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注文住宅の費用は?さまざまな相場やコストを抑えるポイントなど徹底解説

更新日 2025.11.17 / 公開日 2025.11.14
#注文住宅 #新築 #コスト #一戸建て #マイホーム

注文住宅にかかる費用は、主に土地取得費、建築費、そして諸費用の3つに分けられます。全体の費用感を知るためには、地域の土地価格や建築費の相場を把握することが大切です。この記事では、注文住宅に関わるさまざまな費用相場を徹底的に解説します。建築費の相場別に建てられる家のイメージや、建築会社の選び方、コストを抑えるポイントまで詳しくご紹介します。これから注文住宅を検討している方は、ぜひご参考にしてください。

スロープがあるグレーの外壁の家
目次

住宅購入に関するイラスト
写真②住宅購入に関するイラスト-min.jpg 83.02 KB
注文住宅を建てる際には、家づくりにかかる費用相場を理解することが大切です。無理のない予算計画を立てるためにも、全体の費用感をしっかり把握しておきましょう。
家を建てる際に必要な費用は、大きく分類すると「土地取得費」、建物の「建設費」、そして、その他の「諸費用」の3つに分けられます。まずは、これらの相場から、詳しく見ていきましょう。
住宅金融支援機構の「2024年度 フラット35利用者調査」のデータをもとに、土地の取得にかかる費用の相場を見ていきましょう。土地と注文住宅をセットでローンを組んで建てた場合の平均土地取得費用は、全国平均で1,495.1万円でした。土地の価格は、地域や立地条件によって大きく変動します。首都圏や、その他地域と比較して見てみましょう。

地域 土地取得費
全国平均 1,495.1万円
首都圏 2,285.0万円
近畿圏 1,826.0万円
東海圏 1,359.8万円
その他地域 985.0万円


首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)と、その他の地域では、土地取得費(土地価格)に大きな差があることがおわかりいただけると思います。

参考元:住宅金融支援機構|2024年度集計表
参考元:住宅金融支援機構|調査の概要
続いて、上物となる建物を建てるための建築費の相場を見ていきましょう。

本体工事費と別途工事費

建築費は主に、建物そのものの「本体工事費」と、駐車場や庭などの屋外設備にかかる「別途工事費(付帯工事)」の2つに分類されます。注文住宅の建築費の内訳は、一般的に本体工事費が全体の約70~80%、そして別途工事費が約15~20%を占めるとされています。

なお、本体工事費と別途工事費の内容は、以下の通りです。

本体工事費 基礎、
土台・柱、
構造体、
内装(壁、床など)
外装(屋根、屋上など)、
設備(水回り、電気)
など
別途工事費 (付帯工事) 駐車場、
塀・フェンス、
門、
庭、
植栽などの外構工事、
電気の配線、
給排水管の引き込み、
ガス管の引き込み工事 ※地盤調査、
地盤改良にかかる工事費用
など

注文住宅の建築費相場

国土交通省の2024年度「住宅市場動向調査」によると、注文住宅の住宅建築資金
は、全国平均4,695万円でした。三大都市圏の平均は5,243万円と、全国平均を大幅に上回る結果となっています。


近年の全国平均推移を見ても、2022年度は3,935万円、2023年度は4,319万円となり、建築費が年々増加傾向にあることがわかります。建築費が高騰している理由はいくつかありますが、主に家を建てるための建築資材など材料費や、エネルギー資源の価格上昇、職人や建築現場の方々の人件費上昇が影響していると考えられます。

参考元:国土交通省|令和6年度 住宅市場動向調査

>>参考コラム:注文住宅の価格は高騰中?推移や原因、コストを抑えるコツを解説!
上記で述べた費用以外にも、税金や手続きにかかる諸費用があるのも忘れてはなりません。注文住宅にかかる諸費用は、一般的に土地取得費と建築費の合計額の10%前後といわれています。なお、諸費用の内容は、下記の通りです。

