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平屋と二階建てならどっちを選ぶ?コストや利便性などを徹底比較!

間取りのヒント
更新日:2024.04.27 / 公開日:2024.03.05

注文住宅でマイホームを検討する中で、平屋か二階建てのどちらにしようか迷うことも多いのではないでしょうか。住宅購入は人生の中でも特に大きな買い物になるため、後悔のないよう納得して購入したいですよね。
そこで今回は、注文住宅における平屋と二階建ての特徴を徹底比較します。マイホームをどちらにしようかお悩みの方はぜひ参考にして、家づくりにお役立てください。

中央の窓が印象的な平屋
目次
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かつて日本では、平屋が多く、二階建ての家が普及したのは戦後からでした。その後、二階建ての住宅が一般的になりましたが、近年再び平屋の人気が高まっています。株式会社リクルートによる調査では、平屋の住宅を検討している人が年々増加中です。また、国土交通省の「建築物着工統計」でも、居住専用住宅のうち、平屋の件数が増加傾向であることが確認できます。とはいえ、実際にはまだまだ二階建ての住宅を建築する方が圧倒的に多いようです。

参考元:SUUMOリサーチセンター「SUUMOトレンド発表会2023」

マイホームの間取り図と電卓と赤ペン
写真②マイホームの間取り図と電卓と赤ペン-min.jpg 90.47 KB

それでは、平屋と二階建てのさまざまな特徴を比較していきましょう。
はじめに、気になる住宅の購入費用を比較します。
新築一戸建ての注文住宅の価格は、同じ延床面積で建てた場合、二階建てより平屋の方が高くなることが多いようです。平屋は、二階建てよりも建物の基礎や屋根の面積が広くなる傾向があります。建物工事費の中で、基礎や屋根の工事が占める割合が大きいことから、平屋は高額になりやすいのです。
ただし、二階建ては上の階を支えるための構造物が必要になります。壁面や躯体部分の工事費は平屋より高くなるでしょう。間取りや内装、設備などによっても建築費用は変わるため、一概にどちらかが高い、または安いとはいえません。
同じ延床面積で住宅を建てる場合、より広い土地が必要になるのは平屋です。土地に建てられる建築物の広さは、(建築面積÷敷地面積)×100で算出される「建ぺい率」により制限されています。
例えば、建ぺい率50%の土地に延床面積36坪の家を建てるとしましょう。平屋の場合、建築面積が36坪となるため、必要な敷地面積は72坪になります。
一方、二階建てでは同じ延床面積でも建築面積は小さくなります。一階が20坪で二階が16坪とすると、建築面積は20坪となり、敷地面積が40坪の土地でも建てられます。
このように同じ延床面積で比べると、平屋の方が広い土地が必要であると分かります。

お金のことを考える夫婦
写真③お金のことを考える夫婦-min.jpg 90.92 KB

注文住宅購入後に発生する主なコストは、税金とメンテナンス費用です。詳しく見てみましょう。

固定資産税・都市計画税など

住宅購入後には、固定資産税と、場合によっては都市計画税の支払いが生じます。固定資産税をいくら収めるかは、土地と建物それぞれの評価額をもとに算出されます。
土地の評価は売買実例価格や地価表示価格を基準としています。そのため、より広い土地が必要な平屋の方が高額になるのです。
また、建物の評価基準は再建築価格です。再建築価格とは、評価対象の建物と同じものを新築した場合にかかる建築費のこと。建築費は基礎や屋根の面積が広くなる傾向のある平屋の方が高くなるでしょう。
なお、住宅取得時にかかる税金に「不動産取得税」があります。こちらも固定資産税と同様の計算方法になるため、平屋の方が高額になります。

参考元:総務省「固定資産税」
参考元:総務省「不動産取得税」

住宅のメンテナンス費

住宅のメンテンナンス費として代表的なのが外壁と屋根の塗装です。延床面積が同じ場合、外壁は二階建ての方が広くなります。また二階建てだとメンテナンス作業時に足場が必要になり、そこにもコストが発生すると考えましょう。
屋根面積は平屋の方が大きくなりますが、修繕頻度は屋根より外壁の方が高いことから、総合的に見て建築後の管理・維持費は二階建ての方が高額になると予想されます。

