LDK西側の壁全面を使った大窓から目に飛び込むのは、野鳥が暮らす森。この森を家の中の至るところから楽しめるプランを建築家は提案しました。子育てを終え、ご夫妻二人で生活するための「使い勝手の良いサイズ感とデザイン性のある住まい」を求めたお施主様。セカンドライフを思い切り楽しめる、生活感を感じさせない美術館やホテルのような空間です。
ファサードは極⼒窓を無くし、⽣活感を感じさせない外観デザインに。
⽩い塗り壁と板張りが上品な印象です。
この先への期待感が⾼まるエントランス。
波模様の内装パネルで故郷の海を表現。
シンプルでありアートな空間です。
LDKの壁⼀⾯を全て窓にすることで、開放感抜群の空間に。
毎⽇森を眺めたり、やってくる⿃を観察したり、ただボーっとして過ごす時間さえ贅沢なものに。
夜は部屋の灯りを付けず、⽉明りだけで過ごす⽇も。
板張りの下がり天井がアクセントのキッチン。
家具のようなスタイリッシュなものをセレクトすることで、生活感を極力なくしています。
浴室・洗⾯・ランドリーが⼀直線に繋がる家事ラク動線。
洗⾯には地窓と⾼窓を設け、ホテルライクな⽔まわり空間としました。
風景を切り取る浴室の窓。
森の眺めは、家の中の⾄る所から楽しむことができます。
⿃のさえずりで⽬が覚める朝は、気持の良い⼀⽇の始まり。
基本情報
家族構成
夫妻
階数
1階建て
敷地面積
845.61㎡ (255.79坪)
延床面積
72.87㎡ (22.04坪)
0.4W/㎡・K
0.36㎠/㎡
設計した建築家の想い
[風景をフレーミングする]
長野県に移住したご夫婦の住宅です。敷地の西側には地域特有の健やかな林の風景が広がっています。林が斜角の低い西日をほどよくカットしてくれるため、西側であっても大胆に開くことを容認してくれています。広く大きな窓を連続させたシンプルな立面構成とし、林の風景が生活に定着することを意識しました。どの部屋からも林への眺望が確保できるようなプランとしたため、歩く、座る、寝る、浸かる、暮らしのアクティビティに常に林が関係づけられ、奥行ある開放的な住空間となっています。
林に向かって開いた西側外観とは対照的に、前面道路に面した東側は静かな建ち方となっています。
林の風景をインテリアとして取り込むため、使用するマテリアルや色は最小限にとどめています。
庭いじりの作業場としても機能するガレージ。天井の板張りは奥の林へ誘い込むような視覚的な効果を発しています。
玄関はスケールを絞った細長い空間となっています。その先に控える空間を、より開放的に感じさせるためのくびれです。
足元、天井、人の目線から外した位置にある窓は多様な光環境を作り出しています。
この家を建てた工務店
トモノ建築設計事務所
長野県佐久市岩村田