諸費用 土地取得の仲介手数料、
測量・地盤調査費用、
住宅ローンの各種手数料、
不動産取得税、
登録免許税、
火災保険料、
表示登記費用、
地鎮祭の費用、
印紙代、
引っ越し費用、
家具家電の購入費用
など


例えば、3,000万円の注文住宅を検討している場合は、諸費用だけで300万円前後はかかる計算です。予算計画を立てる際には、諸費用も忘れずに含めておきましょう。

>>参考コラム:注文住宅の購入には諸費用がかかる!項目や費用の目安を知っておこう

住まいについて相談する夫婦
住まいについて相談する夫婦 .jpg 93.97 KB

ここまで注文住宅にかかる費用の相場をご紹介しました。続いては、理想の注文住宅と無理のない住宅ローン返済計画を立てるために、予算の考え方をいくつかご紹介します。
まずは、ご自身の年収(あるいは世帯年収)から、将来を見据えて安心して返済できる住宅ローンの借入額を決める方法です。住宅ローンには借りられる上限がありますが、最大限度まで借りるのではなく、突発的な出費に対応できるように、無理のない返済金額を検討する必要があります。

返済負担率

そこでまず参考にしたいのが「返済負担率」です。返済負担率とは、収入に占める年間返済額の割合を指し、この数値が低いほど、ゆとりを持って返済できます。無理のない返済を目指すには、返済負担率を30%程度に抑えるのが望ましいといわれているため、ご自身の年収と照らし合わせて計算することで、無理のない借入限度額の目安がわかります。例えば、年収600万円の方の場合は返済負担率30%で試算すると、年間の住宅ローン返済額は180万円です。

年収倍率

「年収倍率」も注文住宅の予算を考えるとき、参考になる指標の1つといわれています。年収倍率とは、年収の何倍くらいの住宅ローンを借りているかを表す数値です。「2024年度 フラット35利用者調査」の結果をみると、物件の種類別の年収倍率は以下の通りです。

物件の種類 年収倍率
土地付注文住宅 7.5倍
注文住宅 6.9倍
建売住宅 6.7倍
中古戸建 5.3倍


物件の種類によって差はありますが、年収の5.3~7.5倍の借入金額となっています。こちらの調査における年収倍率は、「所要資金を世帯年収で割った数値」となっているため、所要資金は住宅ローン+自己資金も合わせた合計の金額となります。それを考慮しても、注文住宅を建てる際の相場は、年収倍率6~7倍を目安といえるでしょう。

参考元:住宅金融支援機構|2024年度 フラット35利用者調査

>>参考コラム:【保存版】住宅ローン完全攻略ガイド!金利タイプやシミュレーションも
先ほど触れた通り、エリアによって土地取得費用は大きく変動します。そのため、注文住宅の予算を考える際に、土地相場から検討する方も少なくありません。全国の地価公示や坪単価を参考に、希望の土地周辺の相場感をチェックしてみましょう。参考までに、2024年度公示平均価格から、都道府県庁所在地別の住宅の平均価格のトップ5を以下の表にまとめました。

県庁所在地 2024年度公示平均価格(/㎡) 1坪あたり(/坪)
東京都23区 704,600円 232.9万円
大阪市 265,000円 87.6万円
横浜市 245,800円 81.3万円
さいたま市 229,500円 75.9万円
京都市 227,900円 75.3万円


参考元:国土交通省|都道府県庁所在地の住宅地「平均」価格
ご自身のライフスタイルに応じた住宅の部屋数や床面積(広さ)から、建築費用を決める方も多くなっています。だいたいの部屋数や間取りが決まると、必要となる床面積が明確になり、建築費用が予測できるでしょう。

家族の人数や依頼する建築会社によって、建築費用は大きく変動しますが、参考まで「2024年度 フラット35利用者調査」の結果から、注文住宅における敷地面積(土地全体の広さ)と住宅面積(建物の広さ)、そして建設費の相場をご紹介します。

