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注文住宅の基礎知識

【注文住宅で決めることリスト】家づくりは何から始める?わかりやすく解説

更新日 2025.07.17 / 公開日 2025.07.15
#新築 #注文住宅 #一戸建て #マイホーム

注文住宅を建て始める前に、各フェーズにおける「決めることリスト」を整理しておきましょう。やるべきことが整理されていると、効率的に打ち合わせが進み、その都度スムーズに判断できます。今回は、注文住宅の検討開始から引き渡し後の入居準備まで、ポイントや注意点をリスト形式でわかりやすく解説します。初めての家づくりで「何から始めたらいいの?」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

シックな色合いの中に木目が目を引く外観
目次

建築家の図面作成の様子
ALT②建築家の図面作成の様子 .jpg 93.66 KB
注文住宅は、建売住宅やマンションなどと比べて自由度が高い分、決めることが非常に多いのが特徴です。そのため、「何をどのように決めていけばいいのか」は大きな悩みどころでしょう。そんな漠然とした不安を持っているなら、まずは家づくりのステップごとの「決めることリスト」を把握しましょう。やるべきことが整理されていると、迷った時に素早い決断ができ、スムーズな家づくりを進められます。

この記事では、家づくりの各フェーズにおける「決めることリスト」をまとめました。具体的なポイントや注意点を見ていきましょう。漠然とした不安から、「これなら進められそう!」と安心感に変わるはずです。

>>参考コラム:注文住宅とは?メリット・デメリットと東京の費用相場をわかりやすく解説

おしゃれな三世代ファミリーイラスト
ALT③おしゃれな三世代ファミリーイラスト.jpg 92.66 KB
家族みんなが理想の家を建てるためには、まず話し合うことが大切です。「なぜ、家を建てたいのか?」という目的を家族間で共有しましょう。次に、家づくりでの優先順位を整理します。家づくり全体の軸が定まることで、これからの判断がぶれにくくなるでしょう。ここからは、具体的な話し合いのポイントを見ていきます。
家を建てたい理由は、ご家庭や個人によって異なります。例えば、「どんな家で暮らしたいか」という理想や想いを言葉にして共有してみましょう。家族で思いを共有することで、「どのような家が必要か」が明確に見えてきます。

・子どもがのびのびと暮らせる環境を整えたい
・趣味や在宅ワークができる部屋がほしい
・デザイン性の高いスタイリッシュな家にしたい
・老後を見据えて、バリアフリーが施されている住まいにしたいなど
家づくりにおける譲れない条件や妥協できる条件をリストアップし、家族で話し合っておくと、意見のすり合わせがスムーズになります。例えば、下記のような方法で優先順位をつけていくと良いでしょう。

・譲れない条件を紙に書き出して話し合い、整理する
・コストパフォーマンスを考えて判断する
・住宅のプロに相談して、アドバイスをもらうなど
理想の家や暮らしのイメージを具体化していきましょう。イメージを言語化すると、どんな家や間取りが良いのか、家族間で共通認識が生まれます。

・SNSで施工事例の写真を見る
・住宅雑誌で気になる間取りをチェックする
・休日の過ごし方や理想の1日の流れを話し合うなど
理想の家づくりの方向性が決まってきたら、情報収集を始めましょう。以下のような方法があります。

・住宅会社の資料請求
・住宅展示場、モデルハウス見学
・ウェブサイトやSNSで施工事例をチェック
・住宅相談会やセミナーに参加など

家とお金
ALT④家とお金.jpg 70.75 KB
注文住宅は、建物だけでなく土地や各種手続きなど、さまざまなお金がかかります。曖昧なままプランを進めてしまうと、後から予算オーバーで家づくりをやり直す事態にもなりかねません。現実的な予算を決めることで、土地探しや住宅会社選びも、より安心して進められるでしょう。具体的な検討ポイントを見ていきます。
注文住宅を建てるためにかかる費用は、大きく分けて以下の3つに分類されます。

1.土地代
2.建築費用(本体工事費・別途工事費)
3.諸費用(税金、登記費用、引っ越し代など)


それぞれ相場を把握しながら、トータル予算をざっくり計算しておきましょう。家づくりは、予算から考えて、土地、建物の順で考えるのが基本です。最初に予算が決まっていると、後から大幅な変更をすることなく、土地や建物も決めやすくなります。

