スペパとは?家づくりにおける言葉の意味
写真②マイホームの間取りについて図面の上で話し合いをする男女の手元.jpg 87.86 KB「スペパ」という言葉が、注目を集めている昨今。まずはスペパの意味や家づくりにおいて求められることについて解説します。
「スペパ」の成り立ちと意味
「スペパ」はスペースパフォーマンスの略語です。日本語では空間対効果を意味します。主に家や居室といった、限られた空間をいかに効果的かつ効率的に活用できているかを指す言葉です。
具体的には、スペースを活かした収納力の高さや、居室の優れた柔軟性に対して「この空間の使い方はスペパが高い!」のように表現されます。反対に、空間に無駄がある場合には「間取りのこの部分によってスペパが落ちる」といった使われ方もするでしょう。つまり、スペパは空間の使い方を評価する言葉といえます。
スペパとコスパ・タイパの違いや関係性
スペパと耳にした際「コスパ」を連想した方は多いでしょう。スペパとはもともと「コスパ」から派生した言葉です。また「タイパ」という言葉も、広まりつつあります。ここで、スペパ・コスパ・タイパの違いや関係性について、確認しておきましょう。
| 略語 |
意味 |
家づくりにおいて求められること |
| スペパ |
・スペースパフォーマンス ・空間対効果 |
・限られた空間で得られる利便性や快適さ ・設計の工夫による開放感 |
| コスパ |
・コストパフォーマンス ・費用対効果 |
・費用に対して得られる品質や仕上がり ・品質の高さとコスト削減の両立 |
| タイパ |
・タイムパフォーマンス ・時間帯効果 |
・費やす時間に対する満足度 ・間取りの工夫による動線の効率化 |
住宅を建てる際、スペパ・コスパ・タイパは深く関連しています。例えばスペパを高めるために、キッチンカウンターの裏面を利用して収納を確保した場合、家具を追加購入する必要がなくなり、コスパ向上につながります。それだけでなく、ダイニングやリビングから近い位置に収納を設置できるため、生活・家事動線の効率化が叶い、タイパも高められるのです。
住宅のスペパが重視される理由
写真③マイホームの計画をする若い夫婦.jpg 53.9 KB次に、住宅においてスペパが重視されるようになった理由について見ていきましょう。
物価の高騰
コンパクト住宅の普及
コンパクトな住宅の増加も、スペパが重視されるようになってきた理由の一つといえるでしょう。住宅の縮小傾向には、建築資材の高騰や地価の上昇といった背景があります。国土交通省が発表した住宅経済関連データによると、全国の持ち家一戸あたりの延床面積や、新設住宅の着工床面積において、2006年ごろから減少傾向が見られます。
住宅の縮小に伴い、限られた空間を活かした設計がより求められるようになり、スペパへの注目度が高まっているのです。
参考元:国土交通省|令和6年度 住宅経済関連データ
テレワークの浸透
新型コロナウイルスの流行をきっかけとしたテレワークの普及も、住宅に高いスペパが求められるようになった要因として挙げられます。国土交通省によるテレワーク人口実態調査では、全就業者におけるテレワーカーの割合は、コロナ禍以前に比べ、近年高い値を維持していることが明らかになりました。
また、テレワークの実施に伴い自宅で過ごす時間が長くなる中、家事や育児といった生活面や趣味をより重視する人が増えていることもわかっています。仕事とプライベートを充実させるために、住宅のスペパを高めたいとの考え方が広まっているのです。
参考元:国土交通省|令和6年度 テレワーク人口実態調査 -調査結果-
住宅におけるスペパの高さがもたらす4つのメリット
写真④メリットにチェックが入ったクリップボードの紙.jpg 82.57 KBここで、スペパ抜群のコンパクト住宅の魅力について見ていきましょう。スペースを活かし、住宅の機能性を高めることのメリットを紹介します。
空間を有効活用できる
空間を有効活用し無駄を省けるのが、スペパの高い住宅の魅力です。家づくりに活かせば「書斎を作ったけれど、あまり使わなかった……」「デッドスペースができてしまった」といった後悔を防げるでしょう。空間を活かして収納力をアップさせたり、居住スペースの広さを確保できたりと、暮らしやすさにもつながります。
