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平屋とは?間取りの自由度の魅力と建築におすすめの土地を解説

更新日 2025.05.20 / 公開日 2024.05.17
#コスト #省エネ住宅 #バリアフリー #家事がしやすい #平屋

平屋とは?1階建ての住宅で、昭和時代を彷彿させる日本家屋のようなイメージがあるかもしれません。しかし近年では、シンプルモダンな外観の平屋が多く見られるようになり、若い世代の人気を博しています。おしゃれな見た目もさることながら、平屋が人気の理由は自由度の高い間取りが可能なことやバリアフリーなど、機能面にもあるようです。今回は、平屋の魅力をはじめ、平屋を新築するときの土地選びについて詳しく解説します。R+houseネットワークの工務店が手掛けたおしゃれな平屋の間取りも必見です。

グレーの外壁の平屋と玄関アプローチ
目次

シンプルな平屋のイラスト
写真②シンプルな平屋のイラスト (1).jpg 34.07 KB
平屋とは、2階以上がない、1階建ての住宅のこと。実際に住んでいる方の満足度がとても高い、平屋。ここでは、主な3つのメリットをご紹介しましょう。
生活スペースすべてがワンフロアに詰め込まれている点が、平屋の大きなメリットです。2階以上がない分建築コストを抑えることが可能で、建物の高さが低く、構造的に安定していることもメリットです。建物の高さが低いゆえ、2階建て住宅に比べて外壁のメンテナンスがしやすく、足場を組まなくてよいため費用が安くなることも。マイホームは、建築時の費用だけでなく、住み始めた後も家を維持・管理するためのランニングコストがかかります。建築費用だけでなく、メンテナンスにかかる費用を抑えられる点も平屋の嬉しいポイントです。
平屋は家の中の移動に階段を使わないため動線が良く、家事の負担軽減にもつながります。2階建ての住宅で多いパターンが、洗濯機は1階の脱衣所にあるのに洗濯物を干すスペースは2階のベランダにあるケースです。洗濯物を干すたびに階段を使って移動しなければならないため、ストレスを感じることもあるでしょう。また、掃除一つとっても、重い掃除機を持って階段を往復する必要がなくなります。さらに、階段以外の段差も無くせばバリアフリーとなり、家中の掃除をロボット掃除機に任せられるのもメリットです。

>>参考コラム:家事動線がいい間取りの家とは?家事が楽になるアイデアや施工事例を紹介
階段をつくらない分、そのスペースを収納や部屋に充てるなど、空間を有効活用できます。階段やホールには、4~5畳のスペースが必要とされているため、そのぶん自由に使えます。もしこのスペースが不要であれば、床面積を減らして建築費用を抑えることも可能です。また、窓などの開口部が多い平屋は風通しが良く、リビングの外にデッキテラスをつくればさらに広々と開放感あふれる住まいになるでしょう。
バリアフリー設計ができる平屋は、小さな子どもや高齢者にとって危険が少なく暮らしやすい住宅です。階段がないことで家事や生活の動線がシンプルになるだけでなく、ケガのリスクも削減できます。東京消防庁のデータによると、1歳から5歳までの子どもで一番多い事故は「階段からの転落」のため、階段のない平屋では、それらによる事故をゼロにできるでしょう。さらに、子どもが小さい頃はもちろん、自分たち夫婦が高齢になっても安心して住み続けられるのは、大きなメリットといえます。

参考元:東京消防庁|救急搬送データから見る日常生活事故の実態
ワンフロアのため、家族の気配を感じやすい平屋。常に同じフロアで過ごしているため顔を合わせる時間も多く、自然に家の中心のリビングに集まったり会話が増えたりと、コミュニケーションが増えるのもメリットのひとつです。子どもが成長して思春期に入ると、家族との会話が減ることもあるでしょう。しかし、リビングを中心とした間取りで、自然と家族が顔を合わせられるようにすれば、コミュニケーションに発展しやすくなります。
2階と1階に分かれていたり個室が多かったりすると、各部屋でエアコンを使うことにより光熱費がかさむことがあります。一方で、平屋はワンフロアに生活スペースが集まっているため、光熱費の削減につながるでしょう。また、平屋は2階建てに比べて屋根の面積が広くなることが多いので、太陽光パネルをたくさん載せられるのもメリット。電力をつくり出すことで光熱費が抑えられ、さらに売電収入を得ることも可能です。そして、各階にトイレや手洗い場などの水回りを設置しなくていいため、水道代も抑えられるでしょう。