>>参考コラム:注文住宅を建てるときに資金計画は必要?重要性と計画の立て方を解説
住宅ローンを組む場合は、世帯年収と毎月の支出額から、現実的な返済可能額を見積もりましょう。
年収に占める住宅ローンの返済額の割合(返済負担率)は、25~30%が無理なく返済できる目安です。

また、頭金が用意できる場合は、借入額や月々の負担が軽減できます。家族構成(教育費など)、車の買い替え、老後資金など、将来的なライフプランも考慮して、住宅ローンの借入額・返済額を決めていきましょう。
住宅ローンには、さまざまな種類があります。金利タイプ、返済期間・方法、諸費用、団信(団体信用生命保険)の条件なども比較して、自分に合った住宅ローンを選びましょう。住宅ローンを検討するときは、以下のポイントをチェックしてみてください。

・金利タイプ(固定・変動・固定期間選択型)
・返済方法(元利均等返済・元金均等返済)
・諸費用(保証料、事務手数料、印紙税など)
・団信の保障内容(保障の範囲、特約など)
・自分たちのライフプランに合った返済期間であること
・繰り上げ返済の可能性

住宅ローンを組むときは、借りる額ではなく「返せる額」から逆算して考えるのがおすすめです。自分たちが希望する借入額や返済方法に合った、金融機関の住宅ローンを選択しましょう。

>>参考コラム:金利上昇に備えるために…住宅ローンの組み方はこう考える!

売り出し中の新築住宅
ALT⑤売り出し中の新築住宅-min.jpg 89.28 KB
続いて、土地探しを進めます。注文住宅の場合は、理想とする家・暮らしと土地の条件が合っているかどうかが重要です。土地価格だけでなく、「その場所でどんな暮らしができるか」を想像してみましょう。注文住宅を建てる場合には、土地と建物をセットで検討することが大切です。また、住宅会社と連携して土地探しを進めると、建てたい家と土地との相性も考慮したアドバイスが受けられるでしょう。
まずは、お施主様のライフスタイルに合わせて、希望するエリアの条件を整理しましょう。以下のポイントをチェックリストとして活用すると、土地選びがスムーズになります。

通勤・通学の利便性 駅・バス停までの距離、混雑具合など
教育環境 保育園・幼稚園、小学校、中学校が近くにあるか
周辺の生活環境 スーパー、病院、公園などの有無と距離
公共施設 郵便局、銀行、役所など、生活に必要な施設の有無と距離
日当たり 方角、日当たり
将来性 再開発予定の有無や、周辺の地価推移、人口動態など
騒音や治安などの環境面 夜間の静けさ、近隣トラブルのリスクなど
災害リスク 洪水や地震などのリスク


気になるエリアがあった場合は、実際に現地を歩いてみることもおすすめです。平日・休日、昼・夜など日時を変えて訪れると、曜日や時間帯における周辺道路の状況の違いが把握できたり、より生活イメージが湧いたりするメリットがあります。
土地探しは「不動産会社に行って探すもの」と思われがちです。しかし、条件が曖昧なまま相談に行くと、営業トークに流されて希望と異なる土地を選んでしまう可能性も。土地について確認しておきたいポイントを決めてから、土地選びをスタートしましょう。土地選びで確認しておきたいポイントとしては、下記のような内容が挙げられます。

・その土地に家を建てられるか?(用途地域の確認)
市街化調整区域や建築制限のある地域では、建築できないケースもあるので注意が必要です。

・災害に強いか?
ハザードマップを確認し、洪水・地震・土砂災害のリスクをチェックしましょう。

・地盤の強さや高低差は?
地盤が弱い場合は地盤改良工事費用、高低差が大きいと宅地造成工事費用がかかります。

・道路との関係性は?
接道義務を満たしていないと、建築不可になる場合があります。

・インフラが整っているか?
上下水道・ガス・電気・インターネットの引き込み可否と工事費用を確認しましょう。

・土地購入にかかる費用はどのくらいか?
土地代はもちろん、その他、仲介手数料・登記費用・測量費なども確認しましょう。

人気エリアの土地は、売りに出た瞬間に買われることも多く、スピード感も大切です。そのため、「この条件ならすぐ決めてもいい」と思える基準をつくっておくと、候補となる土地が出てきたときにすぐに決断できるでしょう。