コスト削減に期待できる
高スペパのコンパクト住宅では、大きな家を建てるより床面積が小さくなるため、建築費を抑えやすいでしょう。コンパクトな住まいでは、冷暖房機器の稼働効率も良くなることから、光熱費削減にもつながります。
居住スペースに配置する家具や家電の数が自然と少なくなり、無駄な出費につながりにくいのもポイント。コンパクト住宅では、何か購入する前に「邪魔にならないか」「しっかり活用できるか」と熟考することが大切なため、節約への意識も高まるでしょう。
生活上のストレス軽減を図れる
スペパに優れた住宅には、随所に居心地の良さにつながる工夫が施されています。家事や生活動線がコンパクトにまとまっていたり、収納スペースの設計が効率的だったりと、暮らしにまつわる負担やストレスの軽減を図れます。
家事や整理整頓にかかる時間が短くなることで、タイムパフォーマンスの向上も叶うでしょう。時間はもちろん、心にもゆとりが生まれ、より快適な暮らしにつながります。
ライフスタイルの変化に対応しやすい
住宅のスペパを高めるためには、ライフスタイルの変化も考慮し、長い目で見た設計が必要です。つまり、スペパに優れた住宅には、現在はもちろん、将来的にも無駄のない快適な暮らしを叶える柔軟性があります。働き方がリモートワークに変わったり、家族の人数が増減したりといった暮らしの変化に強いのが特徴。長く心地良く暮らせる点が、高スペパ住宅のメリットです。
スペパ住宅で失敗しないためのデメリットや注意点
写真⑤デメリットにチェックが入ったクリップボードの紙.jpg 82.52 KB生活にゆとりと快適さをもたらすスペパ住宅。しかし、追求しすぎるがゆえに、デメリットにつながる可能性もあるため、注意が必要です。
例えば、収納力を求めすぎた結果「整理整頓はできたけれど、出し入れが面倒……」「どこに仕舞ったかわからなくなってしまった」といったストレスにつながる可能性も。よく使うものは仕舞い込まずに手の届くところに置いておくなど、臨機応変に対応しましょう。見た目が気にならないアイテムなら、ディスプレイとして飾るのも一つの方法です。
スペパを重視した結果、設備や備品に費用がかかる場合もあるでしょう。一時的な出費とはいえ、本当に必要かどうか十分に検討する必要があります。
スペパ住宅が向いている人の特徴
スペパを高めたコンパクトな住宅が向いている人の特徴としては、以下の2点が挙げられます。
・生活スタイルがシンプルなミニマル志向の人
・土地や予算が限られている人
高スペパな住宅は、生活に必要なアイテムを多く持ちすぎない「ミニマリスト」をはじめとする、シンプルな暮らしを求める人に向いています。「お気に入りの物だけに囲まれて快適に過ごしたい」と考える場合、スペパ住宅がぴったりです。
また、家を建てたい場所の土地が狭かったり、予算の関係で広い住宅を建てづらかったりといった場合にも、スペパ住宅なら開放感のある暮らしが叶います。
R+houseネットワークの工務店では、資金計画の段階から、家づくりをしっかりサポート。高品質な注文住宅を予算に合わせてご提案します。地元の環境を熟知する工務店と建築家とがタッグを組むことで、土地やロケーションを活かした家づくりが可能です。
スペパの高いコンパクト住宅|取り入れたい7つの設計アイデア
写真⑥point英文字スタンプと水色の色鉛筆.jpg 87.64 KBここからは、スペパに優れたコンパクト住宅を建てるうえで取り入れたい、設計における7つのポイントを紹介します。
リビングや寝室などをマルチユースにする
居室ごとに一つの役割を持たせるのではなく、複数の用途で使えるようにすれば、空間を有効活用できます。例えば、リビングの一部を利用してワークスペースを設置した場合、書斎を設ける必要がありません。リビングに大きなソファなどを置かず、ダイニングと一体化させるのも有効な手段です。
寝室と書斎を兼ねるのも良いでしょう。昼はリモートワークを行うスペース、夜はベッドルームと使いわければ、無駄が発生しません。
畳スペースや小上がりを設ける
和室ではなく、畳スペースや小上がりといった小さなスポットを用意するアイデアもあります。あまり大きく場所を取らないようにするのがポイント。小さな子どもの遊び場やちょっとした家事の作業スペースとしても使えます。リビングから近い位置に配置すれば、目が届きやすいだけでなく、広々とした印象にもつながります。
