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結婚し、住宅を購入する時が大切なライフプランを考える時期です

成長が低迷している時代になり、家庭の収入が一気に増えるということが難しくなってきています。そういう今の時代、どういったタイミングでどれくらいの支出を考えなければならないか、ということをよく考えて計画的に貯蓄をしていかなければなりません。

住宅を購入する時期に、人生のライフプランを考えましょう

「若い頃に何も考えずにきたけれど、なんの心配もなく老後を過ごせています」という人は、「単なるお金持ち」か「まぐれだった」という時代に突入しているでしょう。
中でも、家庭の中で特に大きな支出を占める「住宅の資金」「子どもの教育の資金」「老後の資金」は「人生の最大の支出」と呼ばれているくらいです。公的年金が将来的にどうなるかわからないという今の時代、「住居の資金と子どもの教育の資金を考えながら、将来のために残しておく貯蓄をどうするか」ということを、住宅を購入するであろう30代から40代のうちに考えておかなければいけません。

家庭を持ってからの5つの時期

住宅を購入しようと思い始める時期は、大体が20代後半から40代くらいの方々で、家庭を持ちお子様が生まれている方がほとんどです。そういう方々のその先の人生を「5つの時期」に分けて、それぞれの時期でどれくらいの貯蓄が必要か、気をつけて過ごさなければならないことなどを述べておきます。

5つの時期の区分は以下のようになります。

(1 第一財産形成期
今から子どもの教育費がかかる時期のことです。つまり、高校や大学などに進学するまでのことです。この時期は貯蓄を増やしていく必要性があります。子どもが小さいうちは、お金があまりかかりません。次の時期にやってくる教育の負担のことを考えて、できるだけ貯蓄をしておきましょう。この時期に住宅を購入する方々が大事にしなければならないことは、家を購入しても貯蓄が続くかどうかです。子どもが小さくて大変ですが、できるだけ共働きなどをして貯蓄を増やしておくことが肝心です。

(2教育的負担期
子どもが大学進学をし、卒業するまでの間です。この時期は大幅に支出が増えてくる時期です。私立の学校や進学塾のことも考えるなら、大学進学からではなくて高校への入学の時期くらいからの場合もあります。大学の場合は、どんな分野に行きたいかによっても支出が大きく変わります。医療系ですと文系よりもお金が必要かもしれませんし、自宅から通うのか、または遠くの大学なので仕送りや下宿代を払わなければならないかでは大きく変わってきます。これらによって年間で数百万円単位で変わってくるでしょう。もし、子どもが2人以上ですと、一番下の子が大学を卒業するまでのことを考えておかなければいけません。この時期は、家計が赤字になってしまうことが考えられます。貯蓄や住宅ローンの繰上げ返済や、家族の娯楽などは難しい時期と言えるでしょう。

(3 第2財産形成期
子どもの教育負担が終わり、定年を迎えるまでの時期です。この時期は、再び貯蓄を頑張るべき時期です。教育負担期に子どもにお金をかけていた分を自分たちの貯蓄のために回すことができます。しかし、子どもの結婚がこの時期と重なりやすく、お祝いなどの資金を考えておかなければいけません。また、退職金がどれくらいになりそうかがとても重要です。年齢を重ねてきているので、この時期には病気になる可能性が増え、働くことができなくなる可能性があります。貯蓄とともに健康にも留意し、生命保険などのプランを確認したり見直しをしたりする必要性も考えられます。

(4 老後前期
定年、または定年後に職場が変わって収入が大きく減ってしまう時期のことです。年金をもらうことのできる65歳まで、そして住宅ローンが偏在するまでの間は、貯金をとり崩しながらの生活の可能性があります。この時期に貯蓄が多く残っていないと、苦しい老後になってしまうかもしれません。

(5老後後期
住宅ローンを完済し、年金をもらいながら暮らす時期です。基本的には年金の額では足りないことが多く、基本的には貯蓄を少しずつ取り崩しながらの生活になってしまうことになりそうです。健康状態によっては、病院代がかかることも考えられます。また、住宅が古くなってきているので、リフォームや修理にお金がかかることも考慮しておくべきでしょう。

