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注文住宅の基礎知識

家づくりの優先順位は?5つのチェックポイントと後悔しないための技を解説

更新日 2025.12.10 / 公開日 2025.12.03
#注文住宅 #新築 #一戸建て #マイホーム

家づくりの失敗を減らすためには、優先順位リストの作成がおすすめです。優先順位を決めておくことで、予算オーバーを防ぐほか、より暮らしやすい住宅の実現にもつながります。そこで今回は、注文住宅の優先順位を考える際に検討すべき5つのポイントを解説します。家族で家づくりの優先順位を話し合うコツや手順、注意点も紹介するので、「こだわりを叶えたい」「進め方がわからない」など、お悩みのある方はぜひお読みください。

ブルーの外壁のさわやかな家
目次
「マイホームにはこだわりを最大限詰め込みたい」と考えている方も多くいる一方で、理想のすべて叶えるのは難しいのが現実です。できるだけ理想に近い注文住宅を実現するために大切なのが、優先順位です。優先順位に沿って家づくりを進めることで、イメージをより具体化し、工務店やハウスメーカーなどの住宅会社との打ち合わせがスムーズにできます。より満足度が高い注文住宅を効率良く実現するために、優先順位をチェックしておきましょう。

以下が注文住宅を建てる際の優先順位で考えるべき項目です。

1.予算・費用・住宅ローン
2.エリア・立地
3.間取り・収納
4.住宅性能
5.家族のライフスタイルと将来設計


それぞれ詳しく見ていきましょう。

住宅模型とLOANと書かれたブロック
住宅模型とLOANと書かれた積み木.jpg 87.1 KB

注文住宅を建てるときにまず考えるべきなのは、資金計画です。予算内で設計を行わなければ大幅な変更につながり、余計な手間がかかるかもしれません。
また、土地購入や建築以外にかかるコストも把握しておく必要があります。諸費用の目安は建築費全体の10%程度。具体例を挙げると、住宅ローンなどの契約書にかかる印紙代や不動産所得税、登記に必要な登録免許税などです。他にも、当面の生活費や子どもの教育資金などを残しておくのが、資金計画で失敗しないためのポイントとなります。

住宅ローンの考え方「借入可能額=返済できる額ではない」

家づくりを検討している方のほとんどが、貯金や親からの援助などの自己資金に加えて住宅ローンを利用することになるでしょう。住宅ローンを組む際の借入可能額は、年収と返済期間をもとに算出されます。しかし、限度額いっぱいに借りてしまうと、返済に苦労するかもしれません。そこで大切なのは、あらかじめ返済可能額を知っておくことです。

借入額を決める指標「返済負担率」とは?

住宅ローンを無理なく返済できる金額を知る指標のひとつである「返済負担率」。年収に対する年間返済額の割合を表し、パーセンテージが低いほど無理のない返済が可能になります。返済負担率は以下の計算式で求められますので、予算決めの際にご活用ください。

ローンの年間返済額÷年収×100=返済負担率

一般的に推奨されている返済負担率は30%以下です。年収を500万円とした場合、年間返済額を150万円とすると、返済負担率が30%に収まります。ただし、これはあくまでも目安です。住宅ローンの条件によって異なるため注意しましょう。

>>参考コラム:【保存版】住宅ローン完全攻略ガイド!金利タイプやシミュレーションも
>>参考コラム:金利上昇に備えるために…住宅ローンの組み方はこう考える!

地図とマップアイコン
写真③地図とマップアイコン-min.jpg 87.74 KB
土地から選択できるのも注文住宅の醍醐味。後悔しないためにも、土地選びのポイントを押さえて、周辺環境を調べておきましょう。

エリア選びのチェック項目

エリアによって変わってくるのは、利便性や子育て環境です。例えば、駅の近くなら交通面、大型スーパーがあれば生活面で利便性がアップします。また「近くに大きな公園がほしい」「通わせたい小学校がある」など、家族ごとに重視したいポイントは異なるでしょう。一般的に押さえておきたいエリア選びのチェック項目を以下にまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