可動式の仕切りを設けておけば、個室のようにも利用可能です。また小上がりの場合、段差部分に収納を設けることで、さらに空間の有効活用が叶います。
バルコニー・玄関ホールなどを省略する
住宅を建てる際、バルコニーを設置するのが当然と考える方は多いでしょう。広々とした玄関ホールに憧れる方もいるかもしれません。しかし、場合によってはバルコニーを思い切ってなくしたり、玄関を省スペースにしたりといったことが、住み心地の良さにつながる可能性があります。
例えば、脱衣所・ランドリールーム・収納を兼ね備えたスペースを用意すれば、衣類を洗濯して収納するまでが一つの部屋で完結。バルコニーに干すより家事動線を効率化できます。
また玄関ホールを省略し、代わりに土間収納を設けることで、機能性の向上や洗練された印象につながります。
デッドスペースを有効活用する
デッドスペースの有効活用は、住宅のスペパを高めるうえで欠かせません。壁面や階段下、小屋裏といった空間に収納や休憩スポット、ワークスペースなどを設けることで、高スペパ住宅を実現できます。
例えば、壁面を収納スペースとして活かせば、利便性を高められるだけでなく、居室の広さも確保しやすいでしょう。階段下は収納スペースとしてはもちろんのこと、ちょっとしたおこもりスポットとして活用するのもおすすめです。
小屋裏は、比較的広い空間を確保しやすい特徴があります。オフシーズンの家電などかさばるアイテムの収納にも困りません。適度な広さがあることから、趣味の時間を楽しむのにも向いています。
居室に可変性を持たせる
間取りを設計する際、将来的なことを見越して可変性を持たせておくと、居室の使い方に柔軟性が生まれ、スペパ向上につながります。
例えば、幼いうちから子ども部屋を壁で区切るのではなく、可動式の間仕切りや家具を使ってスペースを隔てれば、成長に合わせたフレキシブルな対応ができるでしょう。子どもが独立し家を出た後も、夫婦の個室やワークスペース、趣味部屋など、幅広い用途で使えます。
開放感のある空間を意識する
省スペースで快適な暮らしを手に入れるためには、自然光を取り入れたり、天井を高くしたりといった方法で、空間に開放感をもたらすことが重要です。大きな窓の他、吹き抜けを設け、上階から下階に日の光が届くようにするのも良いでしょう。
勾配天井で高さを演出するのも一つの方法です。床を一段下げたロースタイルリビングも、天井が高い印象を与えてくれます。背の低い家具を選んで配置すれば、空間全体の開放感を際立たせられるでしょう。
また、住まい全体の壁や間仕切りを減らし、回遊動線を確保した場合、圧迫感のない印象につながります。
インテリアの色味を工夫する
壁紙や家具といったインテリアの素材や色合いは、空間の奥行や広さの感じ方に影響を与えます。居室で使う色を多用しすぎず、統一感を持たせることが大切です。特にアイボリーやホワイト、ベージュといった膨張色をベースカラーとして選べば、広々とした明るい雰囲気の空間を演出できます。ブラックやブルー系などの落ち着いた色味を使いたい場合は、アクセントカラーとして適度に取り入れるのがおすすめ。空間全体が引き締まることで、メリハリのあるおしゃれな住まいに仕上がるでしょう。
【施工事例】R+houseが手がける高スペパな注文住宅5選
最後に、R+houseネットワークの工務店が手がける注文住宅から、スペパに優れた特徴を持つ施工事例を紹介しましょう。
愛知県|スペパを意識した工夫満載の平屋
写真⑦勾配天井とダウンフロアのリビングで空間の高さを強調した平屋.jpg 127.84 KB勾配天井とダウンフロアのリビングで空間の高さを強調した、開放感のある住まいです。ロフトを設けることで、平屋でありながらも縦の空間を有効活用しています。中庭に面した大開口の窓の他、ハイサイドライトを設置し、季節を問わず明るい住まいを実現しました。
写真⑧中庭と居間をつなげるセカンドリビング.jpg 86.22 KB中庭と居間をつなげるセカンドリビングは、将来分割し子ども部屋として利用できるよう設計。長い目で見た居心地の良さにもこだわっています。