区分 敷地面積 住宅面積 建設費
全国 258.8㎡(78.28坪) 118.5㎡(35.84坪) 3,932.1万円
首都圏 176.1㎡(53.27坪) 117.6㎡(35.57坪) 4,252.7万円
近畿圏 190.7㎡(57.68坪) 122.0㎡(36.90坪) 4,118.6万円
東海圏 262.8㎡(79.49坪) 119.3㎡(36.08坪) 3,935.5万円
その他地域 320.3㎡(96.89坪) 117.9㎡(35.66坪) 3,741.7万円


地域によって、土地費用はもちろん、建てられる住宅の広さや建築費も大きく異なります。注文住宅の予算を決める際には、地域の土地相場や建築の相場をしっかり確認することが大切です。

参考元:住宅金融支援機構|2024年度 フラット35利用者調査

机の上に置かれた設計図面と住宅模型
写真④机の上に置かれた設計図面と住宅模型 .jpg 90.51 KB
続いて、注文住宅の価格に影響を与える4つの要素を詳しく見ていきましょう。
これまで触れた通り、土地の価格は地域によって大きく異なります。加えて、土地の状態も費用に大きく関わってくるポイントです。例えば、土地の整地など造成(ぞうせい)が必要なケースは、費用が増えるでしょう。また、地盤調査をした結果、地盤改良が必要な土地である場合も、別途工事費用がかかることになります。

>>参考コラム:【注文住宅の土地探し】完全攻略ガイド!失敗例から学ぶ成功の秘訣も
注文住宅を建てる場合は、延床面積(坪数)が大きくなればなるほど、材料費や工事費が増加します。加えて、間取り(部屋数)の複雑さも建築費に影響を与えるポイントです。建物の形状や屋根の形にこだわれば、施工費がアップする可能性が高まるでしょう。

>>参考コラム:平屋と二階建てならどっちを選ぶ?コストや利便性などを徹底比較!
住宅の設備や仕様によって、費用が大きく異なります。建築会社の標準仕様を選ぶと追加料金はかかりませんが、グレードや最新設備にこだわると価格は高くなります。グレードアップを検討する機会が多い住宅設備としては、キッチンや浴室、洗面、トイレなどの水回りです。また、床や壁の内装の材質や種類によっても価格が大きく変わります。
土地の条件や建物の仕様によって費用は変わりますが、信頼できる建築会社選びもコストを抑えるポイントです。注文住宅を建てるときには、いくつかの選択肢があります。ハウスメーカー、工務店、設計事務所の特徴や強みを、以下の表にまとめてあります。

特徴 強み コスト
ハウスメーカー 全国展開する大手企業が多い。
全国に支店や営業拠点があり、住宅展示場やモデルハウスを持っているケースが多い。
・工期が比較的短い
・品質が安定している
・保証がしっかりしている
比較的高い
工務店 ハウスメーカーよりも狭い地域内で、地元密着型で営業している場合が多い。
会社規模や店舗数はさまざまで、工務店の種類は多岐にわたる。
・地域風土に合った家が建てられる
・間取りやデザインの選択肢が豊富
・連絡や相談がしやすい
予算内で選べる
設計事務所 建築家がオリジナリティーの高い住宅を設計する。
さまざまな設備や仕様から選べる、こだわりの家づくりをしたい方に向いている。
・土地に合わせた提案ができる
・オンリーワンの家づくりが叶う
・一定の品質、仕上がりに満足感がある
高額になる可能性


コスト面でいうと、大手のハウスメーカーは、工場生産の標準化で建材費は抑えやすいですが、営業目的の広告費や人件費が価格に反映されるため、総合的に見ると比較的高くなる傾向でしょう。また、建築家の設計事務所も自由設計が基本になっていますが、コストは高額になりやすいといわれています。

一方、工務店はさまざまな種類や規模の企業があり、予算に合わせたコストを検討できます。工務店によって品質にバラつきがあるといわれているため、気になる工務店の施工力や提案力をしっかりと見極めることが大切です。

R+houseネットワークの工務店では、建築コストを抑えるためにさまざまな仕組みづくりを行っています。例えば、メーカー直発注のシステムを整えて仕入れ価格を抑えたり、天井の高さの標準設定にして建築材料を無駄なく使えるようにしたりなど、数々の工夫を取り入れています。注文住宅の予算や費用感について、疑問や不明点がありましたら、ぜひお近くのR+houseネットワークの工務店までご相談ください。

>>参考コラム:注文住宅を建てるなら工務店?設計事務所とハウスメーカーの違いも徹底解説!

