新築の注文住宅で失敗・後悔しやすい水回り計画
ALT_写真2-手書き風の平屋の間取り図イラスト .jpg 93.05 KB水回りを「使いやすく工夫したい」と考える方は多いのではないでしょうか。水回り計画で後悔しないために重要なのが、失敗例を把握しておくこと。水回りの失敗で多く見られるのが、スペース不足と配置ミスです。ここでは、2つの主な失敗について、どのような例があるのかご紹介します。
スペース不足
図面上ではスペースが足りているように見えても「実際に住んでみたら狭くて不便だった」ということはよくあります。スペース不足の失敗例をいくつかピックアップしてご紹介します。
洗面所が狭くて混雑する
水回りの間取りで後悔しがちなのが、洗面所が狭いことによる混雑です。子どもが小さいうちは、洗面所の狭さが気になることは少ないでしょう。しかし、洗面所のスペース不足は、家族が増えるほど、そして子どもが大きくなるほど深刻化します。子どもが成長して早朝に家を出るようになれば、大人の出勤時間と重なる可能性もあるでしょう。中学生や高校生になると、身だしなみを整えるのにも時間がかかることが多く、さらに不便だと感じるかもしれません。
脱衣所が狭い
脱衣所のスペース不足も、水回りで後悔しやすいポイントです。単に脱衣所が狭いというだけでなく、そもそも洗面所と空間を分けなかったことを後悔するケースも多く見られます。従来の住まいは、洗面所・脱衣所が一緒になった洗面脱衣室が一般的でした。しかし、近年は洗面所と脱衣所を分ける方が増えています。
洗面所と脱衣所を別々にした場合も、広さは使いやすさを左右する重要な要素です。特に注意したいのが脱衣所の広さです。
収納が少ない
収納スペースが少なくて困るケースもあります。例えば、ランドリースペースで洗う・干す・たたむという動作をする場合、同じ空間に洗濯物をしまえたら、家事がラクになるでしょう。しかし、収納スペースが少ないと、洗濯物を片づけるために離れたところまで歩かなければいけなくなってしまいます。
配置ミス
生活スタイルに合わない場所に水回りを配置することなども、後悔につながりやすいといえます。水回りの配置で失敗しがちな例をご紹介します。
キッチンと洗濯スペースが離れている
キッチンから離れたところに洗濯スペースがあると、料理しながら洗濯機を回したり干したりすることが難しくなります。家事を同時に進めることはよくあることです。家事をするたびに離れた場所への移動が必要だと負担が大きくなるため、キッチンと洗濯スペースはまとめて配置するのがおすすめです。
トイレと寝室が近すぎる・遠すぎる
トイレと寝室の配置に関連した失敗例も多く見られます。寝室のすぐ近くにトイレがあると、水を流す音で家族が目覚めてしまう可能性があります。しかし、極端に離れたところに配置してしまうと、夜は暗い廊下を歩いてトイレまで行かなければならず、暮らしにくくなるでしょう。そのため、トイレと寝室は、近すぎず遠すぎない距離に配置するのがおすすめです。
トイレのドアが玄関やリビングから丸見えになる
トイレと玄関・リビングの位置関係も注意したいポイントです。玄関ドアを開けたときにトイレのドアが丸見えだったり、リビングからトイレを使っている気配が分かりやすかったりすると、来客時にお互い気まずい思いをする可能性が高いでしょう。
玄関近くにトイレをつくるのなら、コーナーを少し曲がったところに設置するのがおすすめ。丸見えにならないように、遮る壁をつくるのも1つの手です。また、音や臭いが気になるなら、玄関やリビングから少し離れたところにトイレを配置しましょう。
キッチンと玄関が離れている
キッチンと玄関との距離も重要です。食材を買って帰宅したあとは、生鮮食品を早めに冷蔵庫にしまう必要があります。離れた場所にあるキッチンまで重い荷物を運ぶのは重労働であり、毎日のこととなるとストレスが蓄積されます。水回りの間取りは、帰宅後の動線も加味して決めましょう。
注文住宅で水回りの間取りを優先的に考えるべき理由
