隠し部屋とは?
写真②注文住宅の設計・建設のイメージ-min .jpg 82.81 KB隠し部屋とは、一見何もないようなところに作られた部屋のことです。アニメやドラマに出てくることもあり、幼少期から憧れを抱いていた方もいるのではないでしょうか。隠し部屋を作る場所はさまざまですが、「本棚を動かしたら部屋がある」「何の変哲もない壁の奥に階段があり、地下室に繋がっている」などが典型的な例です。住んでいて楽しいだけでなく、プライバシーの確保や防犯面の利点も兼ね備えています。
隠し部屋の使い方5選
写真③住宅購入を考える夫婦-min .jpg 68.69 KB次に、隠し部屋の使い方を5つご紹介します。せっかく作っても使わなければ空間がもったいないため、用途を決めてから隠し部屋を設計しましょう。
ワークスペース・書斎
家で仕事や勉強をすることが多い方は、居住スペースと区別できる空間を作ることで、生活にメリハリをつけやすくなります。テレワークも隠し部屋で行えば、家族の生活音が気になりにくくなるでしょう。また、本が好きな方は書斎として活用するのもおすすめです。本は日焼けによって色あせや劣化が起こるため、日の当たらない隠し部屋で保管すればお気に入りの本をきれいな状態を保てるでしょう。隠し部屋でのパソコン作業を予定している方は、コンセントを忘れずに設置してください。コンセントがない場合、外から延長コードで電源を引っ張ってこないといけなくなり、隠し部屋が開けっ放しになる可能性があります。
>>参考コラム:注文住宅にワークスペースは必要?メリット・デメリットと間取りの事例をご紹介
趣味の部屋
隠し部屋を趣味に没頭できる空間にするのもひとつの使い方です。釣りが好きな方であれば釣り竿やルアーを飾ったり、フィギュアが好きな方は棚にコレクションできたりします。小さな子どもがいるご家庭では、趣味のグッズをいたずらから守る方法としても活用できるでしょう。さらに、防音設備を整えた隠し部屋にすれば、楽器の演奏やカラオケルームとしての使用も可能です。置きたいものの量や使用方法に合わせて、隠し部屋の広さや設備を検討しましょう。
収納
季節家電や衣服、そのほかゴルフバッグやキャリーケースを収納するスペースとしても使えます。使わないものをしまう場所を作れば、居住スペースがものであふれたり散らかったりする心配が減ります。収納用なら凝った内装や冷暖房設備が必要ないため、建築費用を抑えられるでしょう。服をしまう予定であれば、あらかじめハンガーポールや棚を取りつけておくと便利です。
シアタールーム
隠し部屋を家族や夫婦のリラックスできる空間にするのもおすすめです。非日常的空間で日々の疲れをリフレッシュできるでしょう。色味や設備を本格的にすれば、映画館と錯覚させるような空間を作り上げられます。映画館のようなシアタールームを作りたい方は、壁紙や照明、椅子の素材などにもこだわった隠し部屋にしてみてはいかがでしょうか。もし、スピーカーなどを使用して臨場感を高めたい場合には、近所迷惑にならないよう防音対策を忘れずに行いましょう。
防犯・防災対策
災害や不審者が侵入してきたときのために、隠し部屋をセーフティールームとして活用するのも一案です。この場合、非常時に駆け込む場所を想定しているため、非常食やトイレ、外の様子を確認できるモニターなどがあるといいでしょう。防犯対策で隠し部屋を作る際には、外からバレにくいよう内側からロックがかけられるようにすれば、より安心できる場所になります。「何かアクションを起こさなければ隠し部屋が開かない」もしくは「ドアの開閉には番号が必要」など本格的に防犯対策をすることも可能です。
隠し部屋はどこに作る?
