無垢フローリングとは?
写真②無垢板フローリング -min.jpg 72.57 KB無垢材とは、天然木を切り出した木材を指します。つまり、
無垢フローリングは、1本の木から必要なサイズを切り出してつくられた、天然木100%の床材のこと。1枚1枚の床材が敷き詰められているのが特徴で、天然木ならではの香りや手触りがあります。
床材には、無垢フローリングのほかに、複合フローリングも。複合フローリングは、基材の表面に、突き板などを貼った床材です。基材として主に用いられているのが、複数枚の薄い木材を接着剤などで貼り合わせた合板です。この合板の表面に薄い天然木を貼り合わせたものを、突き板タイプと呼びます。このほか、複合フローリングには、基材に木目柄のプリントシートを貼った化粧シートタイプなどもあります。
無垢フローリングのメリットは?
写真③「メリット」と書かれた積み木.jpg 36.03 KB無垢フローリングには、自然素材ならではの魅力があります。3つのメリットをご紹介します。
独特の風合いや香りを楽しめる
魅力の1つ目は、無垢材にしか出せない風合いや香りです。無垢材フローリングは、切り出した木材をそのまま使っています。ナチュラルな触り心地・色味・香りは、無垢材ならでは。森にいるような感覚で、心地良く過ごせるでしょう。
また、色や形が種類により大きく異なるのもポイントです。同じ木でも切り方次第で色や形に違いが出るため、唯一無二の床を実現可能です。そのため、長い間愛着を持ちながら暮らしていけるでしょう。
夏も冬も快適に過ごせる
無垢材には調湿作用があるため、夏も冬も過ごしやすくなります。調湿作用とは、水分を吸収・放出することで湿度を保つ働きのことです。例えば、湿度が高くなりがちな夏には水分を吸収してくれるため、裸足で歩いてもベタベタすることなく、さらりと気持ち良く生活できます。また、空気が乾燥する冬は、水分を放出して湿度を上げてくれます。
無垢フローリングにはほかに、足元が冷えにくい特徴も。無垢材には無数の空気層があるため、複合フローリングと比べて冬でも暖かな足元を実現できます。
経年変化を楽しめる
無垢材は、年が経つにつれて色やツヤが変わっていきます。切り出したばかりの無垢材の色や香りはもちろん魅力的ですが、変化していく様子も必見です。色が深まり、重厚感ある木目に変わっていく様子は、複合フローリングにはない特徴です。化粧シートタイプの複合フローリングは長年住んでいると「劣化が気になる」ケースも少なくありません。しかし、無垢フローリングは味が出てくるため、愛着が湧きやすいでしょう。
無垢フローリングのデメリットは?
写真④「デメリット」と書かれた積み木.jpg 35.98 KB床に無垢材を採用するなら、デメリットもチェックしておくことが大切です。デメリットを知っておけば、注意すべきポイントも分かるでしょう。2つのデメリットを以下にまとめました。
傷がつきやすい
無垢材は一切加工されていないため、傷ができやすい難点があります。犬・猫などのペットを飼っている場合は、スギなどの柔らかい素材だと爪痕がつきやすいため、住宅会社とよく相談しましょう。また、床にものを落とすと、傷がついてしまう可能性もあります。しかし、無垢材は下地と表面が同じなので、多少の傷なら目立たないことも多いでしょう。
反りやひび割れが起きやすい
調湿作用により、反りやひび割れなどの現象が起こる可能性もあります。しかし、反りやひび割れは、施工時に乾燥した木材を用いることで軽減可能です。あらかじめ含水率の低い無垢材を選ぶと変形にくく、強度も高まるでしょう。
無垢フローリングにはどんな種類がある?主なものをピックアップ!
