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日本の若者は意識が低い?そう言われる理由とは?

政治や仕事、将来において、「日本の若者は意識が低い」といった声を耳にすることがあります。それを証明するかのような、内閣府による調査の結果をまとめた「今を生きる若者の意識~国際比較からみえてくるもの~」といった記事があります。

日本の若者は本当に意識が低い?

内閣府「平成26年版子ども・若者白書」
http://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26gaiyou/tokushu.html

この記事は、日本を含めた7カ国の13〜29歳若者に対して行われた意識調査の結果をもとに作成されています。その具体的な一例をみてみましょう。まず、若者に対して自分の将来への希望をもっているかどうかについての質問とその回答の結果です。
Q:「自分の将来についての希望」
(希望がある、どちらかといえば希望があると答えた合計)

アメリカ 91.1%
スウェーデン 90.8%
イギリス 89.8%
韓国 86.4%
フランス 83.3%
ドイツ 82.4%
日本 61.6%

日本は上記の7カ国の中で最下位といった結果になりました。アメリカとスウェーデンが90%を超えており、その他4カ国も80%を超えているのに比べ、日本は61,6%です。自分の将来について明るい希望をもっている若者は6割しかいないということになります。さらに日本が最下位になってしまった項目もいくつかあるのです。それらもみてみましょう。

【自分自身に満足している】
日本45.8%(他6か国71%~86%)
【自分には長所がある】
日本68.9%(他6か国73%~93%)
【家族といるときの充実感】
日本67.3%(他6か国72%~84%)
【友人関係の満足度】
日本64.0%(他6か国70%~80%)
【職場の満足度】
日本46.1%(他6か国55%~79%)
【うまくいくかわからないことにも意欲的に取り組む】
日本52.2%(他6か国66%~86%)
【自分の参加により社会現象が変えられるかもしれない 】
日本30.2%(他6か国39%~52%)
【40歳になったとき幸せになっている】
日本66.2%(他6か国82%~86%)

上記をみますと、自分や職場、友人関係の満足度が低く、積極性も低いようです。では反対に、日本がトップだった項目にはどのようなものがあるのでしょうか。

【つまらない、やる気が出ないと感じたこと】
日本76.9%(他6か国44%~64%)
【ゆううつだと感じたこと】
日本77.9%(他6か国41%~63%)
【自国のために役立つと思うようなことをしたい】
日本54.5%(他6か国40%~53%)

基本的に日本人は、日本人であることに誇りをもっているといった回答が多く、その日本のためになにかしたいという回答は多かったようです。ですが、それ以外では日本がトップだった回答はネガティブな内容の質問が多いという結果になりました。
とはいえ、自国のために何かしたいといった回答が多かったということは、若者は意識が低いと捉えるにはまだ早いように思います。

働くことに関する不安で多いのは?

次に、日本の若者の「働く」ということにおいて若者はどのような不安をもっているのかみてみましょう。

「働くことに関する現在・将来の不安」

【十分な収入が得られるか】 78.0%
【老後の年金はどうなるか】 77.6%

以上が2トップとなっています。収入と老後の年金について不安を抱えているようですね。ちなみにこれらは前述したとおり、29歳以下を対象としたアンケートです。よって老後というのはまだまだ先ではありますが、すでに年金についても考えているということになります。自分たちが定年を迎えたときに、まだ年金制度が存続しているのかというのも気になるところでしょう。ですが、収入については職種や働き方次第で変わってくるので、自分の行動次第とも言えます。将来に不安があるからこそ、若いうちに自分でなんとかしようと意識を高く持つということも必要です。

日本という国はダメなのか?

新聞やテレビ、書籍やインターネット上の記事などをみていると、日本と他国とを比べて「日本はダメだ」といっているものが多いようにも思います。そしてよく言われるのが、「一人当たりのGDPの下落」「平均給与の低下」「貯蓄率の低下」です。これらは確かに事実ではあります。ですが、それでも高い収入を得ている方がいるということも事実です。つまり日本はどうがんばっても高い収入を得ることができないという国ではありません。

GDPの下落は労働人口の減少、平均給与の低下はこれまで高収入を得ていた世代が定年を迎えたこと、貯蓄率の低下は可処分所得が少ない高齢者の増加によるものです。要するに、少子高齢化によってこれまでの労働環境、社会構造などが変化していっていることで、今の日本は不安定な状況にあると言えます。ですがそのなかで新たなサービスや労働スタイルも生まれ、確立していることもまた事実です。この変化に若者はついていこうとはしているものの、どう行動していいかわからないということもあるでしょう。

自国の役に立ちたいといった声はあるので、日本という国のせいで若者の意識が低いというわけでもありません。そして日本という国がダメになっているのではなく、いまこの変化の時代を乗り切らなければいけないタイミングに来ているということですね。

自分で自分を認める「自己肯定感」をもつ

前述した内閣府の調査によると、今の自分自身に満足しているか、つまり自己肯定感を持っているかどうかによって、将来に希望が持てるか持てないかが変わってくるといった結果が出ています。
データをみてみると、下記の通りでした。

【自分に満足している】と答えた方で【自分の将来に希望がある】と答えた方
83,1%
【自分に満足していない】と答えた方で【自分の将来に希望がない】と答えた方
43,5%
【自分の将来は明るいと思う】と答えた方で【日本の将来に希望がある】と答えた方
83,1%
【自分の将来は明るいと思わない】と答え、【日本の将来に希望はない】と答えた方
50,2%

つまり、自己肯定感が高い若者の方が、そうでない若者と比べ、自分の将来や日本の将来に希望を持っている方が多いということです。
わかりやすく言うと、「自分を認めてあげること」が大事という事ではないでしょうか。

ですが、自分に自身を持つ、自分自身を認めるというのはそれができていない方にとってはとても難しい事です。
ましてや日本人は元来、控えめで謙虚です。そしてとても心配性なところがあります。
それは美しいことでもありますが、海外とも同等に渡り合わなければいけない今の世の中では、もっと図太く根拠なき自信を持って生き抜いていく必要があります。

自分の周りの環境や出来事に関心をもち、そして自ら積極的に取り組みましょう。
ポジティブに物事を捉えましょう。
そうして自分の能力を知り、それを大事に育んでいってください。
自分に自信が持てるようになることで挑戦意欲も高まり、働きがいも生まれるでしょう。

きっと日本人は意識が低いのではなく、自分を受け入れる力が少し弱いだけなのです。
皆さん、どうぞあなた自身に、そして日本に自信を持ってくださいね。

 

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