庭との連続性を感じ、床でゆったりとくつろげる開放的なリビング。24坪という家のコンパクトさを感じさせない空間が実現しました。 
 中間領域として配した軒下。空間はお施主様こだわりの場所。ウッドデッキと外塀は90年腐ることのないエコアコールウッド。本物の美しさを追求しました。
 
 低く構えた平屋のプロポーションに、開口と間の美しさを込め、空間全体をやわらかく包み込みました。
「風の道」をテーマに設計した空間は、室内と庭、そして街並みまでも穏やかに結び、木製デッキの温もりと縦格子のフェンスが視線を遠景へと導きます。庭は高木と低木を重ね合わせ、季節ごとに花が咲き続くように構成。春から秋へ、そして冬には雪をまとう樹形が、美しい季節の流れをそっと知らせてくれます。
 コンパクトな坪数でも広がりを感じられるよう、リビングにソファは置かず、ビーズクッションなどを活用。多様なくつろぎ方ができます。
 
 建築地は木工家具産業が盛んな地域であり、ダイニングチェアとダイニングテーブル、内部建具は全て地元家具メーカーのもの。地域と共に在る家づくりにお施主様も大満足です。
 家族の絆を育むダイニングキッチン。お菓子作りがお好きな奥様は将来ここでお子さまとクッキーやケーキを作ることを楽しみにしています。
 
 
通路を兼ねた広々としたパントリー。雑多なキッチン家電
や小物は裏動線に収納し、すっきりと。
 
 2つ目のトイレは浴室の手前にオープンに設置。敢えて個室を作らず、利便性の確保とコストダウンを兼ねたアイデアです。
 
LDKに隣接させた、将来子どもたちの個室を想定した部屋はプレイルームにもなります。親の気配を感じつつ、安心して遊べる空間は、リビングを子どものおもちゃで溢れさせないよう配慮された場所でもあるのです。
 
 明るい光の差し込む子ども部屋。窓を額縁のように切り取り、外の緑の風景を楽しむ空間です。 
 お庭は造園家、戸髙文晴氏によるものです。 
 夕暮れ時、軒下から室内の明かりが漏れ、静かに地域に寄り添います。
 
 街並みにそっと明かりを灯す、風景に溶け込む平屋の佇まいです。 昼とは違う表情があります。
 
洗い出しで仕上げたアプローチ。路傍に植えたブルーベリーは、ご主人とお子様のお気に入り。周囲の街並みや木々に寄り添うよう設計された住まいです。
 南西が道路に接し、築年数を経た住宅が立ち並ぶ街の中、低く構えた平屋が周囲の豊かな緑と隣家に調和する佇まいです。