・利便性:交通機関や周辺施設など
・子育て環境:学区や公園など
・災害リスク:過去の災害やハザードマップなど
・治安:街灯の整備状況や落書きなど

立地選びで重視すべき項目

エリアが決まったら、条件に合った土地探しです。具体的には、土地の方角や形、地盤の強度を確認します。土地の方角は、どちら側が道路に面しているかで決まり、向きが日当たりや価格などに影響します。一般的に日当たりが良いことから南向きが人気です。しかし、人通りが多い道路沿いに家を建てた場合、プライバシーの確保が難しくなる可能性もあります。方角によるメリットとデメリットを理解しておくのが得策です。

また、土地の形によって、建築条件に制限がかかるケースもあります。例えば、三角形や台形などの形が整っていない土地は、設計の難易度が上がります。一方、正方形や長方形の土地は自由度が高くなるため、人気の土地です。その分、「すぐに売れてしまう」「土地価格も高い傾向がある」といったデメリットも理解しておきましょう。

しかし、土地条件のデメリットは、設計によって払拭できるかもしれません。R+houseでは、一般的にマイナスとされる土地の特徴を活かした設計が得意です。「北向き」「人通りの多い道路に面した土地」「変形地や狭小地」といった土地も、むしろ強みとなるデザインを提案いたします。また、地盤の強度やライフラインの引き込み状況などの見えにくい特徴も事前にお伝えいたしますので、土地の形が複雑だったり土地面積が狭かったりするケースでも、ぜひ一度ご相談ください。

>>参考コラム:注文住宅を建てたい!土地探しに大切な3つのポイントや注意点を解説

住宅の間取り・設計図
写真④住宅の間取り・設計図-min.jpg 88.57 KB
住みごこちを良くするカギとも言える間取りと収納。ぜひ優先させたい項目のひとつです。ここでは、生活のしやすい工夫を取り入れた間取り決めと使い勝手の良い収納のポイントを紹介します。

家事・子育てをしやすい間取りのヒント

ストレスを感じにくい間取りのコツは、動線にあります。効率的な家事動線や子育てしやすい間取りのアイデアは、以下の例を参考にしてみてください。

・行き止まりをなくして、ぐるっと回れる回遊動線を採用する。
・家事の順番に合わせた並びにして部屋間の移動を少なくする。
・オープンキッチンなど家事をしながら子どもを見守れる環境をつくる。
・子どもが道路に出なくても比較的安全に遊べる中庭をつくる。
・子どもの成長に合わせて部屋を分けられるよう可動式の間仕切りを設置する。

>>参考コラム:家事動線がいい間取りの家とは?家事が楽になるアイデアや施工事例を紹介

失敗しない収納のヒント

実際に住み始めてから「スペースが足りない」「使いづらい」など、収納面で後悔する方も少なくありません。収納で失敗しないためのコツは、場所ごとにしまうものの大きさや数を把握して、余裕を持ったスペースをつくることです。また、「バスタオルは脱衣所」のように、使用場所の近くにしまうスペースを確保すると使い勝手の良い収納に仕上がります。便利な収納は、家庭によって異なるため、どこに何をしまっておきたいかは家族で話し合い、収納の大きさや形式を決定しましょう。収納内容は変化する可能性があるため、臨機応変に対応できる可変棚をうまく活用するのもおすすめです。

R+houseは、ライフスタイルや趣味、大切にしたいことなど、ヒアリングした内容を反映させた設計を得意としています。お施主様だけの快適なデザインをプランニングさせていただきますので、どんな些細なことでもお聞かせください。

>>参考コラム:注文住宅にパントリーは必要?収納上手になれるコツと設置する際のポイントも
住宅性能は、安心や快適さのためにこだわりたいという方も多いでしょう。しかし、性能を高くすればするほど初期費用がかかるのも事実です。とはいえ、高性能住宅は光熱費やメンテナンス費用など、ランニングコストの節約につながるもの。また、一定の条件をクリアすることで補助金を受けられたり、減税対象になったりと金銭面でのメリットもあります。必ずしも最高性能を採用することが正解とは限らないため、予算やライフスタイルを考慮して最適な選択を行いましょう。

