賢い家づくり勉強会 講師のブログ
良い設計担当者の見極め方(東京都 2018.1.28)
こんにちは。勉強会講師の市川です。
本日は東京の多摩総合住宅建設協同組合さんのご依頼で、豊田駅の最寄りで開催された賢い家づくり勉強会の講師を務めてまいりました。

勉強会では、一生に一度になるかもしれない家づくりで後悔しないために、住宅や住宅会社の「良し悪し」を判断するモノサシを持つことが大事ですよとお伝えしました。
性能やお金のこと、プランニングなど大事なポイントは沢山ありますが、今回は、設計担当者さんの「良し悪し」についてご紹介したいと思います。
当たり前のことですが、初めて家づくりを進められる皆さまにとって、住宅会社の設計担当者は、設計のプロであるべきですよね?
ただ、残念ながら、住宅業界では、必ずしもプロではない人が設計を行う場合が多々あります。
「そもそもそれってどうなの?」と思われるかと思いますが、実際そのようなことがあり得るのです。せめて見分け方を学びましょう。

見極め方のポイントの1つはヒアリングです。
例えば、プロじゃない人のヒアリングはこんな感じです。
初めて家づくりを進められる皆さまに、「子供部屋は何部屋いりますか?」とか、「トイレは2階にもいりますか?」とか、「リビング何畳必要ですか?」といったように具体的な数や広さを聞いたり、「キッチンどこにおきます?」などと場所まで聞いたりします。
こんな設計担当者に出会ったらどうなるのでしょうか?
きっとこの設計担当者は、住宅のプラン作りには全くの素人である皆さんに聞いてその通りに作ったプランをもってきて「皆さんの要望通りの家ができましたよ!どうですか!」と誇らしげにプランを提示されることでしょう。こうしてできた家が本当に良い家なのか、将来にわたって満足度の高い家なのか、初めて家づくりをされる皆さまに判断がつくでしょうか?
さらに、場合によっては、「でも要望詰め込んだら高くなっちゃいました!今月契約してくれたら値引きしますよ!」とか言ってくる。残念ながら、実際にたまにあることなんです。

今の例をお医者さんと患者さんの関係で考えてみましょう。
患者さん(皆さん):「あのー、具合が悪いので治してください」
お医者さん(素人設計担当さん):「それは困りましたね、何の薬を処方したほうがいいでしょうか?」
患者さん(皆さん):「は?・・・」
お医者さん(素人設計担当さん):「何日分のお薬をお求めですか?朝昼夜、いつ飲んで、どのくらいの量を一度に摂取されたいですか?」
患者さん(皆さん):「・・・」

これではまるでヤブ医者です。冗談みたいですが、住宅業界の素人設計担当のヒアリングは、はたから見たらこのヤブ医者みないな感じです。
プロの設計士や建築家の方は、ヒアリングからちゃんとします。具体的な数字や間取りを聞くのではな、皆さんが実現したい暮らしや、理想のライフスタイル、趣味などをヒアリングし、その上でしっかりと予算の範囲内で優先順位をつけて、皆さんのライフスタイルや夢を実現するためのプランニング(処方箋)をプロとして提案してくれるんですね。
お披露目の際はもちろん、長く住み続けていくなかでもきっと、皆さんの頭の中の期待を超える、素敵なお家に出会えるはずです。
他にも沢山の大事なポイント、見分け方を勉強会でもお伝えしてますので、是非勉強会に参加してみてくださいね。
講師:市川
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