用途別にメリハリの利いたLDK
写真⑤鳥取県_用途別にメリハリの利いたLDK-min .jpg 436.87 KB
ここからは、土地取得費を除いた建築費の相場別に、どのような注文住宅が実現可能か詳しくご説明します。建築費を「2,000万円台」「3,000万円台」「4,000万円台以上」の3つに分けて、それぞれの価格の住宅の特徴や、向いているご家族のタイプや注意点を見ていきましょう。
2,000万円台で建てられる注文住宅は、比較的コンパクトな住宅が中心になります。「住宅市場動向調査」によると、現在(2024年度)の注文住宅における住宅建築資金は全国平均で4,695万円、2年前(2022年度)でも3,935万円となっています。そのため、全体的に見ても、建築費2,000万円の注文住宅を建てるケースは少ないといえるでしょう。

しかし、土地価格が安い地域、もしくは土地をお持ちの方が、コストを抑えて予算に無理のない範囲でマイホームを建てるのにはぴったりです。2,000万円台の注文住宅は、一般的に3LDK~4LDKのシンプルな間取りや、標準設備を選択する方が多くなっています。建築会社が提供する規格プランを活用すると、理想の住まいでありながら、建築にかかるコストをしっかりと抑えられるでしょう。ただし、仕様やデザインの自由度は低く、将来的な間取り変更が難しいケースも考えられます。

こんな方におすすめ
・初めてのマイホーム購入する方
・単身、2人・3人の小規模家族
・ローコスト重視で無理のない予算内でマイホームを建てたい方
3,000万円台の注文住宅は、標準的な広さと設備を備え、プラン自由度も比較的高くなるでしょう。延床面積も30坪台が確保でき、好きな間取りやデザインを選ぶことができます。また、WIC(ウォークインクローゼット)や土間収納をつけたり、外装・内装などのグレードを調整したりといった選択肢も増やすことが可能です。一般的には、3~4人家族が快適に過ごせる広さを確保できる価格帯といわれており、3,000万円台後半になると、さらに設備や住宅性能の向上も検討できるでしょう。余裕がある場合は、キッチン設備のグレードアップ、省エネ設備の導入もおすすめです。選択肢が増える分、必要なものと不要なものの選別を行い、予算オーバーに気をつけましょう。

こんな方におすすめ
・夫婦+お子様1~2人程度のファミリー層
・住宅の機能性やデザインをご自身で選びたい方
・多少のこだわりを叶えつつ、コストを抑えたい方
建築費に4,000万円台をかけられる場合は、高性能設備や十分な広さ、こだわりのデザインの住宅が検討できます。土地にもよりますが、延床面積でいうと40坪前後もしくはそれ以上の広さを確保した住宅が建てられるでしょう。もしくは、延床面積30坪台で、ハイグレードな仕様や設備を取り入れることも可能です。例えば、吹き抜けのある広いリビングや、大きなパントリー、ファミリークローゼットなども取り入れられます。

室内空間を快適に整えるために、住宅性能にこだわり、高性能断熱材や省エネ設備を採用する方も多いでしょう。また、建築素材や内装もこだわり抜いたデザイン性の高い住宅が多い傾向です。一方、住宅のメンテナンスにも費用が発生するため、初期コストだけでなく長期的なコストを重視して設備やデザインを選ぶように気をつけましょう。