写真④図面の上で話し合う人 .jpg 46.46 KB隠し部屋はどこに作るのがいいのでしょうか。ここでは、隠し部屋を作るのにおすすめの場所を4つご紹介します。使用目的に合わせて選びましょう。
屋根裏
屋根裏は、広いスペースの隠し部屋を作りたいときに適した場所です。部屋へと繋がる階段の前に扉を設置したり、可動式のはしごを隠したりすることで、隠し部屋が完成します。屋根裏スペースに作る隠し部屋では、比較的天井高が低くなりやすいため、秘密基地感がアップするでしょう。しかし、屋根裏には大きな家具家電を運びにくく、耐えられる重量にも限りがあることもあるため、注意が必要です。
スキップフロア
スキップフロア下の空間は、デッドスペースになってしまうケースが多いですが、隠し部屋として使用することも可能です。天井高が限られているため、あまり広いスペースは確保できませんが、子どもの遊び部屋や机を置いて勉強スペースにしてもいいでしょう。また、普段はパントリーとして使用し、非常時には逃げ込めるセーフティールームとしても活用できます。ですが、スキップフロアの足音が響きやすい場合もあるため、隠し部屋で過ごす時間が長いと予想されるのであれば、防音対策も実施しましょう。
地下室
周囲の音を気にしない空間を作りたい方は、地下室がおすすめです。駅や商業施設が近いエリアで家を建てる場合、生活をする上で車の音や人の声が気になるケースがあります。地下室なら外部の音をシャットアウトできるため、静かな空間で勉強や読書、趣味の時間を楽しめるでしょう。また、地下室には防音性が高いという特徴もあります。そのため、周囲への音を気にしやすい住宅密集地に家を建てる方にもおすすめです。周辺住宅への騒音を気にすることなく、シアタールームやカラオケルームとして使用できます。
廊下の突き当たり
廊下の突き当たりに隠し扉を設けて、その奥に部屋や部屋に繋がる階段を作るのもスタンダードな方法です。廊下の突き当たりなら、扉のスペースを確保しやすいため、多様なタイプの扉から選択できるでしょう。また、本当に壁だった部分をリフォームで扉に変更し、部屋を増築することも可能です。地上の隠し部屋であれば窓の設置もできるため、換気や採光も確保できます。
注文住宅で隠し部屋を作るメリット
写真⑤メリットデメリットを考える男性(メリット優勢)-min .jpg 52.12 KB続いて、隠し部屋を作るメリットをご紹介します。ただ単に、面白い楽しいだけではないのが隠し部屋の魅力です。具体例について説明していきます。
自分だけの空間を作れる
隠し部屋を趣味やワーキングスペースなどの自分だけの用途にすれば、家庭内でも自分のプライバシーが守れるでしょう。また、防音対策をしていれば、時間帯に関わらず全力で趣味に打ち込めます。さらに趣味を楽しめるよう、音楽鑑賞ができる機器やカラオケなどを設置すれば、ストレス発散ができる部屋としても活用できます。家族のスペースと自分のスペースを使い分ければ、生活のバランスを保て楽しく暮らせるでしょう。
隠し部屋には注意点も!
写真⑥メリットデメリットを考える男性(デメリット優勢)-min .jpg 52.4 KB一方で、隠し部屋を作る際には注意点も存在します。ピックアップした以下の4点には特に注意が必要です。
予算オーバーする可能性がある
地上階の隠し部屋であれば、家の坪単価と同じくらいの費用がかかります。また、隠し部屋がわからないように本棚を扉にしたり、カギや防音対策を施したりする場合には、さらに費用がかさみます。地下室は更に費用が掛かります。地下に部屋を作る場合、一般的な建築費用の他に「地盤調査」「土を掘る・処分する」「浸水・結露対策」が必要になります。地下室の建設だけで1,000万円を超えるケースもあるため、家づくりの段階で予算にも着目しましょう。
>>参考コラム:注文住宅の相場はどのくらい?費用の内訳や予算計画を立てる際のポイントも!
