建築家に学ぶ、良いデザインとは

桜の木々を望みたい、2階リビングの家

家族が一つところに寄り添って暮らすシーンを思い描いた山本さんのデザインを見ていきましょう。

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建築家山本 清美

建築家 山本 清美
建築計画設計事務所

1966年石川県生まれ。1998年に建築計画設計事務所を設立。
山本さんは、建築家はクライアントの創造力を支え具体化する代理人であり、
建築はクライアントの「想い」が創り出した独自の空間になるということを考えながら設計をされています。

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南側隣地にある桜の木々を望む2階リビング

南側隣地にある桜の木々を望む2階リビング

敷地の南側の隣地は、春になると桜が美しい場所。
その眺望をリビングルームから楽しめるよう2階にLDKと家事室・バスルームを設けました。
1階は寝室などのプライベートなエリアです。
階段を家の中心を貫く位置に配し、玄関からLDK・水回りまでの上下の動線計画は山本さんのこだわったポイントです。
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2階のキッチンを中心とした回遊動線は家事のしやすい動線になっています。

階段とつながるキッチンを中心とした回遊動線

生活の中心を担うのは2階。キッチン・パントリー・家事室などの作業動線は回遊し、階段ともつなげることで買物帰りからの動線・ゴミ出し・洗濯衣類の片付けなどからのストレスをやわらげるような工夫をしました。
リビングの上部に設けた吹き抜けにより、上昇感、開放感など変化と面白みのあるリビングになっているのも特徴です。
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LDKの一角にあるフリースペース

LDKの一角にある階段下のフリースペース

LDKの一角に子どもたちの宿題、端末検索、テレワークなども想定したコーナーを作りました。
キッチンに立つ家族とコンタクトをとることが出来ます。食事の準備をしながら宿題をする子供たちと目線や言葉を交わし、食事の後片付けをしながらリビングではしゃぐ子供たちの様子も感じられそうです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。立体的に解かれた豊かな空間と、そこで暮らす家族への思いがあふれる住宅デザインでしたね。
皆様のお家づくりの参考になれば幸いです。

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