ALT_写真3-家の模型を使って説明をするビジネスマン .jpg 58.9 KB注文住宅を建てるときは、水回りの配置を最初に考えることが大切です。なぜ先に検討すべきなのかについてご説明します。
家事の負担が変わるため
1つ目の理由は、水回りの間取り次第で家事の負担が大きく変わるためです。先述のように、キッチンと洗濯スペースが離れている場合は、料理の合間に洗濯をこなすことが負担になりやすいでしょう。
また、洗濯だけを考えても、洗う・干す・たたむ・しまうといった動きをまとめてできないと、作業効率が悪くなります。このほか家の中に行き止まりがあると、家事をする際に無駄な往復移動が必要になるといった失敗例などもあるため、慎重な検討が求められます。
日常生活のストレスを左右するため
洗面所・脱衣所・浴室は家族が毎日使う空間のため、うまく配置しないと生活のストレスが大きくなります。
例えば、帰宅後に手を洗い、脱衣所で服を脱ぎ、そのまま浴室に行けるような間取りにしておくと、動線がスムーズです。入浴後も、浴室に隣接した脱衣所で着替えができれば、移動の手間がなくて便利です。
ただし、水回りをまとめると、家族が出かける前の時間に洗面所が混雑しやすいといった問題が生じることも。朝の忙しい時間はお互いにストレスが溜まるでしょう。この問題を解決するために、回遊性のある間取りを取り入れるケースもあります。行き止まりのない動線をつくることで家族がすれ違う際のストレスを軽減し、人の流れをスムーズに分散できます。
このように水回りの間取りは、家事や日常生活の負担・ストレスと密接な関係があることが特徴です。ただし、適した間取りはライフスタイルによっても変わります。暮らし方にぴったりの間取りを実現するためにも、水回りの配置は優先的に考えるのがおすすめです。
【注文住宅の水回りの基本】成功するためのコツ
ALT_写真4-チェックシートをみる女性.jpg 89.87 KB注文住宅の水回りの配置を考える上で重要なのが、基本を知っておくこと。ここでは、水回りの配置で成功するために押さえておきたいコツをご紹介します。
【コツ1】移動距離・動き・回遊性を意識する
快適な暮らしを求めるなら、水回りの移動距離・動き・回遊性を考えた間取りを検討してみると良いでしょう。この3つの要素は、家事動線・生活動線を考える上で重要となります。ポイントを見ていきましょう。
【移動距離を短くする】
水回りの間取りは、料理・洗濯などの家事動線に特に大きな影響を与えます。家事をする際は、キッチン・洗面所・脱衣所・浴室などを何度も行き来することが多いでしょう。こうした移動を365日行うことを考えると、家事動線が短いに越したことはありません。移動距離を少し短縮するだけでも、負担に大きな違いが出てくるでしょう。
【動きを把握する】
家族が生活を送るときの動き方を含めた検討も大切です。例えば入浴後は、適切な位置にタオルがあると便利です。収納の位置が適切でないと、濡れた体でタオルを取りに行く必要があります。どのような動きをするのか把握した上で、便利な配置を考えましょう。
【回遊性を持たせて動きやすさを生み出す】
【コツ2】リビング・寝室・玄関との位置関係を考える
水回りは、リビングなどとの配置を考慮することも大切です。家族団らんの時間を過ごすリビング、ゆっくりと休息を取る寝室などは、浴室やトイレから聞こえる水の音が気になりやすいもの。少し距離を離す工夫を取り入れると、快適に暮らせます。反対に玄関から洗面所・浴室などにアクセスできる間取りは、外の汚れを持ち込まない工夫としてもおすすめです。
【コツ3】ライフスタイルに合わせて配置する
ライフスタイルに合った水回りの配置は、生活を便利にしてくれます。子育て世帯・共働き世帯のほか、来客を考えたときの間取りを以下にまとめました。
【子育て世帯の間取り例】
・子どもの様子を見ながら家事をこなせるような間取りにする
・洗濯物が多くなりがちなため、ランドリールームを設置する
【共働き世帯の間取り例】
・玄関からキッチンに直接つながる間取りにする
・キッチンを中心とした回遊できる動線を確保する
【来客に備えた間取り例】
