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注文住宅の基礎知識

地盤改良費用はいくら?地盤調査と地盤改良工事の詳細と注意すべき点を徹底解説

更新日 2025.11.17 / 公開日 2025.11.10
#新築 #注文住宅 #一戸建て #マイホーム #コスト

地盤改良費用は、一戸あたり50万~200万円必要です。加えて、地盤の強度を確認する「地盤調査」にも費用が発生します。今回は、地盤改良費用の全貌を徹底解説します。また、トラブルになりがちな注意点もお伝えするので、マイホーム計画や土地探しにお役立てください。

庭の植栽が美しい白と黒の家

住宅と地盤調査
写真②住宅と地盤調査.jpg 67.54 KB
はじめに、地盤改良工事の内容を詳しく見てみましょう。
地盤改良工事とは、地盤が弱い土地に建物を建てる際に必要な工事です。住宅などの建築物を軟弱な地盤に建設すると、地盤沈下を引き起こして建物が傾いたり倒壊したりする恐れがあります。そのため、住宅を建てる前には地盤の強度を確認する「地盤調査」を行い、その結果に応じて適切な「地盤改良工事」をしなければいけません。

地盤調査を行うタイミングは、建設を依頼する工務店が決まり、契約を締結したあとの段階です。その後、調査結果を確認して必要な地盤改良工事を行い、住宅の建設が始まります。なお、地盤調査で十分な強度が確認できた土地は、地盤改良工事の必要はありません。
地盤の強さを確認する地盤調査には、2つの方法があります。

スウェーデン式サウンディング試験

住宅を建てる際に採用されることが多い方法が、スウェーデン式サウンディング試験です。先端がスクリュー状になった鉄の棒を、おもりをつけて回転させながら地面に差し込みます。棒の沈み方や回転数、おもりの重量などをもとに、地盤の強度を算出。敷地の四隅と中央1か所の、合計5か所で同様に調査する方法です。「SS試験」や「SWS試験」と呼ばれることもあります。

スウェーデン式サウンディング試験の費用は約5万円と、比較的安価な点がメリットです。ただし、調査できる地盤の深さは5~10mと浅く、土質調査ができない点がデメリットといえます。

ボーリング試験

ボーリング試験は調査地点にやぐらを組み、専用の機械を使用して地面をくり抜きながら掘り進める方法です。支持層という強固な地層に達するまで地面を掘り進め、地盤の強度であるN値を測ります。また、同時に地層のサンプルを採取するため地質調査も可能で、信頼度が高い特徴があります。

ただし、費用が約30万円と高額な点から、住宅を建てる際にはあまり用いられない傾向にあります。ボーリング試験は、主にビルやマンション建設時などに採用される地盤調査の方法です。

参考元:埼玉県|建築物の液状化対策について
地盤が弱い土地には共通する特徴があります。以下の項目に該当する場合は、地盤が軟弱で地盤改良工事が必要となる可能性が高いといえるでしょう。

・埋立地
・川や海が近い土地
・盛土された土地
・液状化のリスクが高い土地


地盤改良費用を抑えたい場合は、上記に当てはまる土地を避けるようにしましょう。なお、液状化リスクの高さは、各自治体が発表しているハザードマップで確認できます。

R+houseネットワークの工務店では、土地探しから家づくりをお手伝いします。理想のマイホームをかなえるにはどんな土地が必要なのか知りたい方は、お近くのR+houseネットワークの工務店までお問い合わせください。

参考元:埼玉県|建築物の液状化対策について

>>参考コラム:注文住宅でできる水害対策は?ハザードマップの見方や高リスクな場所も紹介
>>参考コラム:【注文住宅の耐震関連情報】地震災害が生じやすい場所の特徴とは?
>>参考コラム:【注文住宅の土地探し】完全攻略ガイド!失敗例から学ぶ成功の秘訣も