こんな方におすすめ
・開放的な室内空間、住宅性能とデザイン性を求めるファミリー層
・長期的な住みやすさを重視している方

R+houseネットワークの工務店では、多様な予算に対応し、コストパフォーマンスと品質の高い家づくりをサポートしています。お施主様の希望の費用感、価格帯に合わせたプランをご提案し、無駄なコストを抑えながら理想の住まいをご提供することも可能です。安心して家づくりが進められるよう、一緒に資金計画やライフプランのシミュレーションを行います。

住宅とお金の問題イメージ
写真⑥住宅とお金の問題イメージ-min.jpg 84.22 KB
注文住宅の相場を知るには、坪単価の相場を知ることが大切です。ここからは、注文住宅における坪単価の定義や、坪単価別の住宅イメージについて見ていきましょう。
坪単価とは、建物の床面積1坪ごと(約3.3㎡)にかかる建築費用の目安を指します。価格比較の指標として使われるケースが多くなっています。注文住宅の坪単価は、下記の計算式から求めてみましょう。

注文住宅の建物本体価格÷延床面積(坪数)=坪単価

例えば、3,000万円の建物本体価格で延床面積が40坪の注文住宅の場合、坪単価は75万円と計算されます。
坪単価は建物本体価格をベースに計算しますが、坪単価に含まれる費用と含まれない費用があるため注意が必要です。すべての費用が含まれているとは限らないため、気をつけましょう。

含まれる費用 建築本体工事費、
設計費用(場合による)、
基本設備費など
含まれない費用 土地代、
外構工事、
諸費用(登記費用、税金、引越し費用など)、
オプション費用


一般的な建物本体価格には、本体をつくるための材料・工事費が坪単価に含まれますが、建築会社によって異なるケースがあります。とくに、ベランダの床面積や照明の設備が坪単価に含まれているのかは、各建築会社により異なるため、よく確認しておきましょう。

>>参考コラム:注文住宅の坪単価とは?坪・㎡(平米)の広さの目安を解説!
ここからは、坪単価の価格帯別にどのような注文住宅が建てられるのか、見ていきましょう。

建築会社や建物の構造によって価格は変動しますが、ローコストの注文住宅であれば約55~70万円、一般的な注文住宅の坪単価は、約70~100万円とされています。高級な注文住宅になると、坪単価が100万円以上となるケースもあります。

住宅のイメージ 坪単価 内容
ローコスト住宅 55万円~70万円 規格化された間取りや設備が多い。
コストを抑えたプラン。
ミドルクラス住宅 70万円~100万円 間取りプランの自由度が高まり、標準設備を備えている。
品質とコスパのバランスが良い。
高級住宅 100万円以上 間取りやデザインの自由度が高く、性能もこだわりが反映される。
高性能設備や高級建材を使用している。


坪単価だけで費用を判断すると、建築会社によって差が出たり、実際の総費用はそれよりもより高くなったりするケースがあるでしょう。注文住宅の相場を理解して比較検討するためには、坪単価だけでなく、建物費用の内訳をしっかり確認することが必要です。

参考元:政府統計の総合窓口(e-Stat)|建築着工統計調査

マイホームまでのステップ
写真③マイホームへのプロセス.jpg 62.45 KB

ここからは、注文住宅を建てる建築会社の選び方や、事前に決めておくこと、情報収集のコツなどをステップごとに見ていきましょう。
建築会社を選ぶ前に、まずは家族で「どんな家を建てたいか(暮らしたいか)」を話し合うところからスタートしましょう。求める条件を家族全員が出し合い、優先順位をつけ、理想の住まいや希望する土地を明確にしていきます。建てたい家のイメージが固まったら、土地や建物の総予算、住宅のデザインテイスト、間取りや部屋数を整理していきましょう。

続いて、理想とする家のイメージと予算に合わせて、依頼先となる建築会社の種類を選んでいきます。前述した通り、建築会社にはハウスメーカー、工務店、設計事務所の大きく3種類があります。それぞれ特徴や強みを比較しながら、ご自身が理想とする注文住宅が建てられる建築会社を選んでいきます。
まずは、インターネットを活用して、実際に注文住宅を建てた方の口コミやインタビュー、施工事例を閲覧してみましょう。リアルな口コミ情報や、実際の施工事例の写真は、建築会社選びに大変役立ちます。

