう。
おしゃれバルコニーの施工事例20選
ここからはR+houseの工務店が実際に手がけた、おしゃれバルコニーを20例紹介します。R+houseの工務店では、設計を建築家が担当することで、お施主様のライフスタイルや要望を取り入れながら、個性的でおしゃれなデザインのバルコニーをつくることができるのです。ひとつずつ、見ていきましょう。
リビングの一部のようなインナーバルコニー
写真②リビングの隣に設けたインナーバルコニーから景色を楽しむ男性.jpg 52.37 KBこちらは、リビングと隣り合わせに設けたインナーバルコニー。
大きな窓からは、のどかな田園風景が広がります。
写真③天井に木目が採用され、ソファが置かれたインナーバルコニー.jpg 72.14 KBゆったりとしたソファに腰かけ、食事を楽しんだり、夜空を眺めたりと、ぜいたくな時間が味わえるでしょう。床材や外壁にはシックなネイビーを選び、天井には木目を採用しました。右手に見えるルーバーの開口部も、空間に抜け感を与えるポイントです。
写真④キッチンから見たリビングとインナーバルコニー.jpg 61.3 KBキッチンからも見守れる位置にあるインナーバルコニー。天候に関係なく、外を感じられるため、お子様の遊び場にも最適です。
>>施工事例:長野県小諸市「風景に溶け込むランドマークの家」>>参考コラム:おしゃれなリビングの注文住宅を建てるには?ポイントや実例をご紹介
開口部を斜めにカットしたようなバルコニー
写真⑤バルコニーの上部を斜めにカットしたようなラインが特徴的な家.jpg 79.32 KB
こちらの住宅の外観は、バルコニーの開口部の上部を、斜めにカットしたようなラインが特徴的。外からの視線を遮りながら、建物の外観を印象的に仕上げています。
写真⑥2階リビングと奥のバルコニー.jpg 59.95 KBリビングは2階に配置し、奥にバルコニーが見えます。
バルコニーを配置することで、周囲からの視線を遮りながらも、太陽の光を取り入れることができるのです。
写真⑦タイルが敷かれた壁の高いバルコニー.jpg 74.86 KBバルコニーの床はタイルを採用。壁を高くして、プライバシーに配慮しました。
>>施工事例:熊本県熊本市「無駄をそぎ落としたシンプルでミニマルなお家」
軒を深くしたインナーバルコニー
写真⑧軒を深くしたインナーバルコニー.jpg 29.74 KBこちらの住宅のインナーバルコニーは、軒を深くして日射に配慮しています。
バルコニー部分の柵にウッド素材を採用し、シンプルな外観のアクセントとなっています。
写真⑨ウッド素材の柵と緑の見える景色.jpg 74.97 KBバルコニーからは、周囲の山々や緑が見え、外の空気を感じられる場所です。子どもがのびのびと遊べるスペースとして活用されています。
写真⑩木がたくさん使われたリビングダイニングと奥のバルコニー.jpg 68.73 KBリビングからはバルコニーの様子が見守れる仕様に。家の外からはリビングの様子が見えないよう、バルコニーが視線を遮る役割も果たしています。
>>施工事例:徳島県徳島市「小さく豊かに暮らす」
変形地でもほっとくつろげるバルコニー
写真⑪暖色の明かりがともる家の外観.jpg 111.59 KB三方を道路に囲まれた変形地にたたずむ住宅。通行人からの視線が気になる立地ながら、ホッとくつろぐためのインナーバルコニーを設けました。
写真⑫わずかなスペースでありながら室内に自然光の入るバルコニー.jpg 60.66 KBバルコニーの開口部からは、室内に自然光を届けます。わずかなスペースながら、室内から外への広がりを感じられるでしょう。
>>施工事例:島根県浜田市「変形地に佇む、“ふつう”じゃない家」
バーベキューにプールも楽しめるルーフバルコニー
写真⑬シンクの備えられたルーフバルコニーとバーベキューコンロ.jpg 113.29 KB建物の南側に6階建てのマンションが隣接するこの住宅は、3階建ての3階にルーフバルコニーを配置しました。
家族でバーベキューやプールを楽しめるようにたっぷりと広さを確保し、水道とシンクも備え付けています。ゆとりを持って家族の時間を楽しめる空間です。
>>施工事例:東京都港区「やわらかな光と風が巡る家」
店舗のような住宅のおしゃれバルコニー
おうちアウトドアを楽しめるバルコニー
