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建築家のアイデア

CASE 02

リビングの開放感をどうデザインするか

建築家:長江紅美

Fさま / 家族構成:4人家族 ご夫婦+お子様2人
※一番左は長江さん

山口県
敷地面積:218.00㎡(65.94坪)
延べ床面積:112.61㎡(34.06坪)

建築家に伝えたこと

建築家の長江さんと初回打ち合わせ。Fさん一家の主役とも言える奥さまは「とにかく建築家さんに伝えたいことがたくさんありました。自分で家づくりの要望やイメージをまとめた冊子を作っていきました。」とのこと。
その他には、旦那さまの仕事が忙しくなかなか家族で集まるのが難しいため、家族みんなが自然と集まり快適に過ごせる広いリビングが欲しい。
ガーデニング、グリーンなどの植栽が大好きで、よく日が差して植物が育つような明るさが欲しい。
子供部屋を作りたい。けれど、「ただいま」「おかえり」くらいは、必ず家族の顔を見てできるという要望を出したようです。

これに対し、長江さんはどのようにプランを検討したのでしょうか?

ご家族の条件!

  • 1家族みんなが集まるリビングにしたい
  • 2グリーンに囲まれる暮らしをしたい
  • 3家族の“個の空間”も大事にしたい

建築家のアイデア

縦と横の空間を意識した、開放的なリビング

Fさんのお家のことは、よく覚えています。特に奥さまの家づくりへの熱量がとっても高くて印象的でした。
手作りの冊子も見せていただきながら、たくさんのご要望を頂きました。ヒアリングしながら、すべてを入れ込むのは予算的にも構造的にも難しい、という状況は想定できました。Fさんの家づくりのケースは、ご要望を伺いながら、その意味するところを読みとり、Fさん一家にとって何が本当に必要なことなのかを慎重に選びながら、ひとつの形に落とし込んでいくという、建築家としての基本的なプランニングだったと思います。そういった意味では特別な事をした印象はありません。

Fさんの家づくり冊子

Fさん一家は、前に住んでいたマンションが手狭だったということもあって、「広い家にしたい」という要望がありました。お施主さんと話すときは、大事なのは「畳数」ではなく、ご自身の「広さ」の感覚をどう空間化するかが重要です、と伝えています。
例えば、「吹き抜け」が欲しい!という奥さまの憧れも、スケルトン階段をリビングの中央に配置すれば、縦につながる上部への開放感を作れるので、形を変えて、同じような広がりを感じられる様に考えました。

奥さまがガーデニングが大好きなこともあり、“外部とつながった感覚”を作ることも考えました。土地は高台ですが、庭はそれほど大きくとれない条件。南側の隣地が下がっていることを利用し、隣家が視界に入らないように塀をつくることで、視線の抜けるプライベートな庭をつくることができます。リビングにいながら、外とつながっているような、横に広がる開放感を得られるようにプランを組み立てました。
また、Fさん一家はこれから家族の形が大きく変化していく時期。お子さまは小学生の女の子と男の子だったので、個室も必要だとのこと。家族団欒の時間を増やす、というテーマの一方で個人の時間も大切になってきます。
その中で開放的なリビングの役割は、共に過ごすことを強制する場所ではなく、“気軽に立ち寄れる待合”のようなイメージで考えました。日常でふっと足の向く場所、外出や帰宅時に必ず通る場所であり、ソファに座ってみると安らげる。そこで交流もあるし、個の時間に戻ることもできる。そんな気楽で居心地のいい空間を心がけましたね。

建築家住宅の完成!

大きく開口部を設けた南側のLDK。階段の上は、2階からの光が差し込むことも相まり、Fさん一家の希望通りの、とても明るい空間となった。家の中にいるグリーンたちにも、しっかりと太陽が降り注ぐ。ポポラート型のキッチンは、リビングでくつろぐ家族と、料理をしながらも同じ空間にいれる奥さまお気に入りの場所。緑いっぱいの庭を望むことができるのも、嬉しいポイントだそう。

建築家の長江さんがこだわった、外部への広がりを感じられる庭への眺望。玄関からも見通せる。
奥さまがDIYで作ったオープン棚。家の雰囲気にマッチしている。
ガルバリウム鋼板のダークメタリックの外観と、グリーンの相性も良い。

建築家住宅に住んでみて

奥さま:一度、大手ハウスメーカーから提示された見積もりをみて、価格が合わないと思い一旦家づくりを諦めていました。R+houseで家を建てた知人から紹介され、「賢い家づくり勉強会」に参加したことをきっかけに、現実的なコストで家づくりを検討できるようになったんです。
最初に長江さんからプランを提示してもらった、あの時の感動は忘れないです!冊子を作って渡すだけだったのに、全部要望が形になっていて、思わず泣いてしまいました(笑)
住んでみて良いこと・・・やっぱり、リビングの開放感と明るさですかね。家族団欒の時間は、前の家より確実に増えたと実感しています。夫は家にいるときは常にリビングのソファに陣取ってますし、子供たちも友達を呼べるし、あとは、リビングに面したウッドデッキも奥行きがあってゆったりの広さで。ここでくつろぐのもお気に入りですね。
冬場にエアコンがついていない時もあるくらい、家の中は寒くないのが驚きです。キッチン作業台の奥行や動線、背面の収納棚など、サイズや距離感が絶妙で使いやすいですし、家の中でも洗濯物がよく乾くのでランドリーに行かなくなりました。R+houseの機能性にも本当に助かっています。
当初お願いした要望が全て叶っていて、本当に頼んでよかったな、と思っています。

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