>>施工事例:愛知県蒲郡市「囲まれた中庭のある平屋」
熊本県|無駄を省いたミニマルでおしゃれな家
写真⑨窓越しにビルトインガレージの愛車を眺められる玄関ホール.jpg 85 KB敷地面積82.92㎡(25.08坪)の限られた敷地に、シンプルかつ洗練された住宅を建てました。縦方向の空間を活かすべく、一階にビルトインガレージを設置。玄関ホールからも、サイドの窓越しに愛車を眺められる嬉しい仕掛けを用意しました。
写真⑩ホワイトで統一した明るい二階にあるLDK.jpg 73.34 KBLDKは二階に配置。天井・壁・収納をホワイトで統一し、空間に余裕を持たせた明るい住まいを演出しています。厳選したお気に入りのアイテムが並ぶ、心地よい空間を形にしました。
>>施工事例:熊本県熊本市「無駄をそぎ落としたシンプルでミニマルなお家」
千葉県|生活を感じさせないシンプルなLDKがおしゃれな家
写真⑪ほのかに和の要素を感じるおしゃれなDLK.jpg 153.77 KBほのかに和の要素を感じられる、おしゃれなLDKが魅力の住宅です。内装や家具に木材をふんだんに使用することで、シンプルで落ち着いた雰囲気を演出しています。リビングダイニングの一角に小上がりの畳スペースを設置。
ソファがなくてもゆったりくつろげる空間となっています。
写真⑫リビングと木格子で仕切られたスタディスペース.jpg 136.99 KBリビングからつながるスペースには、テレワークにぴったりなスタディスペースを設けました。木格子で空間を程よく仕切っているため、開放感がありつつも、集中して作業しやすい点がポイントです。
>>施工事例:千葉県柏市「縁側で月見酒… 和のテイストをまとったくつろぎの家」
東京都|デッドスペースの有効活用にこだわった家
写真⑬階段下を活用したスタディコーナー.jpg 109.57 KBデッドスペースの使い方にこだわり、スペパを高めている住宅もあります。スタディコーナーを、階段下の空間を利用して設置。スケルトン階段のため、適度に視界が開けているのがポイントです。
集中して勉強や仕事に取り組める環境を整えつつ、キッチンで作業する家族ともコミュニケーションを取りやすくなっています。
写真⑭収納スペース兼子どもの遊び場のロフト.jpg 91.83 KBさらに、大容量の収納スペースとして、ロフトを設けました。
デスクやおもちゃも用意することで、収納スペース兼子どもの遊び場として重宝しています。>>施工事例:東京都東久留米市「家族を見守りながら スムーズに家事をこなせるお家」
愛知県|連続性を持たせた広がりを感じられる家
写真⑮雁行(がんこう)型に配置したLDK.jpg 86.54 KB雁行(がんこう:鳥のガンが斜めに並んで飛ぶような、凹凸のある配置)型に配置したLDKが特徴的な住まいです。
玄関からキッチンまでが斜めにつながることで、広がりを感じられる空間になっています。回遊動線を取り入れ、扉を省略している点もポイント。利便性と開放感の向上に一役買っています。
写真⑯個室に変更可能な吹き抜けに面した二階のワンルーム.jpg 76.47 KB二階は、吹き抜けに面したワンルーム。
家族の寝室として使用中ですが、ライフスタイルに合わせて間仕切り壁で個室に変更可能です。長く活用できるよう、柔軟性を持たせた設計が光ります。
>>施工事例:愛知県東海市「豊かで美しい空間が曖昧に繋がる家」
スペパの高い快適なマイホームを建てるならR+houseネットワークの工務店へ
住宅のスペパを高めることは、無駄を省いた快適な暮らしにつながります。家づくりや生活におけるコストパフォーマンスやタイムパフォーマンスにも影響を与えるため、住宅のスペパを高めておいて損はありません。空間を上手く使ってデッドスペースをなくす他、間取りに柔軟性を持たせるのも、スペパを高めるポイントです。
R+houseネットワークの工務店は、断熱性・気密性に加え、耐震にも長けた高性能住宅を手がけています。丁寧なヒアリングと設計力の高さで、予算・デザインとも理想にマッチする住まいをご提案。暮らしやすさを追求した高スペパ住宅を建てたい方は、ぜひお近くのR+houseネットワークの工務店にご相談ください。
>>建築家のアイデアでスぺパの良い家が叶う!注文住宅「R+house」についてはこちら