建築家のアイデア

CASE 05

家族の絆が深まる家

Kさま

Kさま / 家族構成:4人 夫婦+子ども2人
※一番左はR+house店舗担当者

建築家:齋藤真二

建築家:齋藤真二

神奈川県茅ヶ崎市
敷地面積:118.66㎡(35.8坪)
延べ床面積:102.68㎡(31.06坪)

建築家に伝えたこと

子どもが小学校へ入学するタイミングで家を購入したというKさん。サーフィンが趣味だというご主人のこだわりは立地。日々サーフィンを楽しめる海の近さと、通勤に便利な駅の近さが茅ヶ崎を選んだポイントだそう。一方、家に関しては、在宅している時間が長い奥様の担当。最も重視したのは、高気密高断熱という家の性能。ハウスメーカーなども比較検討した結果、性能の高さと建築家とともに家づくりができるというポイントに惹かれ、R+houseを選んだという。「リビングに家族が集う家にしたい」という要望を、建築家はどのように形にしたのだろうか。

ご家族の条件!

  • 1海の近くでサーフィンが楽しめる住まい
  • 2性能重視。高気密高断熱で動線重視の家
  • 3家族が集まる家

建築家のアイデア

家族がゆるやかにつながる家

私もサーフィンの経験があるので、その話もしながら、初回ヒアリングではライフスタイルについて細かく話を聞きました。家の骨格はライフスタイルから決まってきます。普段どのような生活をされているのか。家族ひとりひとりについて、そして、家族が集まった時、平日、休日など…比較的細かく聞いていきますね。建築家は完成後10年、20年の家だけをイメージしてるわけではありません。住宅の性能が高まってるなか、もっと長いスパンでライフスタイルをイメージする事が大切です。お子さんと一緒に生活できるのって長いようで短いんですよね。期間にして20年程度。その濃密な期間を大切にしつつ、その後ふたりきりの生活になった際、どのような生活をおくるのかを考え、プランニングする事がとても大切だと思ってます。

また、私は住宅を設計する際、「家族の気持ちのいい場所をさがす」という事を大切にしています。
家族が心地よく居られる場所はどこなのかを、お施主様との対話の中から探り出し、形にしていくのです。
今回は、LDKで家族の時間を豊かにしたいというお話でしたので、その空間をどう気持ちよくさせられるかを考えました。2階にLDKを配置したのは、明るく風通しもよく気持ちのいい空間になること。加えて、周辺の住宅が1階にLDKがあったので、生活の時間軸を逆転させる事でプライバシー確保につながらないかと考えました。

2階にあるLDKのつくりは、キッチンを中心に、北側がダイニング、南側がリビングとなっていて、キッチンから全体が見渡せるようになっています。
LDKでは、奥様が炊事をしながら、お子さんが勉強する姿を見れたり、ご主人がソファーでくつろいでる姿を感じたり。家族それぞれ異なる行為をしながらも、緩やかにつながっていく。日々の何気ない生活にちょっとした潤いを与えられたらと考えました。
同時に家事動線にも注力しました。家事の時間が短くなれば、家族と楽しめる時間も増え、結果、家がより心安らぐ空間になってくれたらいいと感じています。

今回はキッチンを中心にダイニングとリビングを分けるという形を選択しました。奥様に家族との距離をより身近に感じて欲したかったからです。普通のLDKのつくりかたとは異なるかもしれませんが、Kさん家族であれば、この家でさらに違う生活を見いだしてくれそうだと感じたんです。「らしさ」を出すって住宅には必要なんだと思います。家に自分たちの生活を合わせていくのではなく、自分たちの生活に家を合わせていく。そんなことを望んでプランニングしていくのです。

僕はどちらかというと『寄り添い型』の建築家なのかなと勝手に思ってます(笑)。
自分の意見を全面的に出すのではなく、住まう人たちの言葉の向こう側を探りたい。たくさんある要望の中で、強い要望とそれ以外の要望を見極めプランニングしなければ、その家族の生活を正しく導けません。住まう人にとっての生活を正しく形にし、伝えるのが建築家の責務かなと思うんです。そこは手を抜きたくないですね。

建築家住宅の完成!

白と木目のやわらかなコントラストが美しいKさん宅。玄関の横にはシャワーを設置。サーフィンからもどったご主人がさっとシャワーを浴び、サーフボードは玄関に置けるように配慮されている。約6畳もある大容量のファミリークローゼットには家族4人の衣類などがすっぽり収納できる。洗濯物の収納も一箇所で済むので、家事の時間短縮も叶い、コミュニケーションが生まれる場にもなっているのだとか。
2階のLDKの中心はキッチン。キッチンの前には勉強スペースが設置され、ダイニング、リビングとの距離も近い。家族のコミュニケーションの導線も設計されている。

LDKの中心はキッチン。キッチンから全体を見渡すことができ、家族の距離が近くなるような設計になっている。
ご主人のサーフボードやウェットスーツは玄関に収納できる。
家族4人の洋服などが収納できる大容量のファミリークローゼット。洗濯物をしまう時間も短縮できる。

建築家住宅に住んでみて

初回ヒアリング時には、希望の生活から以前の住まいの不満、スーツや靴の数まで聞かれて「なんでこんなこと聞かれるんだろう!?」と驚いたというKさん。その家には想像以上の暮らしがあったそう。

ご主人様:「以前に住んでいたマンションはLDKが20畳くらいの縦長で、南側にリビング、真ん中にダイニング、北側にキッチンという一般的な並びだったんです。打ち合わせの際、妻が「キッチンにいることが多いので、家族がリビングにいるときは遠く感じてしまう」とぽろっと話したんですね。今住んでいる家の間取りは、LDKの真ん中にキッチンがあるので、誰がリビングにいても、ダイニングにいても、子どもが走り回っていても、妻が近くにいれるような間取りにしてくださったんです。以前は物理的な距離が遠かったから話すことが少なくなっていたんですかね…。キッチンカウンターに立って妻と話したり、以前よりもっと会話が増えたような気がします。家事動線でいいなと思ったのは、各部屋に個別のクローゼットがないかわりに、大きなファミリークローゼットに家族分の洋服が全部入るようになっているところです。みんなで着替えられるし、妻も洗濯物をしまうのが一箇所で済みます。
洗濯をして、干して、しまうという一連の動線を重視した設計になっていて、その動線を図面に書いてくださったんですよ。それほど気にしていなかったのですが、後からたまたま図面を見たときに、妻が「いま、この通りの動きしている!」と。先生の考えた通りになっているんだなと驚きました。我が家のライフスタイルと未来を踏まえた上での設計してくださったんだなと感じています。

あとは、子どもが思春期になったときに部屋に籠もってしまうのがいやだと思っていたんです。今の家は、子ども部屋は最小限の広さで、親の目が届くリビングで勉強や宿題ができるようにしていただきました。実際に学校から帰ってきたら部屋ではなくてリビングにくるようになっています。」

真夏でも2階のエアコンを1基つけておけば家中が涼しくなるほどの高気密高断熱という性能面での要望も叶い、趣味も充実し、家族の距離が近くなり絆が深まる家。R+houseだからこそ、Kさん一家ならではの豊かな生活が叶う家になりました。

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