ここでは、耐震性能と断熱性能について優先順位の考え方を具体的にまとめたので、住宅性能についてお悩みの方はぜひチェックしてみてください。

参考元:国土交通省|新築住宅の住宅性能表示制度かんたんガイド

>>参考コラム:注文住宅を建てるなら性能が重要!住宅性能の種類からメリットまで解説

耐震性能|等級をチェック

耐震性能は、耐震等級によって1~3までランク付けされています。建築基準法によって最低限確保しなければならない等級が1です。最も高い水準とみなされているのが等級3です。2016年に熊本地震が発生した際、数々の建物が倒壊や半壊などの被害に遭いました。しかし、国土交通省の資料によると、耐震等級(倒壊等防止)3の木造住宅は、震源地近くでも大きな損傷が見られなかったと公表されています。「南海トラフや首都直下型などの地震によるリスクが高いエリアに住んでいる」という方はとくに、耐震等級3を目指すのがおすすめです。また、専門家による公正な評価である「住宅性能表示制度」を利用することで、住宅ローン減税や地震保険料の割引などが受けられます。

参考元:国土交通省|確かな性能・安心の住まいづくりをしませんか?

>>参考コラム:耐震等級が高い住宅のメリットとは?地震対策の3つの工法についても紹介

断熱性能|UA値をチェック

断熱等性能等級は、主にUA値(外皮平均熱還流率)によって決まります。UA値とは、室内外の熱の出入りのしやすさを数値化したものです。日本は縦に長く、場所によって気候に大きな差があるため、必要とされる断熱性能は地域ごとに異なります。
具体的なUA値は、国土交通省が定めた1~8の地域区ごとに決められています。例えば、地域区分2に属する札幌市における断熱性能の省エネ基準はUA値0.46W/㎡K以下です。注文住宅を建てるエリアの基準値を把握して、必要な断熱性能を確保することが快適な居住空間をつくるポイントとなります。もちろん、耐震性能同様、断熱性能も一定の条件を達成することで、補助金や減税などの金銭的援助を受けられます。

参考元:国土交通省|【参考】住宅における外皮性能
参考元:国土交通省|地域区分新旧表
参考元:一般財団法人環境共創イニシアチブ ZEH補助金|2025年の経済産業省と環境省のZEH補助金について
参考元:国土交通省|住宅ローン減税

>>参考コラム:注文住宅の断熱性能はなぜ必要?3つのメリットを解説!

ライフステージ
余白追加Ver写真⑥ライフステージ-min.jpg 81.13 KB
家族のライフスタイルを反映させた家づくりは、長く快適に住み続けるために欠かせません。そして、将来を見据えた家づくりは、間取りや住宅性能などの選択にも関わってくる項目です。例えば、子どもが小さいうちは必要のない子ども部屋。小学生になると子どもの人数分個室が必要になるかもしれません。さらに、子どもが独立して夫婦2人に戻る可能性もあります。子どもの成長に合わせて一部屋を二部屋に分けられるように、子どもが独立したあとは趣味の部屋にするなど、柔軟に変更できる間取りにするとムダのない設計になるでしょう。
また、長きに渡って住み続けたいと考えている方は、耐久性能が必要不可欠です。さらに、バリアフリーの視点も加味して廊下を広くしたり、段差を少なくしたりするのもひとつの手です。家づくりと将来設計を深く結びつけて、後悔の少ないマイホームを計画しましょう。

相談し話し合う家族
写真⑦相談し話し合う家族-min.jpg 84.39 KB
優先順位の高さは、家族によって異なります。ここでは、家族全員が納得できる素敵なマイホームを完成させるために、優先順位を話し合う方法とコツを見ていきましょう。
情報収集は、マイホーム計画の第一歩です。知識がない状態で具体的なプランを絞るのは難しいため、まずは浅く広くリサーチするところから始めましょう。モデルハウス見学やウェブサイト、SNSなどを参考に、事例やアイデアをたくさん集めてみてください。いざ計画をスタートさせてから見直すケースもあるため、期間には余裕を持つのが後悔を減らすコツです。
収集した情報の中から、マイホームの希望・要望をリストアップして可視化すると話し合いがスムーズになります。「広い庭がほしい」「開放感のあるリビングが良い」など、理想をたくさん書き出しましょう。さらに、絶対に譲れない条件と妥協できる部分に分けることで、より具体的なマイホーム計画を立てられます。