街中の売地
写真④街中の売地.jpg 97.04 KB
平屋を建てるには、ある程度広い土地が必要です。ここからは、平屋を建てる土地探しの際に、押さえておきたいポイントを詳しく解説します。
2階建て以上の住宅に比べ、広い土地が必要な平屋。とはいえ、どれくらい土地の広さが必要なのか、見当がつかないという方も多いのではないでしょうか。平屋を建てるには、一般的に50~60坪程度の土地が必要とされています。しかし、その家に住む人数によって必要な広さは異なります。家族計画や将来的な同居などを視野に入れて、土地の広さを決めましょう。

>>参考コラム:注文住宅を建てたい!土地探しに大切な3つのポイントや注意点を解説

建ぺい率と容積率
写真⑤建ぺい率と容積率.jpg 47.56 KB

「建蔽率(けんぺいりつ)」は、土地の広さに対して建物が建てられる割合のことです。たとえば、土地の広さが50坪あったとしても、50坪の建物を建てられるわけではありません。定められた割合の範囲内で、住宅を建築する必要があります。建蔽率が50%の土地では、建築面積は25坪が上限となります。

平屋の場合は1階で必要な面積を確保しなければならないため、広い土地が必要です。家族4人が住むのに必要なスペース約38坪を平屋の建蔽率の範囲で建てるとなると、建蔽率50%の土地では最低でも約76坪必要ということになります。大きな平屋を建てたい場合には、広い土地、もしくは建蔽率の高い土地を選びましょう。

>>参考コラム:建ぺい率と容積率に詳しくなろう!マイホームの土地を購入する前に要チェック
土地選びにおいて建蔽率と同様に確認しておきたいのが、その土地の「用途地域」です。用途地域とは、その土地に建てられる建物の種類や高さなどを定めたもの。平屋は、採光面で周囲の建物の影響を受けやすいため、あらかじめ高い建物の建築が制限されている地域に建てるのがおすすめです。

平屋の建築に適している用途地域は、「第一種低層住居専用地域」や「第二種低層住居専用地域」。これらの地域では、建築できる建物の高さが低くなるように制限されています。そのため、平屋を建てた後で隣に高い建物が建って極端に日当たりが悪くなった、ということも避けられるでしょう。用途地域は、役所の都市計画課で調べられます。

ハザードマップと街が浸水した場面を想像する女性
写真⑥ハザードマップと街が浸水した場面を想像する女性.jpg 77.65 KB

2階がない平屋はメリットが多いですが、2階がないことがデメリットになることもあります。水害が発生した場合、外に避難できない状況では2階以上の高い場所へ垂直避難しなければなりません。しかし、2階が存在しない平屋では、垂直避難は不可能。そのため、平屋の土地探しでは、水害の危険性が高い地域は避けなければなりません。

>>参考コラム:注文住宅でできる水害対策は?ハザードマップの見方や高リスクな場所も紹介

水害の発生の危険度については「ハザードマップ」で確認できます。平屋に限らず、居住地域のハザードマップや避難経路を確認しておきましょう。また、現在の状況だけでなく以前の土地の利用状況が確認できる「重ねるハザードマップ」というサービスもあります。昔の利用状況によっては地盤が軟弱なケースも考えられるため、併せて確認しておくとよいでしょう。

参考元:国土交通省「ハザードマップポータルサイト」
参考元:国土交通省「重ねるハザードマップ」
周辺環境が大切なのは平屋に限ったことではありませんが、2階がない平屋では周辺環境によって採光面が大きく左右されます。特に隣家との間隔が狭い都市部や住宅地では、周囲に2階建て以上の家ばかりが建ち並んでいると、日差しが入りにくく圧迫感を感じるでしょう。

隣家との間隔が空いていたとしても、季節によっては太陽光が入りにくいことがあります。そのため、平屋の建築では、周辺環境や太陽光の向き、風の通り道などを計算して設計することが大切。このように自然エネルギーを最大限に利用できる設計手法を「パッシブデザイン」と呼びます。

R+houseの建築家はパッシブデザインを得意としています。開放感あふれる平屋を実現するために、パッシブデザインはとても有効。平屋を建てるなら、是非取り入れることを検討してみてください。

>>参考コラム:R+houseの注文住宅で採用されるパッシブデザインって何?メリットや事例を紹介
 
ポイント・重要のハンドサイン
写真③ポイント・重要のハンドサイン-min.jpg 62.29 KB

続いて、新築で平屋を建てる際に気を付けなければならないことをご紹介。暮らしやすい平屋を実現するために、チェックしましょう。
一般的に、平屋の建築費用は2階建てよりも高くなる傾向にあります。その理由として挙げられるのが、建築費用の多くを占めるのが基礎工事と屋根工事だからです。2階建てよりも広い敷地面積を必要とする平屋では、その分基礎工事を行う面積も大きくなります。また、それに伴って屋根の建築費用も上がるため、家のプランニングは慎重に行わなければなりません。時には、妥協しなければならないポイントも出てくるでしょう。予算と理想のバランスを保つことで、快適なマイホームを叶えられます。