金額の推移について検討する男性
写真③金額の推移について検討する男性 .jpg 52.26 KB
地盤改良工事と杭のコストを加算した地盤改良費用の相場は、一戸あたり50万~200万円です。地盤改良費用は建物を建てる土地により、価格が変動しやすい特徴があります。ここでは、地盤改良費用が変動するパターンと理由について詳しく見てみましょう。
もともと田んぼだった土地は、稲を栽培する際に水をためられるように周囲よりも低くなっています。加えて、水はけが悪く土がやわらかいため、家を建てるのに向かないのです。同様に、河川や沼地を人の手で埋め立てた土地も、地盤が十分に締め固められていない可能性があります。田んぼや埋立地に住宅を建てることは可能ですが「地盤改良費用は高額になる可能性がある」と覚えておきましょう。
地盤改良費用は土地そのものの性質だけでなく、建築する建物の大きさや形状・重量に影響を受ける可能性も。例えば、2階建ての住宅と平屋を比較すると、土地1㎡あたりの負荷が少ない平屋の方が地盤改良費用を抑えられる傾向にあります。また、鉄筋を使用したRC構造よりも木造住宅の方が軽いため、地盤改良費用は安くなるでしょう。住宅を建てる土地に地盤改良の必要がある場合は、間取りや構造など建物を工夫することで費用を抑えられるかもしれません。

参考元:国立研究開発法人 建築研究所|住宅基礎の構造性能評価技術 ~地盤に起因する不具合は回避できるか?~

>>参考コラム:平屋と二階建てならどっちを選ぶ?コストや利便性などを徹底比較!
>>参考コラム:新築住宅は【木造or鉄骨造】どちらを選ぶべき?メリット・デメリットを比較

夕暮れの風景と馴染む黒い平屋
写真④和歌山県_夕暮れの風景と馴染む黒い平屋.jpg 303.04 KB
ここからは、地盤改良工事の工法ごとの特徴をお伝えします。住宅に使われる主な工法である、表層改良工法・柱状改良工法・小口径杭工法において、工事期間や費用の目安をまとめました。なお、期間と費用は、総2階建ての住宅で建築面積は50~70㎡(約15~21坪)、延床面積は100~140㎡(約30~42坪)の場合を想定しています。
セメント系の凝固剤を軟弱な土壌に混ぜ合わせ、硬い地盤を作る工法です。軟弱な地盤の深さが2m程度と、比較的浅い場合に用いられます。

期間・費用の目安
工事期間 1~2日
費用 80~150万円程度


表層改良工法は、地盤改良が必要な深度が浅ければ費用を抑えられるのがメリットです。工期が短く、経済的な負担が少なくて済むでしょう。また、土壌にコンクリートや石が混入していても工事が可能な点も魅力です。ただし、急勾配の土地では施工できない可能性がある点がデメリットです。また、地下水の水位が地盤改良面よりも高いと地盤改良工事ができません。表層改良工法は、勾配がなだらかで、軟弱な地盤が比較的浅い土地の地盤改良に向いているといえるでしょう。
柱状改良工法は、セメント系の凝固剤を注入し、柱状の改良体を支持層まで到達させる工法です。軟弱な地盤の深さが2~8m程度の場合に用いられます。

期間・費用の目安
工事期間 2~3日
費用 100~200万円程度


費用は、凝固剤を注入する深さが深ければ深いほど高額になります。そのため、ビルやマンションなどの重量がある建物を建てる場合は高額になりやすいといえるでしょう。なお、一般的な戸建ての場合は建物が軽いので、支持層に到達しなくても4m程度の深さまでとするケースがあります。

比較的低価格な点がメリットですが、一度工事を行うと原状復帰が難しいデメリットがあります。将来的に土地を売りに出す場合は価格を下げる要因になりかねないため、同じ土地に長く住み続けたい方に向いている工法といえるでしょう。
鋼製の円管を、杭のように地中に打ち込む工法です。軟弱な地盤の深さが5~10mと、比較的深い場合でも可能な工事です。