・リビングなどから洗濯物・脱衣所・トイレが見えないように配置する
・玄関の近くに手洗い場を設けてプライバシーを確保する
子育て世帯は、子どもの様子を見ながら家事ができる間取りがおすすめです。共働き世帯は、玄関からキッチンまでの距離がポイントとなります。キッチンを中心に回遊できる配置にすると、家事の負担を減らせるでしょう。来客時は、家族のプライバシーを守ることが大切です。家事動線や家族の生活動線と重ならないような間取りを考えると良いでしょう。
【コツ4】動線を間取り図に書いて見える化する
先述の移動距離や動き、空間の位置関係などを考えるときは、間取り図に朝・昼・夜の動線を書き込んでみることをおすすめします。動線を見える化することで、無駄な移動や効率的な配置が見えてくるでしょう。また、収納は動線とセットで考えることが大切です。住みにくくて後悔することがないように、動線・収納・設置スペースをよく検討してください。
水回りをまとめるメリット・デメリット
水回りの間取りに関しては、それぞれを離れたところにつくる分散配置よりも、近いところでまとめる集約配置がおすすめです。水回りをまとめるメリットと、デメリット・対策をご説明します。
集約配置のメリット
水回りをまとめるメリットは、以下の通りです。
・効率的な動線になるため家事や生活がしやすい
・設置コストを抑えられる
・水圧が低下しにくい
・掃除やメンテナンスがしやすい
・省エネ効果がある
先述のように、水回りをまとめると効率の良い家事動線・生活動線が生まれ、暮らしやすくなります。また、給水・排水経路が短くなるため、工事費用を削減できる、水圧が低下しにくいといったメリットもあります。
ほかには、掃除やメンテナンスのしやすさもポイントです。配管が集約されていれば、点検や修理もまとめて行えます。さらに、給湯器から各設備への距離を短縮できるので、熱損失が少なくなり光熱費も節約可能です。
集約配置のデメリットと対策
水回りをまとめるときに注意したいポイントは、以下を参考にしてください。
・水回りが混雑しやすい
水回りをまとめて配置すると、朝の忙しい時間帯などに家族が集まって混み合いやすくなります。
【対策方法】
・混雑しないように回遊動線のある間取りにする
【注文住宅の水回り動線】コンパクトでも快適にする間取りアイデア
ALT_写真5-設計図と建物の模型を使ってオフィスで作業する建築家.jpg 93.58 KB注文住宅は、間取りのアイデア次第で快適な生活が叶う点が魅力といえます。コンパクトな家だとしても、さまざまな工夫が可能です。ここでは、コンパクトでも快適に暮らせる間取りのアイデアをご紹介します。
【間取りアイデア1】一直線のレイアウトで家事ラク
水回りを一直線に並べたレイアウトは、短い距離で家事が完結することが特徴です。例えば、キッチン・洗面所・脱衣所・浴室を一直線に並べた場合、キッチンで料理をしながら、洗濯をしたりお風呂の準備をしたりできるでしょう。
一直線のレイアウトは、家族が生活する上でもメリットがあります。例えば、洗面所・脱衣所・浴室を並べたレイアウトでは、帰宅後に洗面所で手を洗い、脱衣所で汚れた服を脱いで浴室に直行できます。ウォークインクローゼットやトイレも近くにあれば、さらに便利でしょう。
【間取りアイデア2】回遊動線で行き止まりをなくす
【間取りアイデア3】収納スペースとつなげてさらに便利に
水回りは、ストック食品やリネンなど、置くべきものが多い場所です。しかし、家の広さによっては、キッチンや脱衣所などの空間を広くするのが難しいこともあるでしょう。そんなときに取り入れたいのが、パントリー(食品庫)やウォークインクローゼットなどの収納スペースとつなげる方法です。近くに収納スペースを配置すれば、水回り自体を大きくしなくても使いやすくなるでしょう。
【間取りアイデア4】帰宅動線に洗面台を組み込む
帰宅動線の良い間取りもおすすめです。帰宅動線とは、家に帰ってからリビングでくつろぐまでの経路のこと。玄関の近くに洗面台があると、帰宅後すぐに手洗いができます。子どもがいる家庭では、帰宅したあとの手洗いの習慣を身につけさせやすいでしょう。来客があった際も、自然に洗面所に案内しやすくなります。
