注文住宅の後悔ポイントを家づくりに生かそう
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注文住宅を建てる際の後悔ポイントは、裏を返すと家づくりを成功させるヒントになります。柔軟な設計ができる注文住宅では間取りや設備などを自分で決められますが、ほとんどの方が初心者のため迷いがちです。何度も打ち合わせを重ねても、住んでみなければ分からないことがたくさんあり、家づくりの後悔ポイントが出てくるもの。だからこそ、快適な注文住宅を建てるためには失敗例を生かすことが大切なのです。
注文住宅の後悔1【間取り】
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注文住宅では何に不満を持ちやすいのでしょうか?まずは、具体的な間取りの後悔についてご紹介します。
部屋が多かった・足りなかった
「使わない部屋があった」「部屋が足りなくなった」など、部屋数の失敗は注文住宅でよくある後悔ポイントです。例えば、家づくりをするタイミングでは3人家族だったとしても、将来子どもが増えたり、親と同居することになったりして家族構成が変わる可能性があります。そのため、将来の生活を見据えて可変性のある間取りを検討しましょう。
リビングが狭かった
リビングの広さに失敗を感じる方も多くいます。家族が集まるリビングには、ダイニングテーブルやテレビ、ソファなどの家具・家電を置くかもしれませんが、実際に家具を置いたらリビングが狭く感じてしまうこともあるはずです。広い開放的なリビングにするためには、どのような家具・家電を置きたいかをイメージして部屋の広さを検討するのがおすすめです。
生活動線が悪くなってしまった
間取りにこだわった結果、生活動線が悪くなってしまったケースもあるようです。例えば「洗濯動線が複雑」「キッチンと玄関が遠く、買った食材を運ぶのが大変」「クローゼットが玄関から遠く、アウターを片付けるのが面倒」「玄関から脱衣所が遠く、子どもが泥で汚れたときに不便」などの後悔ポイントがあります。生活動線が悪いと知らず知らずのうちにストレスをため込んでいることも。
快適な暮らしのためには、ライフスタイルに合わせたスムーズな動線づくりが必要です。>>参考コラム:家事動線がいい間取りの家とは?家事が楽になるアイデアや施工事例を紹介
収納スペースが足りなかった
収納の数や配置も多くの方が感じる後悔ポイントです。例えば「使う場所の近くに収納がない」「収納スペースが小さい」「高い位置の収納が使いづらい」「棚の奥行きが浅い・深すぎる」といったケースがあります。収納スペースは、LDK・洗面脱衣所・玄関など各所にあると便利です。納戸のような広めの収納はもちろん、日用品など使用頻度の高いものの収納場所も検討してみると良いでしょう。収納したいものと使用したい場所を考えて収納スペースを決めることが大切です。
注文住宅の後悔2【設備】
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注文住宅では設備に関しても後悔しやすい傾向があります。詳しく見ていきましょう。
コンセント・スイッチが使いづらい
コンセントやスイッチの数・位置に後悔するケースも多くあります。特にキッチンは家電を使うことが多いため、コンセントは多めにつけた方が安心です。また「使いたいところにコンセントがない」「照明スイッチが玄関から遠くて不便」などの後悔もあります。暮らしやすさのためには、使い方をイメージしてコンセントやスイッチを設置するのがポイントです。照明スイッチに関しては、人感センサー付きの照明を採用するのも一つの手でしょう。
窓の大きさ・数・配置を失敗した