期間・費用の目安
工事期間 2~3日
費用 150~250万円程度


表層改良工法や柱状改良工法での工事が難しい場合でも、適用となる可能性がある工法。工事後の地盤強度が高く、重い建物も支えられるのがメリットです。ただし、工事中には騒音や振動を発生させるため、近隣住民とのトラブルの原因になりかねません。また、費用が高額になりやすく、工期が長いのもデメリットです。
表層改良工法、柱状改良工法、小口径杭工法のほかに、砕石パイルを使用したHySPEED工法もあります。
砕石パイルと原地盤の支持力を組み合わせて地盤を強くする地盤改良工法です。
HySPEED工法では、天然砕石を100%使用。そのため有害物質の発生リスクがありません。ただし、斜面には適用できない工法なので注意が必要です。

>>参考元:くふう住まいコンサルティング|HySPEED工法

家と注意点
写真⑤家と注意点.jpg 36.37 KB
地盤改良工事で後悔しないために、以下の注意点を確認しておきましょう。
地盤改良工事を扱う会社によっては、得意とする工法が異なる可能性があります。比較的安価な表層改良工法で済むような土地でも、施工会社によっては柱状改良工法を提案されるかもしれません。口コミなどで特徴を確認し、信頼できる施工会社に依頼しましょう。
依頼する会社によって、地盤改良工事の費用が異なります。そのため、複数の会社に見積もりを作成してもらい、工事内容と費用の両面を考慮したうえで依頼先を選ぶのがおすすめです。
地盤改良工事の費用は、はじめから予算に入れておくと安心です。地盤改良工事が必要かどうかは、地盤調査をしなければ判断できません。そのため、資金計画の段階で地盤調査と地盤改良工事の費用を計算し、確保しておきましょう。

>>参考コラム:注文住宅の相場はどのくらい?費用の内訳や予算計画を立てる際のポイントも!
依頼する会社が決まったら、地盤改良工事の内容について詳しく確認しましょう。とくに、残土の処理については明確にしておく必要があります。確認を怠ると、のちのち誰が処理をするのかでトラブルになるリスクがあります。

残土はどうするのか、処理まで依頼できるのか、費用はいくらかかるのかを確認すると良いでしょう。また、地盤改良工事の全過程が終了したら報告書をもらい、内容を把握しておくのをおすすめします。

マイホームについて考える夫婦
マイホームの計画をする若い夫婦.jpg 53.9 KB

最後に、地盤改良工事におけるトラブルと解決策、予防策をまとめました。
重機を使用する地盤調査、地盤改良工事では、振動や騒音が発生します。また、粉塵が飛び散ることがあり、近隣住民とのトラブルになりかねません。

工事が始まる前にあいさつに行き、近隣住民へ説明しておく必要があるでしょう。工務店が対応してくれるかどうかを、打ち合わせ段階で確認しておくのがおすすめです。また、工務店の担当者だけでなく、お施主様も周囲の住民にあいさつをしておくと、トラブル発生のリスクを下げられます。
地面を掘り進めるなかで、遺跡などの埋蔵文化財が発見された場合は、工事を中断しなければいけません。地盤改良工事で頻繁に起こることではありませんが、念頭に置いておくと良いでしょう。

遺跡を発見したら市町村に連絡し、対応が終わるまで工事を進められません。また、埋蔵物を掘り出す費用をお施主様が負担しなくてはいけない場合があります。土地選びの際は、埋蔵文化財マップを参考に、リスクが低い場所を選ぶのをおすすめします。

キッチンからみたリビングと小上がり
写真⑦徳島県_キッチンからみたリビングと小上がり.jpg 421.43 KB
住宅を建てる前には地盤調査で地盤の強さを調べなくてはいけません。さらに、軟弱な地盤だと判明した場合には、地盤改良工事をする必要があります。地盤調査と地盤改良工事は方法によって費用が異なりますが、資金計画の段階で予算に組み込んでおくと安心です。

R+houseネットワークの工務店では、建築家が手掛けるデザイン性が高い住宅をお施主様の予算に合わせてご提案します。ライフスタイルを丁寧にお伺いし、理想とする暮らしのイメージを共有してプランに反映。また、自然の力を利用して省エネな暮らしができる「パッシブデザイン」を採用しています。一年中快適に暮らせるマイホームを建てるなら、R+houseネットワークの工務店にご相談ください。

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