【平屋と2階建てで変わる!】水回りの間取りの選択肢
ALT_写真6-東京都_グレーの外壁が特徴的な四角い2階建て住宅の外観.jpg 208.77 KB家を建てる際の選択肢として挙げられるのが、平屋と2階建てです。平屋と2階建てでは、水回りで考えたいポイントや選択肢が異なります。それぞれご紹介します。
平屋の場合
水回りは、基本的に北側に配置される傾向にあります。これは、日当たりの良い南側にリビングをつくるためです。しかし、水回りを南側に配置した平屋も存在します。日光がしっかり入るため、湿気が溜まりやすい水回りもカラッと乾いて心地良く暮らせるでしょう。
ほかには、水回りを家の中心に配置する方法もあります。キッチンを中央に配置すると、回遊性があるため家事効率もアップしやすいでしょう。回遊動線は、水回りを一直線に並べるときにも取り入れたいポイントといえます。
2階建ての場合
2階建ての場合は、1階に水回りを集中させる、2階にも水回りを配置するといった選択肢があります。それぞれの特徴は以下の通りです。
【水回りを1階に集中させる場合】
・料理をしながら洗濯するなど、家事を効率良く進めやすい
・帰宅後の手洗い動線をつくりやすい
・メンテナンスがしやすい
【脱衣所や洗濯機を2階に設置する場合】
・2階のバルコニーに洗濯物を干す場合は、効率的な洗濯動線が叶う
・1階を広く使える
・プライベート空間を分けられる
・夜に家事をする場合、寝室に近い場所で家事が完結するため使い勝手が良い
なお、すべての水回りを2階に配置すると、生活が不便になってしまう可能性があります。子どもが手を汚して帰ってきた際、1階のキッチンで洗われるのは抵抗がある方も多いのではないでしょうか。キッチン以外の水回りを2階にまとめる場合も、1階に手洗い場は欲しいものです。
【注文住宅の水回り】R+houseネットワークの施工事例
最後に、R+houseネットワークの工務店が手掛けた注文住宅の施工事例をご紹介します。水回りのアイデアとして、ぜひ参考にしてください。
洗面・脱衣所・浴室を一直線に配置
玄関の近くに手洗いスペースを設置
ALT_写真8-木製シューズボックスがある玄関と奥に見える洗面スペース.jpg 74.44 KB玄関を入ってすぐのところにある手洗いコーナー。帰宅後はスムーズに手洗いできます。洗面台の下には、タオルなど多くのものを収納できるスペースをつくりました。
>>施工事例:愛知県蒲郡市「広がり溢れる 外観が心地よい平屋」
ランドリールームで家事ラク
回遊性のあるアイランドキッチン
ALT_写真10-グレーのアイランドキッチンと白いタイル壁が特徴的な空間.jpg 131.6 KBアイランドキッチンを採用したことで、ぐるぐると回れる家事動線が生まれました。行き止まりがなく、家族と一緒に料理を楽しめます。キッチンの横には、クローゼットをつくりました。荷物や衣類を出し入れしやすい配置となっています。
>>施工事例:福岡県大牟田市「さりげなく目立つ家」
注文住宅のことならR+houseネットワークの工務店にお任せください!
理想の間取りを実現するコツは、動線に合わせて配置や収納を考えることです。そのためには、図面上に動線を書き込んでみることが重要です。朝の身支度や帰宅後の実際の動きを把握すれば、図面を眺めるだけでは気づかなかった課題が見つかるでしょう。
R+houseネットワークの工務店は、建築家とタッグを組み、プロならではの視点でお施主様のライフスタイルに合った水回りの間取りをご提案します。住宅性能にもこだわっており、断熱性・気密性の高い家を手の届く価格でご提供いたします。各工務店で開催している個別相談会では、水回りをはじめとするさまざまな内容をご相談いただけます。「暮らしやすいマイホームがほしい」「デザイン性も重視したい」という方は、ぜひご参加ください。
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