家と鍵
写真④家と鍵-min.jpg 63.21 KB

マイホームで長く快適に暮らすためには、居住環境の安全性が重要です。防犯面と災害時のリスクで比較します。

防犯面

二階建ての場合、特に上階は不審者の侵入を防ぎやすく、防犯性が高いといえます。また、通行人の視線も気にならず、プライバシー保護の観点からも安心感を得やすいでしょう。
一方、平屋は採光のためにある程度大きい窓が必要になるため、防犯面では不安が残ります。防犯砂利を敷いたり、窓の設置場所を入念に検討したりと、しっかりとしたセキュリティ対策が必要です。

災害時のリスク

災害にもさまざまな種類がありますが、平屋では水害のリスクが高くなります。二階建てなら上階に避難できる場合もありますが、平屋では自宅避難が困難です。平屋の土地選びの際はハザードマップを確認し、洪水浸水想定区域に注意しましょう。
一方、地震の揺れの影響は、二階建ての方が受けやすいといえます。二階建ての方が地震の揺れが大きくなるため、耐震性が必要になります。
生活面での利便性について平屋と二階建てそれぞれの特徴を確認しておきましょう。
平屋はワンフロアに居住スペースと設備を設計できるため、効率の良い生活動線にしやすいメリットがあります。階段の上り下りもないことから、家事全般の負担が軽くなるでしょう。段差の少ないバリアフリーな構造でもあり、子どもが小さな時期や老後にも適しています。
二階建てのメリットは、家族が集うパブリックな場所と各自のプライベート空間を分けた間取りにしやすいことです。家族間でのプライバシーを守りつつ、子どもの成長や親との同居といったライフスタイルの変化に柔軟に対応できるでしょう。

住宅のメリットとデメリット
写真⑤住宅のメリットとデメリット-min.jpg 54.75 KB

これまでお伝えした平屋と二階建てのメリットとデメリットをそれぞれまとめました。

メリット

・メンテナンス費用を抑えやすい
・家事効率が高い
・家族間でコミュニケーションをとりやすい
・子育てや老後に安心のバリアフリーな構造

デメリット

・基礎や屋根の工事費・土地代がかさみやすい
・ある程度広い土地が必要
・税金が高額になりやすい
・高い防犯対策が必要
・水害リスクが高い

メリット

・狭い土地でも居住空間を確保しやすい
・プライバシー保護が可能
・不審者の侵入を防ぎやすい
・家族間の距離をコントロールしやすい
・ライフスタイルの変化に対応可能

デメリット

・メンテナンス費が平屋より高額
・地震の揺れによる影響を受けやすい
・水回りの設置場所など間取りに制限がある

予算はどちらが高いか一概にはいえませんが、広い土地で平屋を建築するとなると、それなりにコストがかかりそうです。平屋の固定資産税を抑えるなら、木造建築や使用資材の少ないシンプルな造りを検討してみましょう。

生活スタイルの利便性は、双方に異なるメリットがあります。間取りや家事動線の自由度は平屋の方が高いでしょう。バリアフリーの観点から老後の暮らしにも適しています。一方、二階建ての魅力である、ライフスタイルに柔軟に対応できるところは、長く快適な暮らしをキープするうえで重要なポイントです。

おすすめ
写真⑥おすすめ-min.jpg 47.83 KB

ここまで、平屋と二階建ての特徴を比較してきました。どちらにもメリットとデメリットがあるため、平屋にするか二階建てにするか決めるのは簡単ではありません。最終的には、ライフスタイルを踏まえて自分たちが何を重視したいか考えることが大切です。
例えば、子育てや老後のことを考えバリアフリーな間取りを優先するなら、平屋が適しています。一方、限られた予算の中でゆとりのある暮らしを実現したいなら、二階建てを検討するのが良いでしょう。幅広い情報に触れて、自分たちが理想とする暮らしが叶う家のカタチを見つけてください。

大きな窓があるダウンフロアのリビング
写真⑦愛知県_大きな窓があるダウンフロアのリビング-min.jpg 563.66 KB

今回は、注文住宅における平屋と二階建ての特徴を解説しました。R+houseネットワークの工務店なら、平屋でも二階建てでも、理想が叶う家づくりが可能です。建築家がお客様の声にしっかり耳を傾け、あらゆる条件の中から家づくりの最適なプランをご提案いたします。優れた機能性とデザイン性を両立したマイホームを低コストで手に入れませんか?

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#平屋 #2階建て
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