固定資産税はいくら?一戸建ての平均額
固定資産税はどう決まる?基礎知識を解説
ALT_写真3-家の模型を使って説明をするビジネスマ.jpg 52.29 KBでは、固定資産税はどのように決まるのでしょうか?固定資産税に関する基礎知識を詳しく見ていきましょう。
固定資産税の基準となる課税標準額と評価額とは?
固定資産税は、固定資産の評価額に、特例措置や負担調整措置などが適用された課税標準額をもとに計算されます。土地・家屋それぞれの評価額決定方法を詳しく見ていきましょう。
| 課税対象 |
評価方法 |
| 土地 |
土地利用用途別の売買実例価格などをもとに計算。宅地の場合は公示価格の7割が目安。 |
| 家屋 |
再建築価格(評価時点で対象物を新築した場合の費用)に経年減点補正率などを加味して計算。 |
固定資産税の金額は、原則として課税標準額の1.4%です。具体的な固定資産税の金額は、自治体から毎年届く納税通知書で確認しましょう。
参考元:総務省|固定資産税
固定資産税の金額が変動する要因
固定資産税と都市計画税の違い
固定資産税と同様、市町村(23区の場合は東京都)へ納める税金に都市計画税があります。主な違いは、以下の表の通りです。
|
固定資産税 |
都市計画税 |
| 課税対象 |
固定資産(土地・家屋・償却資産) |
市街化区域内にある土地や家屋 |
| 納税義務者 |
固定資産の所有者 |
市街化区域内に土地・家屋を所有している者 |
| 税率 |
標準税率1.4% |
上限0.3%(制限税率) ※各自治体の条例による |
| 目的 |
自治体運営の一般的な財源に充てられる |
都市計画事業・土地区画整理事業などに充てられる |
それぞれ税率は異なりますが、どちらも課税対象に対する課税標準額によって金額が決まります。
参考元:総務省|固定資産税の概要参考元:総務省|都市計画税参考元:東京都主税局|固定資産税・都市計画税(土地・家屋)
【計算方法】固定資産税の計算式と評価の流れをわかりやすく解説
ALT_写真4-家の模型と電卓.jpg 38.15 KB固定資産税は以下の計算式で求められます。
課税標準額×税率=税額加えて、減税などの政策的な特例措置がとられ、実際の支払い金額が定まります。実際の支払い金額が定まるまでの全体の流れや、計算方法を具体的に見ていきましょう。
参考元:総務省|固定資産税
固定資産税計算・支払いまでの流れ
固定資産税は以下の流れで決まります。
1.総務大臣が定めた基準に基づいて自治体の長が固定資産評価額を決定する
2.固定資産評価額をもとに課税標準額を決定する
3.課税標準額に税率(1.4%)をかけて税額を決定する
4.対象者のみ減額措置が適用される
5.納税通知書が届く
6.原則年4回の納期ごと分割で支払う(希望に応じて一括払いも可能)※自治体によって税率が1.4%ではない可能性があります。
参考元:総務省|固定資産税
【土地】課税標準額決定の基準
土地の課税標準額を決める際、小規模の住宅用地に対して税負担を軽減させる特例措置が適用されます。住宅用地とは、住宅やマンションといった居住可能な建物用の敷地のことです。適用条件を以下の表にまとめました。
| 住宅用地の面積 |
課税標準額の軽減率 |
| 200㎡以下 |
1/6 |
| 200㎡超過 |
1/3 |
評価額が1,500万円の土地を所有している場合の固定資産税の差を見ていきましょう。
| 区分 |
固定資産税 |
| 通常 |
210,000円 |
| 小規模住宅用地(200㎡以下) |
35,000円 |
| 一般住宅用地(200㎡を超過) |
70,000円 |
土地選びの際に190~210㎡近辺で迷ったときは、200㎡以下を選択すると毎年の税負担軽減につながります。
参考元:総務省|固定資産税>>参考コラム:土地購入の流れや注意点を徹底解説!決める前に押さえたい予算やポイントも
【建物(家屋)】評価方法の基準
建物の評価を行う際に基準となるのは主に以下の2点です。
・再建築価格
・経年減点補正再建築価格とは、評価時点で評価対象の家屋と、構造や機能などがほぼ同じものを再建築する際にかかる費用を指します。経年減点補正とは、築年数が長い建物に対する減点評価です。再建築価格に、消耗状況による経年減点補正などが加わり、家屋の評価となります。
経年減点補正率は、通常の維持管理のもと、年数の経過に応じて生じる価値の減少を考慮して定められている値です。木造住宅の場合、再建築価格の評価時にわかる点数によって、経年減点補正率が異なります。1年目の0.80からスタートし、点数によって15~35年で0.20まで経年減点補正率が下がります。
つまり、築年数が長いほど、経年減点補正率によって固定資産税が下がる仕組みです。しかし、建築費の上昇によって、再建築価格が上がると、実際の固定資産税はそれほど下がらない可能性があるため注意が必要です。
参考元:総務省|固定資産評価のしくみについて(家屋評価)参考元:鹿児島市|家屋は年々古くなっていくのに家屋の固定資産税が下がらないのはなぜですか。
【シミュレーション】新築・中古の一戸建て税額を具体例で計算
ALT_写真5-グラフと電卓.jpg 61.22 KBここからは、具体的な例を挙げて、固定資産税のシミュレーションを見ていきましょう。なお、建築費や地価の高騰は考慮しないものとします。
