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住宅購入検討時に知っておきたい住宅ローンのメリットについて

住宅ローン金利はいまだに至上最低水準で推移している状況です。大手金融機関の中には、2015年8月の段階で10年固定の住宅ローンを0.05%引き下げて、1.30%としたところもあります。また、当時住宅ローン金利を1.20%に引き下げを行った金融機関もありました。また、固定金利の代表格である「フラット35」の最低金利も下がっている状況です。

現金かローンか?借金をしたくない人も多い!

不動産会社と住宅ローンについて相談している時は、「今は借り時ですね」と言われることもあります。中には、「住宅ローンは駆りたくない」という人もいます。頭金を多く払いたいとか、現金で一括で購入してしまいたいなど、なるべくローンを組むのを避けようとする傾向のある人も一定程度存在します。
その理由の多くは、「借金をしたくないから」です。「ローン破産が嫌だから」、あるいは「利息を多く支払いたくないから」などといった理由で、借金をしたくないと考える人が多いです。収入の状況や、健康の問題などで、住宅ローンを借りることができないという方もいるでしょう。
しかし、現金かローンかで迷っているのであれば、ローンを借りても問題ないと考えられます。

住宅ローンを借りた場合には、住宅ローン減税を活用しましょう

ここからは住宅ローンを組んだ場合の具体的な金額感について見ていきます。例えば、3,000万円の預貯金がある人が、3,000万円の住宅を購入するケースを考えてみましょう。住宅購入資金3,000万円のうち、1,500万円を15年のローンで組んだと仮定します。最初の10年間をフラット35の優遇金利を利用したとして、1.0%とします。
住宅ローンが1,500万円で、あとの1,500万円は現金で支払うので、預貯金の残りが1,500万円となります。つまり、借金をしたくない理由の中で多い「ローン破産」というケースは考えにくくなります。
もう一つの「利息を多く支払いたくない」という点についても、見ていきます。1,500万円を金利1.0%で借りて15年返済にした場合、毎月の返済額は89,774円となります。最初の10年間で支払う返済額は、1,077万円となり、そのうちの102万円が利息額となります。最初の10年間で支払う102万円について、住宅ローン減税を活用すれば、実質的な利息額は10年間で約5万円程度まで引き下げることができます。
年収350万円以上ある人ならば、住宅ローン減税を適用することで、10年間で約97万円還付されるからです。10年経過して、住宅ローンの優遇期間が終了しても、毎月の返済額は89,774円から91,136円に1,362円上がるだけです。なぜならば、10年後のローン残高は525万円まで減っているからです。
つまり、「利息を多く支払いたくないから」という理由も、住宅ローン減税を活用することで、解消されるので、住宅ローンを組むのにそれほど後ろ向きになる必要もないと言えます。
10年経過後、住宅ローン減税が終了して、その時にもまだ借金が嫌だという気持ちが残っていたら、その時点で現金一括で支払ってしまうという方法もあります。預貯金がさほど減っていなければ、1,500万円前後の現金があるはずですから、その資金を取り崩して、一括で支払ってしまえば良いでしょう。

住宅ローンには保険がついている

住宅ローンを組むことで、「家計の安心感」につながる部分もあります。「ローンは不安でしかない」という人にとっては理解しがたい考え方かもしれませんが、実はローンを組むことで、万が一に備えることも可能です。

3,000万円の預貯金を持っている人が、3,000万円の住宅を現金一括払いで購入した場合、当然ローンを組む必要はありませんが、手持ちの現金もなくなります。その後、万一家族の誰かが怪我や病気になった場合、家計に手持ちの貯金がなければ、対応することができなくなってしまいます。ゆえに、家計はとても不安定な状態に陥ってしまうのです。

一方で、上記の段落でご紹介したように、住宅ローンを組むことで、手元に1,500万円の現金が残ります。さらに、住宅ローンには保険の役割もあります。万一、一家の稼ぎ頭が病気にかかったり、死亡してしまったりした場合には、保険が適用されて、住宅ローンは無くなります。つまり。ローン残高は無くなり、手元には1,500万円の現金が残る状態になるのです。こういった「手元に現金が残ること」と、「ローンを組むことで保険適用を受けられること」は家計の安心につながり、ローンを組むことのメリットを享受することができるのです。
つまり、住宅購入者が負担する費用としては、住宅ローンを組むことで、大幅に緩和されるということを知っておくことが大切です。住宅ローンを組む際に、登記やローン手数料、税金等の諸経費が約50~60万円程度必要となってきますが、これらも保険と手元に残る現金の確保に一役買っていると判断することで、それほど痛い出費という認識からは解放されるのではないでしょうか。
手持ちの預貯金、1,500万円があれば、投資信託などを活用して上手く運用することで、10年間で50万円~60万円を捻出することも不可能ではありません。利回りにして、年間平均0.5%程度で回すことができれば、10年間で50~60万円を手に入れることは、さほど難しくありません。当然、10年間運用し続ける必要がありますので、途中で運用をやめるといったことは考えず、続けた場合の数字となりますので、ご注意ください。現金をそのまま保持しておくのではなく、資産運用に回すことで、より効果的な10年間を過ごすことができます。

住宅ローンを組むことの4つのメリット

ここまでの内容をまとめていくと、低金利で、なおかつローン減税もある現状において、住宅ローンを組むコストをコストと考える方が抵抗が出てくると言えます。もちろん現金一括で支払いたいという気持ちもわかりますが、ここでは家計や住宅ローンについてくる保険も考慮して、判断することがポイントです。
当然ですが、家計に「手持ちの現金がない」という状態は、避けたほうが良いでしょう。万一、事故や病気、怪我などを負った際に、「お金がありません」となってしまってはどうすることもできなくなってしまいます。そういった状態を避けるためにも、住宅ローンを組むことをためらうことなく、ローンを組むことのメリットに目を向けて、総合的に判断することが大切でしょう。

改めて、住宅ローンを組むことの4つのメリットについてまとめますと、下記になります。

1.低金利時代の現在は利息の負担が少なくなる
2.住宅ローン減税がある
3.住宅ローンには保険が付いている
4.手元に現金を残しておくことができる

これら4つのメリットを意識しておくだけで、住宅ローンを組むことに対するハードルは一気に下がると言えるでしょう。これらは飽くまで、低金利や住宅ローン減税がある時に限られる話となるので、また制度が変わった際には考え方が変わるという点もご留意ください。
住宅購入を検討される際には、その時点での住宅ローンの仕組みや制度も頭に入れた上で、現金を多めに出すのか、あるいは住宅ローンを組んで、コツコツと支払っていくのか、総合的に判断してください。ご自身のライフスタイルや考え方に合ったプランを立てていくことも大切ですので、そういった部分も加味しながら検討を進めていくことで、おのずと答えが見つかってくるでしょう。

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※当コンテンツに記載されている内容については、現在は終了している制度や古いニュースも含まれております。あくまでご参考いただくものでございますので、実際に住宅購入・ライフプランを検討される場合は、現在の情報をご自身で確認の上ご判断ください。