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快適な平屋暮らし!必要な間取りを確保するための広さとは?

更新日 2024.08.16 / 公開日 2024.04.03
#コスト #平屋

新築を建てようと検討している方の中には、平屋を希望している方も少なくないのではないでしょうか。この記事では、土地選びのポイントや広さについて解説していきます。あわせて平屋を建てるメリットとデメリットも紹介するので、平屋に興味がある方や、これから平屋を建てようと検討している方は参考にしてみてください。

黒いガルバリウム鋼板のシンプルな平屋
目次

マンション vs 一戸建て
写真②マンション vs 一戸建て (1).jpg 97.45 KB
平屋とは1階建ての住宅のことを指し、日本に昔からある住宅スタイルです。しかし、人口増加や大家族から核家族への家族構成の変化により、戸建て住宅では土地を有効活用するために、2階建てや3階建ての住宅が主流となっています。
しかし、近年では平屋暮らしの魅力が再認識され、平屋を検討している方も増加傾向に。同じワンフロアでの生活といえばマンションも同じですが、駐車場や庭の確保、生活音を気にしなくていい点では平屋の方が有効であり、自由度が高いといえるでしょう。
平屋暮らしを希望する方が増えていますが、一体どのようなメリットが挙げられるでしょうか。ここでは、2階建てや3階建てにはない魅力を紹介します。
平屋は階段での移動がないため、洗濯や掃除といった家事がラクになります。階段から転倒する事故もないので、赤ちゃんがいる家庭や、高齢の家族がいる場合でも安心です。また、家族全員がワンフロアにいるため、家族との距離を身近に感じやすく、フロアが離れた2階建てと比べるとコミュニケーションもとりやすくなるでしょう。
ワンフロアでの生活は家族がリビングに集まりやすい傾向にあり、冷暖房などの光熱費も抑えやすいです。また、建物は外壁や屋根などの定期的な修繕やメンテナンスが必要となります。高所の作業を要する場合は足場を設置することになりますが、平屋の場合は地面から屋根までの距離が短いため、足場の設置費用を少なく抑えることができます。
一般的に2階建ての住宅であれば、子ども部屋として活用するのは2階の部分でしょう。そのため、子どもが巣立ったあとは2階部分を使用しなくなることも。家に残った親自身が高齢になってくると、2階に上る回数が減り1階のみで生活するようになるケースもあるでしょう。しかし、平屋の住宅の場合は、初めから同じフロア内にあるため、子どもが巣立ったあとも掃除や環境維持などの管理がしやすく、場合によっては空いた子ども部屋は別の用途で活用しやすいです。高齢になっても生活動線は変わることはなく、後からバリアフリーのリフォームをする必要もありません。
動線がコンパクトな面やメンテナンス費用軽減などの魅力もありますが、平屋だから起こりうる問題点もあります。では、どんなデメリットがあるのか見ていきましょう。
平屋は、2階建以上の住宅に比べて広い土地の確保が必要です。そのため、土地探しの際に都心から離れた郊外になるケースがあり、自家用車の所有が必須となることもあります。
また、平屋は周囲に高い建築物が多い場所では日当たりが悪くなるため、家の中に光を取り入れやすくするように、土地探しの際に角地を選んだり日当たりが良くなるような構造に工夫したりする必要があります。
生活をする部屋のすべてが1階にある平屋は、足場がなくても侵入しやすいため、窃盗などのターゲットにされやすくなります。また、水害が発生した際にはすべての部屋が浸水してしまう可能性があるため、あらかじめハザードマップを確認して水害リスクがどの程度あるのかを調査しておきましょう。
これはメリットとデメリットの両方で取り上げられるのですが、家族全員がワンフロアで過ごす平屋では、家族それぞれに部屋が設けられていたとしても、家族間の距離を近く感じることができます。その半面で、子どもが思春期の時期には親との距離が近すぎると感じられることも。そして、2階建て以上の住宅と比べると生活音がほかの部屋に漏れることも多くなります。平屋でより快適に過ごせるよう、各部屋でそれぞれ過ごす場合にはきちんとプライベートを確保できるような工夫が必要となってくるでしょう。