気になる建築会社が見つかったら、公式サイトから資料請求してみましょう。カタログには具体的に採用している構造や工法、住宅性能などが記載されています。それぞれの建築会社の特徴の理解を深めましょう。
気になる建築会社が何社か絞れたら、ハウスメーカーなら住宅展示場、工務店や建築会社ならモデルハウスや無料相談会に予約をして、足を運んでみましょう。実際にモデルハウスを訪れることで、住宅の住み心地や使い勝手を体感できます。見学会や家づくりに関するイベントでは、今後のマイホームにも取り入れられるさまざまなヒントがありますので、積極的に参加してみましょう。

また、イベントを通して、実際に営業担当やスタッフの方々と話すことができます。直接会話することで、各建築会社の提案力や信頼感を見極める良い機会にもなるでしょう。
なお、R+houseネットワークの工務店では、全国各地でさまざまな家づくりに関する以下のイベントを開催しています。

イベント名 内容
モデルハウス・完成見学会 実際のモデルハウスで、
建築家の優れた設計・デザインと、高断熱高気密の住宅の快適性を体験できます。
賢い家づくり勉強会 注文住宅で家づくりを始める前に、
知っておきたい知識やノウハウをまとめて身につけられます。
おうちのギモン個別相談会 注文住宅に関するさまざまな疑問を解消できるイベントです。
お金のことなど、テーマはいくつでも問題ありません。
人目を気にせずに個別でご相談いただけます。


詳しいイベント情報は、R+houseネットワークのイベントページもしくは各工務店の公式サイトからチェックできます。ご希望エリアの予約可能なイベントをお調べいただき、ご予約の上、ぜひお越しください。

>>R+houseネットワークのイベント情報はこちら
>>R+houseネットワークの工務店を検索する
気に入った建築会社が見つかったら、正確な費用感を把握するために見積もりを依頼してみましょう。同じ条件とデザインで複数社の見積もりを取ると、建築会社を比較しやすくなります。

見積書は、大まかな「概算見積もり」と詳しい「詳細見積もり」の2タイプがあります。概算見積もりは、おおまかな費用を把握するための見積もりになるため、詳細がわからない項目があれば担当者に確認してみましょう。見積もりの内訳や、不明点を丁寧に説明してくれるかどうかも、建築会社を見極めるポイントになります。

コストと書かれた紙を切ろうとしているハサミ
写真⑧コストと書かれた紙を切ろうとしているハサミ -min.jpg 54.91 KB
ここからは、注文住宅のコストを抑えるポイントを6つご紹介します。「どうしたら費用を抑えられるの?」と悩んでいる方、「予算オーバーしてしまうかも…」という方は、ぜひ参考にしてください。
予算が膨らんでしまう理由の1つとしては、住まいに対する希望を盛り込み過ぎてしまっている可能性があります。注文住宅のコストを抑えるには、まず「Must(ここだけは譲れない)」「Want(できれば欲しい)」というポイントを明確にし、取捨選択していきましょう。優先順位をつけることで、本当に必要な条件が見えてくるはずです。

>>参考コラム:注文住宅のこだわりを予算内で叶えるには?優先順位や失敗事例をご紹介
土地を見直すことも、大幅な費用削減につながるでしょう。例えば、人気が高い南道路以外や、台形や旗竿地(はたざおち)などの不整形地も候補に入れると、選択肢が広がります。土地価格が高くなってしまう条件をあえて避けることで、土地価格がぐっと下げられる可能性があります。

>>参考コラム:旗竿地の魅力とは?土地選び・家づくりのポイントと施工事例もご紹介
建物の仕様を考え直すことで、費用を抑えられるでしょう。例えば、建物の形状をできるだけシンプルなデザインにするのもおすすめです。2階建てを総2階構造にしたり、窓のサイズや数を減らしたりすると、材料費や人件費を削減できるでしょう。また、建物の形状をシンプルにすると、将来的な維持費も少なく済み、暮らしてからメンテナンスしやすくなるのも大きなメリットです。