本当に隠したら違法になる
隠し部屋とは、見ただけでわからないような隠された部屋のことを指します。しかし、設計図に記載しなかったり、申告しなかったりして本当に隠すのは違法になります。したがって、正確な位置や寸法を記載して、申告することが必要です。申告を怠ると大きな問題になる可能性もあるため、信頼できる会社に家づくりを依頼しましょう。
使いづらいとデッドスペースになりかねない
隠し部屋へ繋がる扉が重すぎたり複雑だったりすると、使用頻度が減ってデッドスペースになりかねません。せっかく作った隠し部屋を使用しなくなってしまってはもったいないため、使いやすさも重視しましょう。
また、屋根裏や地下室では、階段の上り下りが負担になる年齢になると、使用しなくなる可能性があります。それゆえ、ライフスタイルに合わせて隠し部屋の使用用途を変更し、無駄なスペースにならないようにしましょう。隠し部屋を子どもたちの遊び場所にする予定の方も、子どもが独立した後の使用方法を考えておくことが大切です。
採光や換気に気をつける
地下室や屋根裏部屋では、窓がつけられず採光や換気が難しくなるケースもあります。そのため、隠し部屋を快適な空間にできるよう、目的に合わせた照明の設置や明るさを確保することが必要です。さらに、窓がない部屋では十分に換気ができず、快適な室内環境を整えられないだけでなく、結露やカビを発生させる恐れがあります。そうならないためにも、換気扇を設置したり家全体の空調を整えたりして換気を促すようにしましょう。照明や換気設備を工夫すれば、過ごしやすい隠し部屋の実現が見込めます。
>>参考コラム:注文住宅で快適な住環境確保のためには換気が重要!換気システムの選び方も
隠し部屋の施工事例をチェック!ポイントもご紹介
最後に、R+houseネットワークの工務店が手がけた注文住宅の施工事例をご紹介します。どのように隠し部屋を作ったのか、ポイントとともにチェックしていきましょう。
スカイガーデン×隠し部屋で唯一無二のマイホームに
写真⑦屋上にスカイガーデンがある家.jpg 273.91 KBこちらの住宅は、三方を高い住宅に囲まれている土地に建設しました。そのため、周囲からの視線を気にせず採光ができるよう、庭は屋上に設置しスカイガーデンにしました。家の階段を鉄骨のスケルトンにすることで、スカイガーデンからの光が家全体に広がり、明るい空間を実現できています。
写真⑧鉄骨のスケルトン階段の横にある隠し部屋.jpg 73.95 KB隠し部屋は、スカイガーデンに繋がる階段の横に作りました。小上がりの和室に設けられたふすまを開けると、温かみのある書斎が広がっています。書斎の窓は玄関の吹き抜けに繋がっており、採光も換気も叶えられます。和モダンなデザインが好みのお施主様と一緒に設計した、和風な隠し部屋です。
>>施工事例:愛知県名古屋市「スカイガーデンのある 光があふれる家」
3つの隠し部屋があるおうち
写真⑨レッドシダーがアクセントの外観.jpg 82.65 KB次にご紹介するのは、レッドシダーがアクセントの外観が特徴的な住宅です。人通りの多い道路に囲まれているため、外側の窓は少なめにしました。玄関とLDKが繋がっている開放的な空間で、リビング横にはヌック、中央には畳スペースがあります。この間取りには、お施主様の「家族の時間を大切にしたい」という願いが込められています。
写真⑩ハンガーラックの奥にある隠し部屋.jpg 53.4 KB主寝室には夫婦の荷物を収納できる棚とハンガーラックを設置しました。そして、ハンガーラックの奥にはご主人が集中できるスペースを作りました。ただ机を置くのではなく、隠し部屋にしたことで、生活にワクワクがプラスされます。テーブルの上にはコンセントを設置したため、パソコン作業やデジタル機器の充電も可能です。
写真⑪秘密基地風のロフト.jpg 49.42 KB子ども部屋には、お施主様のお子さまが希望した秘密基地風のロフトを作りました。下は勉強スペース・上は遊び場と分けることで生活にメリハリができ、それぞれ集中して取り組めるようになるでしょう。R+houseなら、家族とプライベートの時間を両立できるマイホームが叶えられます。
>>施工事例:徳島県徳島市「便利な回遊動線と憧れの土間キッチン」
ガレージに隠し部屋
写真⑫ガレージの隠し部屋.jpg 24.15 KB隠し部屋は、ガレージに作ることも可能です。趣味が釣りやゴルフ、日曜大工など家のなかで道具の保管が難しい場合、ガレージに隠し部屋を作った方が使い勝手が良いこともあるでしょう。車への出し入れも簡単なため、使用用途によってはガレージの隠し部屋もおすすめです。
隠し部屋のある注文住宅を建てたいならR+houseネットワークの工務店までご相談ください
隠し部屋は、毎日の生活にワクワクを取り入れられます。マイホームに遊び心をプラスできるだけでなく、防犯・防災対策にも役立つため、建てるエリアによっては是非作りたい部屋です。この記事でご紹介した、隠し部屋に適した場所や使い方を是非参考にしてみてください。
R+houseネットワークの工務店では、隠し部屋のあるおしゃれな注文住宅を叶えられます。さらに、高断熱高気密を標準仕様としているため、隠し部屋でも快適に過ごせるでしょう。隠し部屋を検討中の方は、お気軽にR+houseネットワークの工務店までご相談ください。
>>遊び心あるデザインのマイホームが叶う!R+houseのデザインについてはこちら