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注文住宅で平屋が注目されている理由とは?平屋のメリットやデメリットも紹介

個性が見える施工事例
更新日:2024.05.05 / 公開日:2024.03.04

一昔前の日本では、住宅において平屋が一般的でした。時代とともに住宅の在り方が変化し、現代では2階建て住宅が主流となっています。しかし、核家族化や高齢化が進んでいることもありコンパクトな家を求めて、近年、注文住宅で平屋を建てるケースが増えています。この記事では、今注目されている平屋のメリットやデメリットを紹介します。平屋で快適に暮らすために必要な坪数についても解説するので、平屋を検討中の方は参考にしてみてください。

白・黒・木目の平屋
目次
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さまざまな家
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平屋とは2階がない1階建ての住宅のことです。1階建ての住宅は、基本的に「平屋」と考えてよく、天井までが非常に高くなっている構造の住宅でも、屋根部分が2層になっていないと平屋としてみなされます。
平屋最大の特徴ともいえるのが、キッチンやリビング、バスルーム、寝室といった全ての空間がワンフロアに収まっている点にあります。平屋は構造的な面をみても、2階建て住宅と比べて単純化できるため安定性が高くなるのが特徴です。

また、2階や3階がない分、平屋は建築にかかるコストを抑えられます。間取りの柔軟性も高く、天井を高くしたり中庭やロフトを作ったりなど、個性的な配置の住宅にすることも可能です。さらに、ワンフロアで生活空間が完結することから、身体的な負担も軽減でき、さまざまな年齢層の方のライフスタイルに合わせた家づくりを実現できます。
かつての日本では、平屋が主流だった時代があります。人口の増加や土地の高騰などを理由に、住宅の在り方が時代とともに変化してきました。多くの家を限られた土地の中に建てるため、それまで平屋中心だったものが部屋の数を確保しやすい2階建てへと変化していったのです。その後、核家族化や高齢化が進んだことにより、「コンパクトな家」「バリアフリーな家」などを求める家庭が増えてきました。

そのような理由から、再度「平屋」が注目され始めたといえます。また、昔の平屋と違い、現代の平屋は機能性、デザイン性ともにレベルが上がっています。そのため、ある程度の広さの土地を確保できれば平屋が建てられるようになっています。

メリットのブロックと電球のマーク
写真③メリットのブロックと電球のマーク-min.jpg 91.47 KB

2階建て以上の住宅にはないメリットがある平屋。ここでは、平屋のメリットを紹介していきます。
キッチンをはじめリビング、トイレなどがワンフロアに集結している平屋の場合、どの部屋への移動もスムーズになるため家事負担の軽減に繋がります。階段の上り下りもなくなるので、身体的負担も軽減されます。
家族と積極的なコミュニケーションが図れるのも、生活動線が集約できる平屋のメリットのひとつといえます。また、平屋の場合、家全体を見渡しやすい間取りが多く、小さい子供や高齢者がいるご家庭でも安心して暮らせるでしょう。
ワンフロアに全てのスペースが収まり、階段の上り下りといった高低差もないためバリアフリーの面からみても安心です。若いころは階段の上り下りが気にならなかったとしても、高齢になり辛くなる場合があります。老後の生活を見越しても生活動線を確保しやすい平屋はベストといえます。
メンテナンスのコストが抑えられるのも、平屋のメリットのひとつです。例えば、外壁のメンテナンスが必要になった時など、2階建て以上の住宅と違い足場を組む必要がないので、修繕費用を抑えられます。

家と注意点
写真④家と注意点-min.jpg 49.57 KB

続いて、平屋にするデメリットについても解説していきます。
技術の進化によりある程度土地があれば、平屋の建設が可能になったものの、生活スペースをしっかり確保した平屋を建てるには、まだまだ十分な広さの敷地を用意する必要があります。特に都心部など地価の高い地域では、敷地面積の関係により平屋を建てることが難しいケースもあります。平屋は建物と土地を合わせたコストがかさむため、2階建て住宅と比べると相場が高くなる傾向にあるでしょう。
平屋では2階建て以上の住宅と比べて、構造上収納場所が少なくなりやすいといえます。収納スペースを多くしたいと考えている場合、収納を理由に平屋を諦める方もいるでしょう。しかし、屋根裏部屋を収納スペースとして確保できるケースもあります。そのため、注文住宅で平屋を建てる際、収納場所の確保を重視している方は、その旨を工務店などに相談してみましょう。
開放的で見渡しが良くコミュニケーションが取りやすい空間というのは、裏を返せばプライバシーを守りにくいともいえるでしょう。「平屋に住みたいけれど、プライバシーも守りたい」と考える場合、パーテーションの活用やロフトを取り入れるなど、プライベート空間を確保する工夫が必要です。

街中の売地
写真⑤街中の売地-min.jpg 80.09 KB

2階建て以上の住宅にはない魅力を持つ平屋ですが、実際に建てるためにはどのくらいの坪数が必要となるのでしょうか。平屋を建てる前に知っておきたいポイントといえます。
国土交通省では、快適な暮らしのために必要な戸建住宅の広さについて以下のように示しています。住生活基本計画で示された計算式で、それぞれの家族人数に当てはめた坪数も記載しました。注文住宅で平屋を検討している場合、家族の人数に合わせた坪数を参考にしてみてください。

【一般型誘導居住面積水準】
・単身者55m2:約17坪
・2人以上の世帯25m2×世帯人数+25m2

2人(75m2):約23坪
3人(100m2):約30坪
4人(125m2):約38坪

【都市居住型誘導居住面積水準】
・単身者40m2:約12坪
・2人以上の世帯20m2×世帯人数+15m2

2人(55m2):約17坪
3人(75m2):約23坪
4人(95m2):約29坪

参考元:国土交通省「住生活基本計画」

一戸建て用途地域
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2階建て住宅などに比べると、広い土地が必要な平屋は周辺環境からの影響が大きくなります。平屋を検討中の地域周辺に、高層マンションや店舗などが多い場合は平屋に適した地域といえないでしょう。ただでさえ間取りの都合上、平屋は日当たりや風通しが悪くなりやすい傾向にあるため、周辺に高い建物がない、または住宅が密集していない地域がおすすめといえます。

観葉植物がある木目扉のキッチン
写真⑦広島県_観葉植物がある木目扉のキッチン-min.jpg 405.47 KB

家事負担の軽減やバリアフリーなど、平屋には2階以上の住宅とは、また違った魅力が存在します。ただし、敷地面積やプライベートの確保など考慮する点もあります。そのため、注文住宅で平屋を検討する場合、満足度の高い家づくりを実現するためには信頼できる工務店に依頼するのがポイントです。R+houseネットワークの工務店では、お客様の生活スタイルや価値観に合った空間デザインを提案。さらには、将来の暮らしまで見据えた家づくりのお手伝いをします。注文住宅で平屋を検討して、くつろげる空間づくりをしてみてはいかがでしょう。

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