新築住宅
土地の固定資産税評価額は、地価公示価格の70%が目安です。また、家屋における再建築費の目安は60%となります。さらに、新築家屋の固定資産税には減額措置がとられ、一戸建ては3年間、マンションなど3階建以上で耐火構造(または準耐火構造)の住宅は5年間にわたり、本来の支払い額から1/2減額となります。これらを考慮し、シミュレーションを行いました。
【一戸建て】
土地:1,500万円(評価額:1,050万円)
面積:150㎡
家屋:3,000万円(評価額:1,800万円)
構造:木造
| 年数 |
土地にかかる税額 |
家屋にかかる税額 |
合計 |
| 1年 |
2.45万円 |
10.08万円 |
12.53万円 |
| 3年 |
2.45万円 |
8.82万円 |
11.27万円 |
| 5年 |
2.45万円 |
約16.1万円 |
約18.5万円 |
| 10年 |
2.45万円 |
12.6万円 |
15.05万円 |
【マンション】
中古住宅
以下の条件で、中古一戸建て住宅の固定資産税を算出しました。
土地:1,500万円(評価額:1,050万円)
面積:150㎡
家屋:1,500万円(評価額:900万円)
構造:木造
築年数:10年
| 年数 |
土地にかかる税額 |
家屋にかかる税額 |
合計 |
| 1年 |
2.45万円 |
6.04万円 |
8.49万円 |
| 3年 |
2.45万円 |
5.29万円 |
7.74万円 |
| 5年 |
2.45万円 |
4.66万円 |
7.11万円 |
| 10年 |
2.45万円 |
3.15万円 |
5.6万円 |
中古住宅で注意したいのが、新築における固定資産税減額措置が適用されない可能性です。
一般的に一戸建ての新築における減額措置は3年で終了するため、築4年目以降の中古住宅には適用されません。また、新築同様、評価額は購入額とは異なることも覚えておきましょう。参考元:法務局|経年減価補正率表参考元:国土交通省|新築住宅に係る税額の減額措置
よくある質問(Q&A)
ALT_写真6-質問.jpg 93.42 KB最後に、一戸建ての固定資産税「いくら?」の疑問を解決するために、よくある質問に回答します。
新築は高くて、中古は安い?
土地だけだと固定資産税が高いのはなぜ?
固定資産税を節約するコツは?
固定資産税の軽減措置の条件に該当する土地や住宅を選択すると、固定資産税を抑えられます。軽減措置の具体例は以下をご確認ください。
| 軽減措置の対象 |
適用条件・期間 |
減額される割合 |
| 小規模住宅用地 |
200㎡以下の住宅用地 |
評価額×1/6 |
| 新築住宅 |
戸建て:3年間 マンション:5年間 長期優良住宅:5年間(戸建て)/7年間(マンション等) |
固定資産税額×1/2 (居住部分で1戸あたり120㎡相当までの部分に適用) |
| 耐震化改修 |
【条件】 1982年1月1日以前より所在している、費用が50万円を超えるなど 【減額対象】 翌年分 |
固定資産税額×1/2 |
| バリアフリー改修 |
【条件】 65歳以上、要介護認定者などが居住している、新築から10年以上経過など 【減額対象】 翌年分 |
固定資産税額×1/3 |
| 省エネ改修 |
【条件】 2014年4月1日以前より所在している、窓の断熱改修を行ったなど 【減額対象】 翌年分 |
固定資産税×1/3 |
| 長期優良住宅化改修 |
【条件】 増改築によって長期優良住宅認定を受けた、耐震/省エネ改修を行ったなど 【減額対象】 翌年分 |
固定資産税×2/3 |
耐震化・バリアフリー・省エネ・長期優良住宅化改修後に減税制度を利用する場合、お施主様自身での手続きが必要です。利用する際は、証明書の発行依頼や申請手続きなどの準備を計画的に行いましょう。
参考元:総務省|固定資産税参考元:国土交通省|新築住宅に係る税額の減額措置参考元:国土交通省|リフォーム促進税制【所得税・固定資産税】について (消費者のみなさまへ)>>参考コラム:補助金が受けられる長期優良住宅とは?メリット・デメリットなど徹底解説
リフォームやリノベーションをしたら固定資産税は上がる?下がる?
固定資産税の疑問はお近くのR+houseネットワークの工務店へ
ALT_写真7-段差のある床と白いアイランドキッチンのある広々としたLDK.jpg 129.4 KB住宅や土地を購入すると、毎年固定資産税を納めなければなりません。この記事を参考に、固定資産税がいくらかかるのか、シミュレーションをしておくと、不安解消につながります。また、住宅や土地の取得時には、購入費用や住宅ローンの返済計画だけでなく、税金やメンテナンス費、光熱費なども考慮して資金計画を立てましょう。
R+houseネットワークの工務店では、建築費などのイニシャルコストだけでなく、ランニングコストも含めたトータルコストでの資金計画を提案いたします。固定資産税の計算や節税の条件に対応した性能の選択など、ぜひ一度R+houseネットワークの工務店にご相談ください。
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