写真⑯デッキバルコニーに置かれたテーブルとイス.jpg 122.28 KBこちらは緑豊かな公園に隣接した住宅のデッキバルコニー。開口部から公園の自然豊かな景色を楽しめます。
バルコニーの一面にルーバーを採用し、サイドからも自然光や風を取り込む構造です。
写真⑰四角い黒い外観の家.jpg 94.09 KBこちらの壁面は、バルコニーの開口部と壁のバランスを意識したつくり。住宅街に溶け込む構造ながら、主張しすぎないよう工夫されています。
>>施工事例:埼玉県所沢市「新緑に溶け込む、心地よい住まい」
玄関上のインナーバルコニー
写真⑱玄関上のインナーバルコニー.jpg 87.22 KB玄関の真上にインナーバルコニーを設けた施工事例
。玄関と2階のバルコニーはデザイン性の高い板張りを採用し、木のぬくもりが感じられるエントランスに。
写真⑲大きなガラスと吹き抜けが室内に光を取り込む二階寝室.jpg 73.51 KB2階は、外が感じられるくつろぎのスペース。大きなガラスと吹き抜けが室内に光を取り込むのにも、一役買っています。
>>施工事例:愛知県西尾市「安心して暮らせる家」
セカンドリビングとして使えるルーフバルコニー
写真⑳観葉植物とイス・テーブルが置かれた広々としたルーフバルコニー.jpg 88.62 KBリビング横に広めにつくったルーフバルコニーは、住宅密集地の中でも庭のように使えるスペース。セカンドリビングとしてゆったりとくつろいだり、子どもの遊び場として思いっきり遊んだりできる場所です。
写真㉑ルーフバルコニーをつなぐ大きな窓から日が差し込むLDK.jpg 79.64 KB室内から見たバルコニーの様子。リビングから続いているようなスペースが、室内に開放感を与えます。また広い開口部が、やわらかい日差しを室内にもたらしています。
>>施工事例:愛知県安城市「スミキリハウス」
気兼ねなく外気浴ができるバルコニー
写真㉒高い壁で囲まれたバルコニー.jpg 76.81 KB壁に囲まれたこちらのバルコニーは、視線を気にせず入浴後に外気浴もできるプライベート空間。
サウナチェアを置いてくつろぎたくなるスペースです。
写真㉓グレーと白の二階建ての家.jpg 97.82 KB外から見た様子です。バルコニーの内部が見えないよう壁を高くして、道路からの視線に配慮しています。
>>施工事例:長野県松本市「広がりと居心地の良さをあわせ持つ 大開口の家」
壁で囲まれたインナーバルコニー
星空を眺めながらくつろげるバルコニー
写真㉕手すりや床、壁や天井も木目で統一されたバルコニー.jpg 99.33 KB2階の洗面所横に設けられたこちらのバルコニー。昼は洗濯物を干す場所として活用しながら、夜はロッキングチェアに揺られて星空を眺めるための癒しの空間に変化。洗面所や浴室からのアクセスも良く、湯上りの夕涼みにも最適です。
手すりや床、壁や天井も木目で統一することで、リゾートヴィラのようにリラックスできる空間に仕上がりました。>>施工事例:静岡県静岡市「暮らしの楽しさを詰め込んだコンパクトな家」
キッチンからすぐ外に出られるバルコニー
広々とした日当たりの良いバルコニー
アウトドアを楽しめるバルコニー
写真㉙リビングとダイニングに隣接するバルコニー.jpg 73.4 KBリビングとダイニングに隣接するこちらのバルコニー。住宅に囲まれた立地でも、壁を高くして周囲の視線を遮ることで、家族が大好きなバーベキューを思いっきり楽しめます。
写真㉚バーベキュー道具の置かれたバルコニー.jpg 100.86 KBゲストを呼んでも、ゆったり過ごせる広さを確保。
バルコニーへはリビングからもキッチンからも行き来でき、調理の準備や片付けもスムーズです。>>施工事例:兵庫県姫路市「閉じることで開く家」
外階段で庭とつながるインナーバルコニー
写真㉛バルコニーと庭をつなぐ階段の設置されたブラウンの家.jpg 97.37 KBこちらの住宅は、庭とインナーバルコニーをつなげる外階段を設置しています。
バルコニーが、庭と2階リビングをつなげる空間となっており、さまざまなシーンで活用されています。
写真㉜天井を木目にして、あたたかみのある色のダウンライトを採用したバルコニー.jpg 68.99 KBバルコニーの天井を木目にして、あたたかみのある色のダウンライトを採用。インナーバルコニーからリビング、キッチンにつながる構造のため、キッチンで用意した料理をバルコニーで楽しめる動線を確保しています。
>>施工事例:長野県軽井沢町「自然素材をふんだんに使った ライフワークを満喫できる家」