>>参考コラム:土地購入の流れや注意点を徹底解説!決める前に押さえたい予算やポイントも

庭側
ALT⑥佐賀県_庭側-min.jpg 562.19 KB
土地探しの段階で依頼する住宅会社・工務店が決まっていない場合には、施工の依頼先を決めていきます。技術力や提案力、コスト、信頼性など、さまざまな視点で比較検討しましょう。まずは、ハウスメーカー・工務店・設計事務所の違いや、選び方のポイントを紹介します。
注文住宅の依頼先には、大きく分けて以下の3つのタイプがあります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを知り、自分たちに合った家づくりを叶えられる依頼先を選びましょう。

特徴 メリット デメリット
ハウスメーカー 多くは全国展開している大手企業。
品質や工程が標準化されている。
・手間がかからず、スムーズに家づくりができる
・品質が担保されている
・工期が短め
・柔軟性が低い
・広告費の影響で建築費が高め
工務店 地域密着型で、地域の天候や風土を理解している。 ・柔軟で親身な対応
・コストパフォーマンスが高い
・設計の自由度が高い
・完成後のイメージが湧きにくい
・建売住宅よりもコストが高くなる
設計事務所 デザイン性が高い家づくりができる。 ・設計のデザイン性と自由度が高い
・施工管理を依頼できる
・時間がかかる
・ハウスメーカーや工務店よりも費用が高くなる可能性がある
住宅会社を選ぶ際には、下記のような観点をチェックしてみましょう。

・対応エリア
希望する土地が施工対応地域に含まれているか、確認しましょう。

・得意分野・施工事例の傾向
住宅会社によって得意分野は異なります。自分たちの好みのデザイン、間取りがあるのか、施工事例を見ておくと良いでしょう。

・見積もりの明確さと内容の妥当性
費用の内訳が明確か、追加費用が発生しないかなどを事前に確認しましょう。

・技術力・施工品質の高さ
建物の構造や断熱性、耐震性など、住宅性能に関する説明が納得できるかは、選ぶときのポイントです。

・担当者との相性や信頼感
担当者の人柄やスキルを見極めましょう。コミュニケーションが取りやすく、こちらの要望をきちんとくみ取ってもらえる担当者であることが大切です。

・アフターサービス
点検など、アフターサービスの内容もチェックしておきましょう。

口コミや評判、住宅見学会なども活用して、実際に家を建てた方の声を参考にするのもおすすめです。
R+houseネットワークの工務店は、全国に220店舗以上あります。R+houseでは、個性を活かしたデザインと性能、そしてコストパフォーマンスを重視した快適な家づくりが強みです。タッグを組んだ建築家とともに、お施主様のライフスタイルに寄り添った設計を提供します。

また、土地購入からスタートしたい方もご相談可能です。ご希望エリアにおける土地探しもお手伝いいたします。その他、各工務店にて見て学べるイベントを多数開催中です。実際の高断熱・高気密を体験できるモデルハウス見学会、注文住宅の知識やノウハウが身につく勉強会・相談会など、家づくりに役立つ情報をお届けしています。ご予約の上、ぜひイベントにも足を運んでみてください。

>>参考コラム:建築家と注文住宅を建てる魅力とは? 3つのメリットと建築家住宅の実例

住宅図面
ALT⑦住宅図面-min.jpg 85.31 KB
次のステップは、いよいよ具体的に「どんな家にするのか」を決める段階です。間取りや部屋数、外観や内装、設備仕様などを、打ち合わせながら固めていきます。理想の暮らしと現実の予算をすり合わせながら、納得のいく家づくりを進めていきましょう。
間取りは、家の住み心地を左右するポイントです。まずは必要な部屋数や広さを家族構成から整理して考えていきましょう。間取りを考えるときのポイントは、下記のような内容が挙げられます。

・必要な部屋数

家族構成や子どもの人数に合わせて、必要な部屋数を決めます。子どもが小さい場合は、将来の使い方まで考慮しましょう。また、在宅ワーク用の書斎や趣味の部屋、来客スペースを設けるかどうかも検討ポイントです。