【希望・要望の例】
譲れない条件 LDKは20畳以上
ランドリールームをつくる
〇〇小学校の学区に建てたい
妥協できる部分 LDKは2階が良い
中庭がほしい
書斎をつくりたい
こだわりのリストアップができたら、予算に合わせて妥協ポイントを検討しなければなりません。必要度の高いものを優先的に叶えられるようにランク付けして、リストを整理しましょう。以下の項目ごとに、優先度の高い条件を3つ程度にしぼるのがおすすめです。

【項目】
・予算
・土地
・間取り
・設備
・性能
・外観

将来的に必要になる部分は、初期段階では採用せず、今後追加できるよう設計するのもアイデアのひとつです。お互いの意見を尊重し、家族全員が納得できるよう話し合いましょう。
ここまで、優先順位決めを推奨していますが、いざ住宅会社へプランを伝えるときまでに完璧にかためておく必要はありません。新居で叶えたいことはもちろん、今の家で不便に感じていることをヒアリングしてカタチにするのがプロの役割です。「家族で意見がまとまらない」「何を優先すべきかわからない」という方は、ぜひ住宅会社を頼ってみてください。

R+houseネットワークの工務店は、理想をカタチにするのが得意な建築家とタッグを組んで注文住宅づくりを行っています。リストアップした理想以外にも、普段の生活や将来設計を反映させた注文住宅をデザインさせていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。

POINT英字ブロックと水色の色鉛筆
point英文字スタンプと水色の色鉛筆jpg.jpg 87.64 KB

最後に、家づくりの注意点と対策の解説です。後悔の少ない理想のマイホームを叶えるために、ぜひチェックしてみてください。
こだわりを詰め込みすぎてしまうと予算オーバーになってしまいます。予算オーバーのまま建築を進めると、後々の住宅ローン返済に苦しむことに。最悪の場合家を手放さなければならなくなるため、返済負担を考慮した資金計画を立てるのが大切です。とはいえ「予算内におさまらない」とお困りの方も多いでしょう。そこで、予算を削るテクニックを以下の表にまとめました。

予算を削りやすい項目 具体例
建物の形状 1階と2階の面積がほぼ同じの総二階にする。
外壁の凹凸をなくしてシンプルな四角形にする。
設備 設備のグレードを下げる。
太陽光発電や蓄電池の導入を検討し直す。
間取り 部屋数を減らす。
玄関ホールをなくす。
窓の数を少なくする。
土地 あえて変形地や形の整っていない場所を選んで土地購入費
を節約する。


ただし、予算オーバーを理由にセキュリティや耐震性・断熱性などの住宅性能を削りすぎるのはおすすめしません。安全性・快適さは、コストダウンすることで後悔につながりやすい項目です。
住環境におけるミスマッチの具体例は以下の通りです。
・夏の日差しが強い
・風通しが悪い
・隣の家からリビングが丸見え
・家の中が暗い

住環境のミスマッチを防ぐためには、設計の段階でその土地の特性を理解しておく必要があります。天候や時間帯によっても周辺環境は異なるため、時間をずらして複数回足を運ぶのがポイントです。しかし、実際に土地を見ただけで適切なプランが立てられる方は少ないでしょう。R+houseは、土地の特徴を個性として活かしたプランニングを得意としているため、住環境にマッチした設計を目指すならぜひR+houseネットワークの工務店にお任せください。

土間コンクリートの床にあるシックなアイランドキッチン
写真⑨茨城県_土間コンクリートの床にあるシックなアイランドキッチン-min.jpg 507.91 KB
ここまで、家づくりの優先順位で考えるべき項目を5つ紹介しました。注文住宅は一からプランニングできるのが魅力ですが、その分決めなければならないことが多くあります。家族で優先順位を話し合い、効率的かつ後悔の少ない自分たちだけの家づくりを目指しましょう。しかしながら、ほとんどの方が家づくり初心者です。ぜひ頼れる住宅会社を見つけて、プロの視点も参考にしながら家づくりを進めてみてください。
R+houseネットワークの工務店は、資金計画~土地探し、建物の設計まで、トータルサポートします。さらに、ライフスタイルを取り入れた唯一無二の設計や、より安心・快適に暮らせる住宅性能の実現も目指せます。「家づくりの優先順位が決まらない」「こだわりを詰め込んだら予算オーバーになりそう」など、注文住宅に関するお悩みのある方は、ぜひのR+houseネットワークの工務店へご相談ください。

>>高性能で快適に住まえる住宅!R+houseについてはこちら

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