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建築家に学ぶ、良いデザインとは

美しい景色を取り込む住宅

今回は、浅間山を望む自然豊かなお家のご紹介です。
周りに広がる景色をどのように活かして家に取り込むのか、そのデザインを見ていきましょう。

美しい景色を取り込む住宅 画像1
建築家 ナカノ ハジメ

建築家 ナカノ ハジメ
一級建築士事務所 楽工舎

1971年和歌山県生まれ。1994年名城大学理工学部Ⅱ建築学科を卒業。
いくつかの設計事務所を経た後、2005年に一級建築事務所楽工舎を設立。
クライアントの「想い」や「こだわり」をカタチにする、それがナカノさんが考える家づくりです。
デザイン性・使いやすさ・構造の強度などのバランスを大事にすることで、長い間心地よく住み続けられる設計を心掛けています。

美しい景色を取り込む住宅 画像2

家の外観は黒で統一することで、
家そのものが周りに広がる自然の中のアクセントになっています。

自然の中で個性を放つ黒い外観

分譲地の北西角にある敷地は、北側の景色が最大のポイントでした。
ナカノさんは初めてこの敷地に降り立った時の、目の前に広がる緑の平野と一本の樹、そしてその先に悠然と構える浅間山の風景に感銘を受けました。
この印象深い景色を住宅に取り込むことは、施主を含め家づくりに携わる全員が必然であると感じていました。
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リビング北側の窓。緑と空、その先に浅間山を臨む景色が広がります。
景色を眺めながら食事ができるダイニングとなっています。

空を臨む明るいリビング

ご夫婦とお子様2人が住むこの家は、将来的なことを考えワンフロアで生活が完結できるよう、1階はLDKと水回り・寝室やクローゼットで構成されています。
北の景色を生活に取り入れるために、LDKを敷地の北側に配置しました。
外とつながる掃き出し窓の上部に不随する吹き抜けには、大きな窓を設けました。
下の窓からは山や木々の緑の景色、上の窓からは空を眺められます。
大きな窓2つで切り取られた素晴らしい景色から、家にいながらも季節の移ろいを感じることができます。
さらに視覚的な明るさと冬場の暖かさを補完するために、吹き抜けの南側にも窓を設けました。LDKの北窓から自然が見え、南窓から日光が差し込むようになっています。美しい景色を積極的に取り入れたいというナカノさんの思いが感じられますね。
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秘密基地のような書斎。手を伸ばせば何でも届くような小さな空間です。
集中して作業に打ち込むことができそうです。

家族がワクワク生活できる楽しい間取り

今回のプランにおいて、「家族がワクワク」というご要望がありました。
そこでナカノさんは、複数の回遊動線をつくることで、単調な毎日の生活動線に楽しさをプラスすることを考えました。
階段を上がった広めのホールにはカウンターを設け、フリースペースにしました。
勉強をしたり作業をしたり、家族との楽しいコミュニケーションの場となりそうです。
ドアをつけてベランダにもアクセスできるようになっています。
寝室から入れるプライベートルームは、ご主人のご要望である書斎になっています。入口の高さをあえて低くして秘密基地感を演出しました。
狭くてなんでも手が届く自分だけのコンパクトな空間という、子供の頃のワクワク感を思い出させる作りです。
日常の中で心が弾むような工夫が散りばめられた、素敵な住宅ですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
家の中から絶景を楽しめる、敷地の魅力を最大限に活かしたデザインですね。
毎日の生活が豊かなものになりそうです。
皆さまの家づくりの参考になれば幸いです。

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