賢い家づくり勉強会 講師のブログ
本当の断熱性能とは?(埼玉県 2018.7.8)
こんにちは。講師の塩味です。
本日は埼玉県熊谷市で勉強会を行いました。
熊谷市では2か月に一度講演をしていますが、毎回多くの方にご参加いただき有難いです。
熊谷はご存知の通り、真夏になると40度近い気温になることも多い全国的にも有名なエリアですね。

今回は『本当の断熱性能とは?』についてお伝えします。
勉強会ではいつも断熱性能の重要性について紹介しています。
住宅会社の断熱性能はQ値、もしくはUA値で確認しましょうとお伝えします。
話を聞いていただいた後、実際に住宅会社に数値を確認する方もいらっしゃると思います。
ではその際、住宅会社はどう答えているのか?
断熱性能はほとんどの場合、しっかり答えてくれるでしょう。
『当社のQ値は2です!』といった感じです。

ただここで覚えておいていただきたいことは、Q値計算は隙間から逃げる熱量を含んでいないという事実です。ちなみに、住宅を施工する上で、どうしても隙間は生じてしまうものです。C値とは、実際の建物で気密測定を実施してその度合い示す値です。現実的には全く隙間のない家を実現することはほぼ難しいと言えるでしょう。
改めてQ値計算は隙間から逃げる熱量を含んでいない、が意味することはつまり『隙間ゼロ=C値ゼロ』をQ値は前提にしているということです。
世の中の多くの住宅会社が断熱性能の重要性を語りますが、Q値という計算上の数値は
C値ゼロをベースにしていますので、しっかりと気密測定を実施して、皆さんのご自宅が
気密はどうなっているのかを必ず確認しましょう。断熱性能は気密性能があって初めて
より効果を発揮するものです。
ということで、『断熱』と『気密』はセットで考えることを強くお勧めします。
これが賢い家づくりの大前提の考え方と言えますね。
今回は以上です。
皆さんの家づくりが素晴らしいものとなりますように。
講師:塩味
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