内装に関しては、水回りを1箇所にまとめるのがおすすめです。キッチン、浴室、トイレを集約すると、配管ルートを簡略化でき、工事費の削減につながります。
費用を抑えたい場合は、住宅設備のグレードを下げることも検討してみましょう。とくに、キッチンや洗面台などの水回りは、最新の設備ではないもの、素材のランクを下げると、大幅なコスト削減につながります。
注文住宅を建てる際には、住宅関連の補助金や助成金制度、住宅ローン控除などの減税制度を活用できる可能性があります。住宅に関する補助金制度は、子育て世帯向け、エコ住宅に関するものなど、さまざまな種類があります。そして、その運営主体も国や市町村など、さまざまです。それらの制度が上手に活用できれば、数万円~数百万円の補助が受けられることも。補助金を上手に活用すると、土地や建物を見直さなくても、そのままの条件で理想の家づくりが叶う可能性もあるでしょう。

新築の注文住宅を対象とした国の補助金や助成金制度には、下記のような制度があります。なお、補助金が上限に達して終了しているものもあるため、現在の募集状況は各運営元の公式サイトよりご確認ください。

・子育てグリーン住宅支援事業(住宅省エネ2025キャンペーン)
・給湯省エネ2025事業(住宅省エネ2025キャンペーン)
・戸建住宅ZEH化等支援事業


各地方自治体でも、さまざまな住宅関連の補助金や助成金制度があります。お住まいの都道府県および市町村の公式サイトを確認して、活用を検討してみましょう。

参考元:環境省|子育てグリーン住宅支援事業
参考元:経済産業省|給湯省エネ2025事業
参考元:一般社団法人 環境共創イニシアチブ|戸建住宅ZEH化等支援事業

>>参考コラム:子育てグリーン住宅支援事業を解説!2025年のマイホーム建築をお得にする術
>>参考コラム:【最新版】住宅関連補助金や税制優遇制度は?新築やリフォームで使える!
家づくりにかかる費用でお悩みなら、まずは住宅のプロに相談してみるのも1つの手です。建築費用を抑えたい場合、安易に値切るよりも、建築会社のプロに予算や要望をじっくり相談してみましょう。コスト削減の提案や費用の見通し、おすすめの素材選びなど、上手にコストを抑えるアイデアをアドバイスしてくれるはずです。

また、住宅関連の補助金や助成金制度の申請手続きに関しても「何が使えるのかわからない」「手続きが複雑…」と悩んでしまうケースも少なくありません。お困りごとがあれば、地域の家づくりに精通している、建築会社や工務店にいる専門家に相談してみましょう。

R+houseネットワークの工務店では、住宅費用に関するお悩み、各種補助金や税制優遇についても詳しくご案内しております。補助金の適用の可否は、家を建てる地域や時期によっても異なります。お近くのR+houseの店舗まで、お気軽にご相談ください。

グレーの腰壁のキッチン&ダイニング
写真⑨三重県_グレーの腰壁のキッチン&ダイニング.jpg 170.13 KB
今回は、注文住宅のさまざまな相場に関するデータや、基本情報をご紹介しました。注文住宅を建てようと考えたら、まずはご家族で理想の住まいの条件を話し合ってみましょう。現在のライフスタイル、将来的な暮らし方、そして予算を検討しながら、土地と建物の相場を正しく把握していくことが大切です。

R+houseネットワークの工務店では、無理のない予算で理想の注文住宅を建てるお手伝いをさせていただきます。自社の強みを活かした、コストパフォーマンスの高い家づくりで、無駄なお金と手間をかけずに、快適に暮らせる家づくりを実現することができます。資金計画についてのご相談も、お施主様と一緒に考えて家づくりのサポートが可能です。これから注文住宅をお考えの方は、ぜひR+houseネットワークの工務店にお声がけください。

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