屋上に配置したスカイガーデン
写真㉝ソファとテーブルが設置された屋上バルコニー.jpg 169.57 KBこちらの住宅は屋上バルコニーをスカイガーデンとして活用。屋外用の家具を配置し、日光浴や読書、バーベキューなどを存分に楽しめます。
周囲はぐるりと壁で囲み、プライバシーを確保しているため、視線を気にせず過ごせる空間です。
写真㉞開放的な屋上と光の入るドア.jpg 85.23 KBまた、スカイガーデンから取り入れる光は、階段ホールから1階の玄関までを照らし、日中は照明なしでも明るく過ごせます。
>>施工事例:愛知県名古屋市「スカイガーデンのある 光があふれる家」
ハイサイドライトから眺望を楽しめるバルコニー
写真㉟高窓のあるバルコニー.jpg 97.39 KB周囲の視線を意識して大きな窓はつくらないというお施主様の希望通り、ハイサイドライト(高窓)を活用したバルコニー。高窓から、富士山の見事な景色を楽しむと同時に、プライバシーに配慮して視線を気にせず過ごせるつくりです。また木目の床材を用いることで、リラックス感のある、ナチュラルでおしゃれな空間を演出しています。
>>施工事例:静岡県富士宮市「富士山の眺望とプライバシーの両方を叶えた家」
川向こうの景色を感じる広々バルコニー
アウトドアリビングとして活用できる広々バルコニー
写真㊳リビングとバルコニーの間のステップ兼収納.jpg 115.34 KBこちらはリビング横にアウトドアリビングとして活用できる広々バルコニーをつくった住宅。
リビングからつながりを感じられる空間であり、室内に日差しを取り込みながら、開放感を与えてくれます。リビング側からバルコニーに至るステップは、収納やベンチとしても使用可能です。
写真㊴壁の一部にルーバーを採用し、抜け感のあるバルコニ-.jpg 204.47 KBバルコニーの壁は高めにして、外からの視線に配慮。また、壁面の一部にルーバーを採用することで、抜け感をもたらしています。
>>施工事例:埼玉県越谷市「趣味時間を満喫できるサーファーズハウス」
注文住宅にバルコニーをつくる際に注意したいポイントとは?
注文住宅におしゃれなバルコニーをつくりたい!と考えたとき、どんなところに気を付ければいいのでしょうか。ここからは、おしゃれバルコニーをつくる際に注意したいポイントを解説します。
メンテナンスがしやすいかどうか
バルコニーは外に開かれており、雨風や日光にさらされる場所です。そのため、床材や壁材は、デザイン性だけでなく、防水性や水はけ、メンテナンスのしやすさといった機能性にも着目しましょう。例えば、天然木を使ったバルコニーは、自然素材の風合いやデザイン性の高さが魅力ですが、劣化しやすい素材のため、定期的なメンテナンスは不可欠です。また、バーベキューをする予定の場合は、汚れに強い仕様で掃除がしやすいつくりを採用するのがおすすめです。木目の樹脂素材など、おしゃれに見える素材も多く販売されているため、さまざまな素材を検討してみましょう。
防犯対策を忘れない
バルコニーは開口部があるため、防犯対策が必要な場所です。おしゃれなバルコニーをつくる際も、防犯対策を念頭に置いておきましょう。防犯カメラをつけたり、室内との出入り口に補助錠や防犯フィルムを用いたりするなどの、防犯対策は有効です。
道路から見えない位置のバルコニーは、見通しが悪いことから、狙われやすい傾向にあります。また、雑然と物が置かれている場合もターゲットにされやすいため、必要のないものは片づけておきましょう。
おしゃれなバルコニーのある注文住宅はR+houseネットワークの工務店へ
R+houseネットワークの工務店では、建築家がデザインを担当することで、お施主様が理想とする家づくりがかないます。個性的なデザイン、おしゃれなバルコニーなど希望のあるかたは、是非お問い合わせください。また、高断熱・高気密・高耐震の高性能住宅を標準仕様にしながら、仕入れや寸法ルールの工夫などの企業努力によってコストカットを実現。手の届きやすい価格帯にこだわり、資金計画や土地探しから家づくりをサポートいたします。R+houseネットワークの工務店では賢い家づくり勉強会や各種見学会も随時実施中です。ご興味を持たれましたら、こちらも是非お気軽にご参加ください。
>>室内と外部空間を繋ぐ「バルコニー」もおしゃれに!R+houseのフォトギャラリーはこちら