建築家に学ぶ、良いデザインとは

ライフスタイルに合わせた間取りの家

今回は共働きのご夫婦とお子様のための家のご紹介です。
心地よく生活できるための家事動線や間取りの工夫を見ていきましょう。

ライフスタイルに合わせた間取りの家 画像1
建築家 中村 俊哉

建築家 中村 俊哉
ship architecture一級建築士事務所

1983年東京生まれ。2007年早稲田大学理工学部建築学科卒業。2009年早稲田大学大学院創造理工学研究科建築学専攻修了。2015年にship architectureを設立した。
中村さんが住宅を設計する際に重要視しているのは、可能な限り先入観を持たずにそこにある状況をどれくらい直視できるのかということです。
潜在的にある条件を見つけ出し、それに反応し、取り入れること。このようなプロセスを経て得られたアイデアが、
住宅を豊かなものにするとお考えです。

ライフスタイルに合わせた間取りの家 画像2

ダイニングの階段下のデッドスペースを利用し子供たちのスタディコーナーに。
家族とコミュニケーションを取りながら勉強することができそうです。

敷地を有効活用する様々な工夫

郊外の住宅地にある敷地はもともとご実家のあった場所で、今回は子世帯による建て替えの計画となります。
施主は明るく開放的な住まいを希望していましたが、
周辺は家で囲まれ暗くなりがちな環境でした。
このような条件の中、いかにして明るさと広がりを作りだせるのかが今回の課題でした。
外観は周囲の住宅に馴染むよう少し勾配のあるシンプルな切妻屋根のボリュームにしました。
コンパクトな敷地にできる限り庭のスペースを確保するため、家の間口は2.5間に抑え、熱望されていたポーチを庭側に張りだすことで庭とアプローチと駐車スペースを明確に分けました。
こうすることで、敷地全体を無駄なく有効的に使い切れています。
ライフスタイルに合わせた間取りの家 画像3

1階のLDK。大きな吹き抜けからたっぷりの光が降り注ぎます。
キッチン横にはパントリーを設け、整理整頓しやすいように。

光が奥まで届く、大きな吹き抜け

1階の明るさを確保するため、南庭に面する家の中心部分に大きな吹き抜けを設けました。
ダイニング上部の吹き抜けからたっぷりの自然光が奥まで届き、1日中明るいLDKとなっています。
庭にはLDKの床と連続するデッキテラスを作りました。窓を開ければテラスもリビングの一部となり、視覚的にも広がりのある心地よい空間です。
南面の大きな窓には庇を設け、暑い夏の日射しをやわらげるようになっています。
住宅が建ち並ぶなかでも開放感と居心地の良さを作りだすための、中村さんの工夫が詰まっていますね。
ライフスタイルに合わせた間取りの家 画像4

玄関土間スペース。
正面のシューズクローズを抜けてそのままLDKにアクセスできるようになっています。

ライフスタイルを取り入れた快適な間取り

共働きで小さいお子さんがいるご夫婦が気持ちよく暮らせるように、中村さんは動線にも気を配りました。
多趣味なご家族のために玄関には自転車を置ける土間スペースをつくり、そこからシューズクロークを抜けて水回りやLDKへスムーズに移動できるようになっています。
ダイニング横の階段下は子供たちのスタディコーナーとして有効活用。キッチン横には冷蔵庫や食品を収納するためのパントリーがあり、キッチンをすっきりと見せています。
また、洗濯やお風呂は就寝前にされるというご家族のライフスタイルに合わせ、寝室・お風呂・ランドリーを2階に集約しました。室内干しのスペースも2階ホールに設けることで、夜に洗濯をしてそのまま干すことができます。階段の上り下りを減らし、家事を効率的に回すことができるよう考えられています。
住む人の生活リズムを間取りに取り入れることで、
ストレスなく快適に過ごせる住宅となっていますね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
動線や収納など、共働きのご夫婦が生活しやすいためのアイデアがいっぱいですね。
皆さまの家づくりの参考になれば幸いです。

過去の記事をもっと読む