窓の大きさ・数・配置は日当たりやプライバシーに影響します。よくあるのは「大きな窓を設置したら西日が入って眩しい」「日当たりが良すぎて暑い」「小さな窓を設置したら部屋が暗い」などの後悔ポイントです。また、隣家が建っている場合は、窓から家の中が見えてしまわないよう注意しましょう。窓は、心地良い日当たりはもちろん、断熱性や風通し、プライバシーに配慮して設置することが大切です。
キッチンが使いづらい
使用頻度の高いキッチンは、しっかりと考えて設計しないと後々ストレスになってしまうため要注意です。「キッチンの高さが合わなくて疲れがたまる」「ゴミ箱を置く場所がない」「食洗器の容量が足りない」など、後悔しがちなポイントがたくさんあります。使いやすいキッチンにするためには、生活をイメージすることが大事です。
キッチンの高さはよく使う家族に合わせ、何をどこに置くか、食洗器はどの程度使うのかなど、実際の生活をイメージしてみましょう。>>参考コラム:注文住宅ならこだわりのキッチンにしたい!失敗しない選び方やアイデア実例をご紹介
浴室が掃除しにくい
浴室では掃除のしにくさが後悔ポイントにつながります。例えば「浴槽や壁をおしゃれな素材にしたら汚れが目立ちやすかった」「引き戸にしたらレールの掃除が大変」などの失敗があるでしょう。掃除がしやすい浴室にするためには、カビの生えやすいコーキングを少なくし、シンプルにするのがおすすめです。扉は折れ戸や開き戸などの選択肢がありますが、それぞれのメリット・デメリットを理解して検討してみてください。
注文住宅の後悔3【外観・外構】
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注文住宅の外観や外構に後悔している方もいます。家の中だけでなく、外観や庭のデザインもしっかりと検討しましょう。
プライバシーが保護されない
外観・外構の失敗として「テラスを設置したけれど、周囲の目線が気になって落ち着かない」というケースがあります。ウッドデッキやタイルなどのテラスは、屋外の空間を楽しめるほか、室内から見たときに開放感も味わえるのがメリットです。外観のアクセントにもなるため採用したい方は多いのではないでしょうか?ただし、テラスは周囲からの視線を上手にカットしないとプライバシーを確保できません。見た目のおしゃれさだけでなく、敷地の特徴を把握してプライバシーを守れるような設計が必要です。
外観がイメージと違う
外壁の色は小さなサンプルを見て決めるケースが多く、大きな面積になると色の明度と彩度が強調されるため、実際に家が建ったときにイメージが違うと感じることがあります。外壁の色で後悔しないためには、事前にモデルハウスを見ておくと良いでしょう。また「外壁の汚れが目立ちやすかった」という後悔ポイントもあります。白は雨だれやコケの汚れ、黒やダークカラーは土埃による汚れが目立ちやすいのがデメリットです。白系ならグレーやイエローを少し混ぜたオフホワイトにしたり、ダークカラーなら少し薄めを選んだりすると汚れ対策になります。
注文住宅の後悔4【資金計画】
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注文住宅では、資金計画で失敗してしまうケースも多くあります。詳しく見ていきましょう。
予算オーバーしてしまった
注文住宅において予算オーバーはよくある後悔ポイントです。間取り・デザイン・設備などこだわりを詰め込むほど費用は上がっていくため、さまざまなオプションを採用した結果多くの追加費用が発生してしまうこともあります。また「土地にお金をかけすぎた」「建物に予算の大半を充ててしまった」という事例も珍しくありません。
注文住宅では、建物本体のほかに外構や土地に対する工事も行うため、予算は土地・建物・外構に割り振りしておくと安心でしょう。>>参考コラム:注文住宅の相場はどのくらい?費用の内訳や予算計画を立てる際のポイントも!