売地とルーペ
写真③売地とルーペ.jpg 65.04 KB

2階建ての家を建てるよりも広い土地を必要とする平屋では、土地選びがとても重要になってきます。しかし、土地にばかりに費用をかけてしてしまうと、建物にかけられる費用が少なくなる可能性も。そのため、必要最低限の条件を満たした土地を探し、土地と建物との費用のバランスも考慮する必要があります。
では、平屋を建てるために必要な土地のポイントを見ていきましょう。
2階建て以上の建物より広い土地を必要とする平屋は、快適な住宅スペースの確保と予算を考えると、郊外かつ周囲にマンションや高層の建物が少ない土地がおすすめです。都心部に近づくと土地単価が高くなるうえに、広い土地が空いていない場合がほとんど。また、十分な広さの土地を確保したとしても、周囲に高層の建物が多い場所に平屋を建ててしまうと日当たりが悪くなってしまいます。
限られた土地で試行錯誤して住宅を建てるよりも、ゆとりのある土地で間取りの自由度が高い方が快適な平屋暮らしを目指しやすくなるでしょう。
用途地域とは、「都市計画法」に基いて住宅系や商業系、工業系など土地エリア分けがされています。用途地域は13種類あり、その中でも平屋に適している項目は「第一種低層住居専用地域」と「第二種低層住居専用地域」です。「第一種中高層住居専用地域」等では、3階建てのアパートが建築可能となるため、平屋の日当たりを損ねないようにするには避けた方が良いでしょう。

住宅図面とコンパス
写真④住宅図面とコンパス.jpg 92.75 KB

平屋を建てるための土地を探す際、一体どのくらいの広さを確保する必要があるのでしょうか。家族構成や希望する間取りにもよりますが、夫婦と子ども2人の4人家族を例に見ていきましょう。
まず、平屋を建てるうえで最低限の部屋の構成は以下の通りです。

・玄関
・リビング
・ダイニング
・キッチン
・洗面
・トイレ
・ユニットバス
・寝室
・子ども部屋

これらの部屋を無駄なく配置し、車2台分の駐車スペースを確保しようとしたとき、延床面積は25坪、土地の面積は50坪が必要となります。子ども部屋を増やす場合はプラス3坪、庭を確保するのならプラス10坪が目安です。

図面の上で話し合う人
写真⑤図面の上で話し合う人 (1).jpg 46.46 KB

延床面積とは、国土交通省が公表している「住生活基本計画における居住面積水準」のデータによると、4人家族では25~37坪(85〜125㎡)が延べ床面積に必要な広さの目安となります。
4人家族で快適な生活を目指すとすると、夫婦の寝室、2つの子ども部屋を最低限に考えても3LDK以上の間取りが必要です。30~35坪程度あれば、3LDKの間取りにプラスして庭や収納スペース、中庭を作ることも可能でしょう。
平屋の場合、家の中に光彩を取り入れるためにロの字やコの字の間取りを作ることが多く、どちらも家の中心に中庭を作ることにより窓の数を増やすことができます。

参考:国土交通省「住生活基本計画における居住面積水準」
建ぺい率については、建築基準法第53条により用途地域ごとに上限が定められているため、敷地面積いっぱいに住宅を建てることはできません。火災が起きた際の延焼防止のためや、景観を維持するために、敷地面積に対して建物を建ててもいいとする許容範囲が決められています。地域によって変動しますが、建ぺい率は40~60%の土地が多いです。実際には庭や駐車スペースの確保も必要となるため、住宅以外の面積も考えなくてはなりません。建ぺい率が50%の土地に30坪の平屋を建てようとするなら、60坪の土地が必要となります。

参考:建築基準法第53条

グレーで統一されたスタイリッシュなキッチン
写真⑥徳島県_グレーで統一されたスタイリッシュなキッチン (1).jpg 339.29 KB

平屋は2階建て以上の住宅と比べると施行事例が少なく、普及率も比較的低いため、確かなノウハウと施工事例を持った会社を選び、予算と要望を含めて相談することをおすすめします。平屋の場合は、最初の土地選びの時点から一般的な2階建て以上の住宅とは異なります。専門家の意見を聞きながら一緒に理想の暮らしの条件を満たす土地を探すことで、家づくりの途中で「もっとこうするべきだった」と後悔しなくて済むでしょう。R+houseネットワークは、予算を踏まえたうえで理想の暮らしを実現するようプランニングいたします。どのような環境で、どのような生活がしたいかをじっくりとお聞かせください。

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