ライフプランをこうやって考えるときに、(5の老後後期の時点で、介護やリフォームに備え、なおかつ生活にゆとりがあるくらいの額を貯蓄しておくことが目標になってきます。一番のポイントは、収入よりも支出が増えてしまう(2の教育負担期と(4の老後前期を上手に乗り越えていくことが大切です。

つまり、貯蓄が一番しやすい(1 第1財産形成期と(3 第2財産形成期の暮らし方が、人生の最後をより良くしていくことに繋がります。

事例:若い頃からと年齢を重ねてからのライフプランの違い

ここで、20代前半から30代前半の人々が安定感ある計画を組むことができるライフプラン例をご紹介します。

<30歳でのライフプラン>
例えば25歳で結婚、28歳の時に一人目の子ども、30歳の時に二人目の子どもが生まれたという方の場合。

30歳の時点で30年ローンを組み、住宅を購入したと考えます。

・第1財産形成期:本人30歳から45歳(16年間)
・教育負担期: 本人46歳から53歳(8年間) 第1子18歳から25歳第2子16歳から23歳
・第2財産形成期 : 本人54歳から60歳(7年間) 60歳で住宅ローンを完済
・老後前期 : 本人61歳から65歳(5年間)

このプランでは、貯蓄のできる第1財産形成期が長い上に60歳でローンを完済していますから、退職金を老後のための資金に回すことができ、比較的安定した生活になりそうです。

ところがこれが40代に差し掛かってきますと、ちょっと大変になってきます。
<40歳でのライフプラン>
例えば35歳で結婚、38歳の時に一人目の子ども、40歳の時に二人目の子どもが生まれたとしましょう。子どもが生まれた40歳の時に30年ローンの住宅を購入したとします。

・第1財産形成期 : 本人40歳から55歳(16年間)
・教育負担期 : 本人56歳から63歳(8年間)第1子18歳から25歳第2子16歳から23歳
・第2財産形成期 : なし
・老後前期 : 本人64歳から65歳(2年間)70歳まで住宅ローンが続く

30歳のライフプランの方と第1財産形成期は同じなのですが、定年を迎える頃に教育負担期が重なります。やっと63歳の時に教育が終わったと思ったら、老後前期に突入してしまい、第2財産形成期を取ることができません。そしてこの時期は年金がないのに住宅ローンの返済が続きます。老後のための退職金はローン返済に充てなければならず、おまけに子どももが結婚する時期と重なることも考えられます。もしもこの時に、自分の親の介護負担とも重なると、とても大変だということが想像されます。

近年、晩婚化が進んでいますが、それと同時に住宅を購入する時期も遅れてしまいます。出費がかさむ時期に自分の年齢が50代となっていることを考えておかなければなりません。つまり遅く結婚したいという方は、第1財産形成期の貯蓄がどれほど大切かということをわかっていただけたと思います。

貯蓄ができる範囲でライフプランを考えることが大切

ライフプランとは、自分の将来にどれくらいの資金が必要となるかを考えて、あらかじめ見通しを立てておくことが目的です。資金繰りが大変そうと予測したら、早めに手を打たなければならないな、ということを知っておくことが大切なのです。

「人生の三大支出」の中で「教育費」と「老後費」は何年後に始めるかは、容易に予想できます。「住宅費」はどうするかを自分で決めていかなければなりません。しかも、住宅費は生きる上での大出費ですので一番最初に考えなければならないマネープランです。

始めに、賃貸で最後まで貫くのか、持ち家を買うのか、それは新築か中古かということをまず初めに考えます。次に、持ち家にするなら予算とローンをどのように考えるか、その時期の教育負担期をどう乗り切るかを考えます。最後には、老後期はどのように暮らすのかを考えます。住宅ローンを検討する時期にライフプランを同時に考えること、貯蓄や保険などをどうするかを検討しておくことが、生きていく上でとても大事だということがお分かりになるかと思います。勢いだけで決めてしまわないようにすることが、今後の生活がゆとりあるものになるかどうかが決まってくるのです。

大切な夢のマイホームです。家に縛られて身動きができなくなったなどとならないように、じっくりと自分のライフプランを検討してみてはいかがでしょうか。

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※当コンテンツに記載されている内容については、現在は終了している制度や古いニュースも含まれております。あくまでご参考いただくものでございますので、実際に住宅購入・ライフプランを検討される場合は、現在の情報をご自身で確認の上ご判断ください。