住宅ローンの返済が負担になってしまった
住宅ローンの後悔には「自分に適した返済額を知らずにローンを組んでしまった」というケースがあります。収入に対してローンの返済額が大きすぎると、生活費の支払いが苦しくなり家計を圧迫してしまうでしょう。
住宅ローンは自分の収入に適した返済額で組むことが大切です。また「補助金を踏まえて返済額を決めたら予定通りにいかず、負担が大きくなってしまった」というケースもあります。注文住宅では補助金が受けられる制度がありますが、申請時期によっては受付が終了していることもあるため、住宅ローンの返済額は補助金を踏まえずに決めた方が無難です。
>>参考コラム:住宅ローンにかかる諸費用はいくらくらい?種類や節約方法も解説
注文住宅で後悔しないための対策チェックリスト
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ここからは、注文住宅の後悔を防ぐための対策についてご紹介します。以下の6つに気をつけて家づくりを進めると、後悔のない注文住宅に近づけるでしょう。
● 十分に情報収集をする
● 希望に優先順位をつける
● しっかりと資金計画を立てる
● 将来を見据えた間取りにする
● 実際の生活をイメージする
● 家全体の快適性に配慮する
以下の項目で具体的に見ていきます。
十分に情報収集をする
注文住宅で後悔しないためには情報収集が非常に大切です。知識がない状態で家づくりを進めると、住宅会社の提案をそのまま受け入れてしまい、自分たちの理想とかけ離れた家になってしまうこともあります。そうならないためにも、まずはインターネットや住宅雑誌、SNSなどで家づくりの情報収集を始めましょう。ハウスメーカーや工務店のホームページを見るだけでなく、モデルハウス見学のイベントに参加するのもおすすめ。実際に家を建てた人のブログやSNSも参考になります。
また、土地に関する情報を調べておくことも大事です。敷地条件や周辺環境によっては、希望の間取り・デザインが採用できないケースもあります。土地を購入して注文住宅を建てる場合は、住宅会社の担当者に住宅の希望を伝えたうえで土地探しを進めると良いでしょう。
希望に優先順位をつける
一生に一度ともいえる注文住宅には、多くの希望を叶えたいと思うものです。しかし、すべての希望を詰め込もうとすると予算オーバーにつながります。家づくりで後悔しないためには、注文住宅の希望に優先順位をつけるのがポイント。例えば「リビングは絶対広くしたいけれど、浴室の広さは標準で良い」「食洗器はグレードアップしたいけれど、トイレは標準で良い」など、自分たちが大切にしたいこと・譲れないことは何か、家族で話し合っておきましょう。
しっかりと資金計画を立てる
注文住宅では、初めに資金計画をしっかりと立てることが重要です。希望を詰め込み予算オーバーで建てた家は住み心地は良いかもしれませんが、ローン返済が苦しくなり良い暮らしとはいえません。適正な予算で家づくりをするためには、収入と支出を見直し、家にどの程度の予算をかけられるか家族で話し合って、無理のない資金計画で家づくりを進めましょう。
R+houseでは資金計画から家づくりをトータルでサポートします。建築費用だけでなくメンテナンスコスト、ランニングコストも含めて各家庭に適した資金計画を提案いたします。注文住宅を検討している方は、R+houseネットワークの工務店へご相談ください。
実際の生活をイメージする
注文住宅は、実際の生活をイメージした設計が大事です。担当者との打ち合わせの際は、図面やカタログを見ながら話を進めるため生活を想像しにくく、住み始めてから後悔することも少なくありません。快適な暮らしのためには、新しい家での生活を細かくシミュレーションしましょう。どのように家の中を移動するのか、家具や家電はどこに置くのか具体的にイメージすると、適した間取りや照明計画、コンセントの位置などが見えてきます。
将来を見据えた間取りにする
後悔のない家づくりのためには、将来を見据えた間取り計画も欠かせません。例えば、小さな子どもがいる家庭の場合は、将来子どもが大きくなったときのために個室があると良いでしょう。また、親と同居した場合や、自分たちが高齢になったときのことを考えると、バリアフリー設計の方が安心かもしれません。家族構成やライフスタイルは将来変わる可能性があるため、住宅会社に将来を見据えた間取り設計を依頼してみましょう。
家全体の快適性に配慮する
家全体の快適性に配慮することも、注文住宅で後悔しないための重要なポイントです。「リビングの広さにこだわった結果、収納スペースが足りなくなった」「窓の配置デザインを重視したら冷暖房効率が悪くなった」など、一つにこだわりすぎると失敗するケースもあります。間取りだけ、設備だけではなく、家全体の快適性を考えるようにしましょう。
長く快適に暮らすための家づくりのヒント
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後悔しない注文住宅はR+houseネットワークの工務店へお任せください!
写真⑨埼玉県_ウッドデッキテラスのある黒いスタイリッシュな家-min.jpg 438.18 KB注文住宅の後悔ポイントを家づくりに生かせば、住まいの暮らしやすさにつながります。各家庭で家族構成やライフスタイルは異なるため、適した間取りやデザインを採用することが大切です。何を優先するべきか、家族でよく話し合ってみましょう。
R+houseネットワークの工務店では、断熱・気密性能を追求した建築家デザインの注文住宅を提供しています。外気温の影響を受けにくい快適性と、ご家庭の生活・将来をイメージした設計で、心地良い住まいを提案いたします。
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