>>参考コラム:注文住宅を建てるときに資金計画は必要?重要性と計画の立て方を解説
>>参考コラム:注文住宅の価格・費用相場は?土地あり・なしでどう変わる? 内訳や予算別の住宅イメージも
平屋では、屋根と生活スペースの距離が近いため、断熱性能を高めなければ快適な生活を送れない可能性があります。屋根から伝わる熱は、外部から入ってくる熱の約15%を占めているといわれており、断熱性能が低いと夏は暑く冬は寒い住宅になってしまうでしょう。

また、平屋でロフトを作る場合、より屋根に近いスペースができることになります。屋根の断熱対策が施されていなければ、外部の気温に影響されて過ごしにくい空間となってしまうため、使わなくなってしまう可能性も出てきます。そうならないよう、住宅の断熱性能を高めておきましょう。

>>参考コラム:注文住宅を建てるなら性能が重要!住宅性能の種類からメリットまで解説
1階部分しかない平屋では、周囲の視線が気にならないよう窓の位置・形状の選択が重要です。道路に面している部分は、目線の高さからずらして窓を配置するようにしましょう。高い位置に設置すれば、周囲の視線が気にならないだけでなく、採光や風通しも確保できます。さらに、すりガラスやブラインドを活用すれば、プライバシーの確保もできるでしょう。平屋では、プライバシーの確保にも注意してください。
最後に、R+houseネットワークの工務店が手掛けたおしゃれな平屋をご紹介します。こだわりポイントをみていきましょう。

グレーの外観の平屋
写真①グレーの外観の平屋.jpg 101.37 KB
住宅密集地に佇むこの平屋は、周囲からの視線が気にならないよう道路側に大きな窓を設けませんでした。玄関は屋外から見えにくい位置にしたため、開閉時に家の中を見られないよう配慮しています。玄関には、道路側からの採光だけでなく中庭からの光も差し込み、明るく開放的な空間になりました。

大きな窓から見える中庭
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採光と通風を確保できるように、中庭と大きな窓を作りました。中庭で家族と食事を楽しみたいというお施主様の希望から、床を汚れにくいモルタル調に仕上げています。住宅密集地でも、人目を気にせず穏やかで心地よい時間を屋外で過ごすことができるでしょう。また、家事動線を直線に配置し、生活しやすくなるよう工夫しました。

>>施工事例:熊本県阿蘇郡「自然と共存する 土間のある平屋」

アースカラーの家の玄関アプローチ
写真③アースカラーの家の玄関アプローチ.jpg 113.97 KB
道路側の窓は最小限に、内部の様子が見えないように設計しました。お施主様の好みに合わせて、和をモチーフとした外観に仕上げています。飛び石や盆栽など、好きがたくさん詰まったマイホームです。奥行のある軒を設けたので、雨の日でも濡れずに傘を閉じたりカッパを脱いだりできます。

床と天井に木目を取り入れた明るいリビング
写真④床と天井に木目を取り入れた明るいリビング.jpg 120.86 KB
ゆとりのある土地に平屋を建築したので庭も広々。お施主様は動物が好きで一緒に暮らしたいと考えていたため、外との繋がりを感じられる大きな窓を設置しました。春には桜並木が連なり、リビングからのロケーションは抜群です。天井を木張りにしたことで、空間が広く見え平屋特有の圧迫感を解消しました。

>>施工事例:山口県美祢市「景色を存分に取り込んだ 開放的で伸びやかな平屋」

グレー基調で落ち着いた雰囲気の勾配天井のダウンフロアリビング
写真⑦長野県_グレー基調で落ち着いた雰囲気の勾配天井のダウンフロアリビング.JPG 173.22 KB
たくさんの魅力があり、どんどん人気が高まっている平屋。しかし、平屋は間取りの自由度が高い分、どのような設計にするのかで住み心地に大きな差が出ます。そのため、平屋の設計経験が豊富な建築家と一緒に家づくりをすることが大切です。

R+houseネットワークの工務店なら自分たちのライフスタイルに合った平屋を建築家と建てられます。建築家と一緒に設計することで、おしゃれで高性能な住宅を叶えられるでしょう。また、R+houseネットワークの工務店では土地探しのお手伝いもしていますので、平屋を検討中の方は是非一度ご相談ください。

>>デザインにも使い勝手にもこだわりがたくさん!R+houseネットワークの平屋の施工事例はこちら

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