建築家に学ぶ、良いデザインとは

プライバシーが守られた、心地よく暮らせる家

3つの異なる大きさの箱を繋げたような外観が特徴的なお家のご紹介です。
敷地全体を活かした石川さんの住宅デザインを見ていきましょう。

プライバシーが守られた、心地よく暮らせる家 画像1
建築家石川 昂

建築家 石川 昂
アーキテクチャー・ラボ 石川昂建築設計事務所

1982年神奈川県生まれ。2016年にアーキテクチャー・ラボ石川昂建築設計事務所を設立。

プライバシーが守られた、心地よく暮らせる家 画像2

明るい雰囲気の1階LDK。
奥にはLDKと和室、両方からつながるプライバシーの守られた庭があります。

3つの異なるボリュームが連なる外観

今回の敷地は、庭付き2階建ての住宅が建ち並ぶ分譲地の中にありました。
西側は敷地と異なる高さの道路があり、その他の方面は住宅が隣接している状況でした。
玄関アプローチ・3台分の駐車場・庭・物干し庭のための外部空間の確保、またコストの面でも高低差を造成することを考え、建物と外部が連動して使用できるよう整える必要がありました。
そこで石川さんは、大きさの違う3つのボリュームを敷地に合わせて配置することにしました。
3つの大きさの箱を適切な位置に置くことで、建物と外部の関係を細かく整えられるようにという計画です。
3つのキューブを組み合わせたような、個性的な外観となっていますね。

プライバシーが守られた、心地よく暮らせる家 画像3

吹抜けの役割も果たす階段は、2階からの光を取り込んでくれます。
キッチン・水回りなどを1箇所にまとめることで、効率よく家事を行えるようになっています。

プライバシーを守り快適に暮らせる計算された配置

生活の中心となるリビングダイニングと寝室は、隣家を気にすることなくゆったりとくつろげるように中央の2階建て部分に配置しました。
そして和室とキッチンなどの水回りの設備が入った平家を両隣に配置しました。
リビングと和室はどちらも庭に面していて、 ファミリークローゼットからは物干し庭に出られるようになっています。建物の裏側に庭と物干し庭があるので、道路からの視線も遮断されるよう配慮されています。敷地全体を有効に使い、プライバシーを守りながらも光と風を取り込む、開放感のある住宅となっています。
「落ち着いてくつろげる場所」をというご希望叶えるための、石川さんのアイデアが詰まっていますね。

プライバシーが守られた、心地よく暮らせる家 画像4

洗面、ファミリークローゼット、家事スペース、物干し庭が一直線につながっています。ストレスなく家事を行える間取りです。

内と外がつながる間取り

1階のLDKは、各方位から自然光が得られるように様々な位置に窓を設けました。
吹き抜けの役割も持つ階段は、2階からの光を1階に届けてくれています。
キッチンは作業しやすいよう両サイドから出入りできるようにし、キッチン裏には洗面・ファミリークローゼット・家事スペースがあります。キッチンを中心にぐるりと廻れる家事動線となっています。
洗面から家事スペースは物干し庭と一直線につながっており、家事がスムーズに行えるよう考えられています。
3つのボリュームの配置と外と中の関係を丁寧に作り上げることで、延床面積29坪のコンパクトな住宅ながら家族が快適にのびのび暮らせる家となっています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
建物の配置を工夫することで隣家の視線を遮り、家族が落ち着いて暮らせるための創意工夫がいっぱいですね。
皆様の家づくりの参考になれば幸いです。

過去の記事をもっと読む