・動線のイメージ

帰宅してからの動線、家事の動線などをイメージしながら、間取りを考えてみましょう。キッチンや洗面、洗濯機の位置関係を考慮した回遊動線をつくると、毎日効率的に家事が進められます。

・収納計画

注文住宅を建ててから、「収納量が足りなかった」という後悔はよく聞かれます。広さを確保したウォークインクローゼットや納戸を使いやすい場所に配置するなど、計画しましょう。

>>参考コラム:家事動線がいい間取りの家とは?家事が楽になるアイデアや施工事例を紹介
外観や内装、設備の仕様を選ぶことは、注文住宅ならではの楽しみです。仕様や素材を決めるとき、自分たちの言葉で好みのデザインを説明できるようにしておくと、打ち合わせが効率的に進められるでしょう。下記のようなポイントを決めておきましょう。

・内装のテイスト

ナチュラルテイスト、モダンテイスト、北欧テイストなど、好きなテイストを絞っておきましょう。施工事例などから、好きなデザインの画像を保存しておくと、イメージ共有のときに役立ちます。

・キッチンやお風呂の設備

機能性やお手入れのしやすさ、収納量などを検討して、設備を決めていきます。実物を見たい場合は、ショールームへ足を運ぶのがおすすめです。

・家の外観、外構

家の外観や外構(庭や駐車スペースなど)のイメージも固めておきましょう。どんなデザインにするかで、家の印象が大きく変わります。

>>参考コラム:おしゃれなデザインの注文住宅20選!センスのいい家をつくるポイントは?

引越しの準備をする家族
写真⑨引越しの準備をする家族-min.jpg 76.64 KB

工務店による注文住宅の工期は、およそ4~5ヶ月が目安です。引き渡し後は、いよいよ新しい家で暮らし始める準備期間になります。計画的かつ無理のないスケジュールで、新しい生活の第一歩を踏み出せるよう、注意点をチェックしておきましょう。
引き渡し日が決まり次第、引っ越しの日程を決められます。できるだけ早めに、遅くても入居1~2ヶ月前くらいには引っ越し業者を手配しましょう。特に、3月4月や土日祝などの繁忙期は、希望日時が埋まりやすいため、早めに日時を決めることが必要です。下記の内容を確認して、進めておきましょう。

・複数の引っ越し業者から見積もりを取る

各社のサービス内容や費用を比較して、引っ越し業者を決めます。

・荷造り、梱包(不用品の処分を含む)を進める

引っ越しのタイミングで、大きめの家具などを処分する方も少なくありません。粗大ゴミは処分できる日が決まっているケースもあるため、捨てるものは早めに整理しておきましょう。
新居での暮らしをスムーズに始めるために、引っ越し後の手続きや新生活の準備もリストアップしておきましょう。

ライフラインの開通手続き 電気、ガス、水道、インターネットなどの開通手続き。
開通までに時間がかかるケースもあるため、早めに連絡しておきましょう。
家具や家電の配置計画 引っ越し前に家具の配置を考えておくと、搬入がスムーズに進められます。
住所変更、行政手続き 住民票の異動、運転免許証や健康保険証の住所変更、郵便物の転送依頼など
子どもの転園・転校手続き 必要書類の確認や、自治体への届け出を事前に済ませておきましょう。
地域におけるルールの把握 ご近所への挨拶 ゴミ出しのルールや自治体の防災情報などを調べておくと安心です。
また、ご近所への挨拶も済ませておきましょう。

白い外壁に木目がアクセントの外観
写真⑧静岡県_白い外壁に木目がアクセントの外観.jpg 378.56 KB
今回は、注文住宅を建てる際の流れに沿って、決めることリストや注意点などをご紹介しました。全国のR+houseネットワークの工務店は、家づくりを始める方を資金計画や住宅ローンなどに関する家づくりのお悩み相談、土地探しなどでサポート。また、お施主様の理想的な家を建てるために、暮らしを豊かにする住宅の性能、個性のあるデザインにこだわり、家づくりを進めていきます。これから「注文住宅を建てたい」と考えている方は、ぜひ全国のR+houseネットワークの工務店にご相談ください。個別相談会やモデルハウス見学会のご予約、お待ちしております。

>>建築家とつくる理想のマイホーム!R+houseの家づくりの流れはこちら

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