写真⑤床材-min.jpg 84.25 KB無垢材は、樹木の種類によって特徴や風合いが異なります。無垢材に使われる木の種類を見ていきましょう。
オーク(ナラ)
オークはブナ科の樹木です。木目が美しく、高級感があるのが特徴で、シックな部屋によく似合うでしょう。古くからウィスキーの樽などに使われてきたことからも分かるように、高い耐久性・耐水性があります。飲み物をこぼしてしまった場合もシミになりにくく、比較的扱いやすいといえます。ほかの無垢材と比べて、価格が抑えられるのも魅力です。
スギ
古くから住宅に用いられてきた木材です。明るく温かみのある素材感で、和風の家によく合います。保温性・耐久性があり、湿気に強いのも特徴です。また、感触が柔らかなため、素足で歩いたときに心地良いと感じる方も多いでしょう。その柔らかさから、子どもがハイハイしたり転んだりするときも安心感があり、小さな子どもがいる家庭などでもよく採用されています。
パイン(マツ)
素朴な見た目と柔らかさを持つパイン(マツ)。ナチュラルで温かさが感じられる雰囲気を好む方に向いています。経年変化を、より楽しめることも魅力の1つ。最初は白っぽい色ですが、次第に飴色に変化していきます。転倒時に衝撃を吸収してくれるため、子どもや高齢者がいる家庭にもおすすめ。流通量が多いため、比較的安く取り入れられるでしょう。ホコリを取り除く程度のお手入れで済むので、手間もかかりません。
チェスナット(クリ)
木目がはっきりしており、力強い印象のある木材です。色は落ち着いた灰色から黄色、褐色系で、時間が経つにつれて深みを増していきます。また、強度・耐久性が高いのもポイント。鉄道の枕木や、寺社仏閣の構造物に使われてきたほど硬くて丈夫です。耐湿性に優れているため、キッチンや洗面所など水回りの床材としても用いられています。
ウォルナット(クルミ)
ウォルナット(クルミ)は、機能性と美しさを兼ね備えていることから、マホガニーやチークと並ぶ世界三大銘木の1つとなっています。整った木目や深い色合い、ツヤが特徴で、耐久性も高いため、床材以外に高級家具や楽器などにも使われます。デメリットは、価格が高くなる傾向にあること。ウォルナットは需要に比して樹木の成長が遅いため、価格が年々高騰しています。
アカシア
ウォルナットなどの高級樹種に近い、焦げ茶の色味が特徴です。見た目は高級樹種と似ていますが、比較的安価なため人気があります。また、加工性に優れていることや、乾燥したあと収縮・膨張しにくいことも魅力です。耐水性・耐久性が高いこと、シロアリに強いのもポイントといえます。アカシアの床材は、部屋の雰囲気を落ち着いた印象にしてくれるでしょう。
ヒノキ
明るい色味や美しい光沢を持つヒノキは、古くから日本で親しまれてきました。水や湿気に強く、家の柱や浴槽などにも使われています。床材にヒノキを採用すれば、芳醇な香りを楽しめるでしょう。また、経年変化で飴色になっていく点も魅力です。ヒノキは、ほかと比べて価格変動が大きい木材です。そのため、価格は家を建てるタイミングにより大きく異なります。
バーチ(カバ)
寒冷地などで育つカバノキ科の樹木で、柔らかな木目ときらりと光る放射状の模様が特徴です。すり減りにくく、衝撃を吸収してくれるため、学校やダンススタジオの床材としても使われています。淡い色彩なので、優しく上品な印象の部屋になるでしょう。肌触りの良さや傷・水に対する強さなど、多くの長所を持った木材です。
無垢フローリングではお手入れが重要!方法や注意点は?
写真⑥床(フローリング)の拭き掃除-min.jpg 93.66 KB無垢フローリングを採用した場合のお手入れ方法や、注意したいポイントをご紹介します。
お手入れの基本
無垢フローリングのお手入れは、突き板タイプの複合フローリングと比べてそれほど大きな違いはありません。無垢フローリングの日常のお手入れ方法をチェックしていきましょう。
掃除機・ほうきでほこりを取り除く
フローリングに落ちているほこりなどを、掃除機やほうきで取り除きます。素材によっては、掃除機のかけ方により傷がついてしまう可能性があります。傷つけてしまうことがないように、優しくかけましょう。なお、ドライタイプのフローリング用ワイパーも使用可能です。
乾拭きをする
汚れが気になる場合は、ほこりを取り除いたあとに木目に沿って乾拭きします。水を吸いやすい性質があるので、水拭きするのは極力控えましょう。
爪楊枝などで板の隙間の汚れをかき出す
板と板の隙間の汚れが気になるときは、爪楊枝などを用いて汚れを取り除きます。無垢フローリングは通常、床板をぴったりと敷き詰めた状態になっています。板の隙間に溜まった汚れを放置すると固くなってしまうこともあるので、気づいたときにきれいにしておきましょう。
お手入れの注意点
化学モップの使用は避けましょう。化学モップとは、ほこりをキャッチしやすいように吸着剤を染み込ませたもの。油分が含まれるため、無垢フローリングの上に置いておくと、油ジミがついてしまうことがあります。お手入れにモップを用いる場合はご注意ください。
また、ウェットタイプのフローリング用ワイパーの使用も控えましょう。無垢材は水を吸い込みやすいため、基本的には水拭きしません。ただし、食べ物をこぼしたときや汚れが気になるときは、固く絞った雑巾で水拭きしても良いでしょう。
メンテナンス方法
汚れ防止のため、一年に1~2回はワックスを塗り直しましょう。無垢フローリングを敷いてすぐのタイミングにも塗布を行いますが、きれいな状態を保つには定期的なメンテナンスが必要です。ただし、塗りすぎると浸透しきらず、表面に残ってベタついたり黒ずんだりすることがあるため気をつけましょう。
無垢フローリングが向いている方の特徴は?
写真⑦赤ちゃんと天然素材-min.jpg 79.08 KB無垢フローリングは、その特徴ゆえに向いている方・向いていない方がいます。
向いているのは、経年変化を楽しみたい方、お手入れが苦でない方です。無垢フローリングは、時間を重ねることで表情が変わっていきます。徐々に深みが増していく様子は、そこで暮らす家族の成長にも似ています。日常の掃除に加えてメンテナンスなど、手をかけるのが好きな方にはぴったりの床材といえるでしょう。反対に、お手入れが面倒だと感じる方は、複合フローリングの方が向いている可能性があります。
無垢フローリングを採用したR+houseネットワークの施工事例6選!
最後にR+houseネットワークの工務店が手がけた住まいの施工事例を6つご紹介します。
無垢材を贅沢に使用しリビングに温もりをプラス
無垢フローリングのアカシアで落ち着いた印象に
柔らかで温かい雰囲気の空間を実現
ほっとする空間で過ごす家族との時間
図書館のような雰囲気の空間に
2階の床に無垢材を採用!1階との違いも楽しめる
無垢フローリングを採用した注文住宅ならR+houseネットワークの工務店にお任せください
無垢フローリングには、独特の風合いや香りを堪能できる、経年変化を楽しめるなど、多くのメリットがあります。また、調湿作用により夏・冬ともに快適に過ごしやすいのも魅力です。ただし、種類によってはコストが高くなる可能性もあるため、予算内に収まるかを考慮しつつマイホーム計画を立てることをおすすめします。
R+houseネットワークの工務店は、建築家によるデザインの注文住宅を提供しています。断熱性・気密性においても高い性能を確保することができ、無垢フローリングの作用だけでなく、家自体の機能によっても快適性を保ちやすいことが特徴です。無垢材を採用する際のコストが気になるという方もいらっしゃるかもしれませんが、R+houseネットワークの工務店では、独自の仕組みによりコストの無駄を省くことで、高品質の住宅を手の届く価格でご提供可能です。「無垢フローリングを考えている」「手の届く価格で希望を叶えたい」という方は、ぜひR+houseネットワークの工務店にご相談ください。
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